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小手伸也、2018年“月9の顔”が明かす「役のインパクトの障壁」

エンタメ

 自らinnerchildという劇団を主宰するが、学生時代にさまざまな経験をする中から芝居を見出してきた。

 「高校のとき、いろんな部活に助っ人として顔を出す変なヤツでした。コンピューター研究同好会という少々オタク気質のところに在籍しつつ、高1ではバスケもやったし、コーラス部で低音パートが足りないってときは助っ人で合唱コンクールに参加したり。山岳部が人数不足のときは槍ヶ岳や谷川岳に荷物を背負って山に登り、生徒会にも参加しました。卒業アルバムを見ると、いろんな部活の集合写真に写っていて。とにかく興味があれば何でもやりましたし、求められれば何処へでもって感じでしたね」。

 そんな中、高校2年の文化祭で演劇部に助っ人参加したことが転機になった。

 「当時は小劇場ブームという、鴻上尚史さんの第三舞台、野田秀樹さんの夢の遊眠社、三谷幸喜さんの東京サンシャインボーイズなんかが大注目されていた時期で、そこに学生劇団サークルの『早稲田大学演劇倶楽部』からウチの演劇部に公演のダイレクトメールがきて、八嶋智人さんが看板俳優を務める同サークルの劇団『カムカムミニキーナ』の公演を何となく観に行って、まだ八嶋さんが有名になる前からあの人のすごさみたいなものに触れて、気がついたら早稲田の同じサークルで演劇を学びたいと思うように。と言いつつ大学に入った後も、実はアイスホッケーやったりテニサーに1年所属したり、結局広く浅くのクセは治りませんでしたね」。

 そんな引き出しの多さと器用なところを見せつけたのが、第3話のジムでの格闘技シーン。中島裕翔を相手に繰り出すサブミッション(関節技)は流れるようで、経験者? と思ってしまう説得力があった。

 「まったくの初めてでした。格闘技自体、『マウントポジション』を知っている程度だし、1日だけしか練習していない。僕多分そういう“なんちゃって”が得意で、無茶ぶりに対しそれっぽく応えられる技術と舞台度胸だけは積み重ねてきた自信があります」。

 12月にかけて、ドラマ後半の展開も小手の演技とともに楽しみだ。

 この勢いで来年は、「NHK朝ドラに」と豪快に笑うが、もちろん冗談ではなく本気だ。そんな傍ら、早稲田大学の学生たちが自主制作する映画にも忙しいスケジュールの合間を縫って参加したりする。

 「僕を必要としてくれるところには、はせ参じたいんです。ただ、その必要に際しても、役のインパクトが時として障壁になることもある。『蟹江』である今でさえ『五十嵐』がハードルになってますしね。だからこそ自分が積み上げてきたものに常に打ち勝つような挑戦をしていきたいんです」。(取材・文・写真:志和浩司)

 『SUITS/スーツ』は、フジテレビ系にて毎週月曜21時放送。

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