アイドルはなぜ“泣く”のか? 乃木坂46・齋藤飛鳥&与田祐希が語る涙の理由

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乃木坂46のドキュメンタリー映画第2弾『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』。グループ初のミリオンセールスを記録し、勢いを加速させた2017年から、エース・西野七瀬の卒業を境に転機を迫られた2019年までのおよそ1年強にわたる活動に密着した。その中で印象に残ることの1つに、メンバーたちがたびたび見せる涙を流す姿がある。彼女たちはなぜ“泣く”のだろうか。1期生・齋藤飛鳥と3期生・与田祐希が涙の理由を語った。
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本作は、2015年公開の『悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46』以来、4年ぶりとなる乃木坂46のドキュメンタリー作品。17thシングル「インフルエンサー」でグループ初のミリオンセールスを達成し、日本レコード大賞を獲得した2017年末から、史上初の明治神宮球場と秩父宮ラグビー場の2会場同時ライブ開催、20thシングル「シンクロニシティ」で日本レコード大賞連覇を達成した2018年。さらに、2月の京セラドーム大阪公演でステージを降りた西野の卒業を経て、なおも走り続ける彼女たちの“今”を切り取った。
数万人単位のファンを歌やダンスで魅了するライブや、活動の大きな軸となっている握手会。個々の活躍も目立つメディア出演時にも、笑顔で周囲を明るくしてくれる彼女たちだが、その舞台裏ではうれしいとき、悔しいとき、さまざまな場面で涙を流す。
(左から)与田祐希、齋藤飛鳥
齋藤は2018年末の『日本レコード大賞』放送終了後、舞台裏で後輩の3期生・大園桃子を抱きしめて涙していた。
「レコード大賞の本番後は、結果自体も純粋にうれしかったし、メンバーが一体となって喜ぶ姿にグッと来ていました。そんな気持ちをかみ締めていたところへ桃子が寄り添ってきてくれて、乃木坂への思いを吐き出す姿に心打たれてしまい…。ちょうど私たちの隣にいた(振付担当の)Seishiroさんも『分かるよ』と共感してくださって、その場にいたみんなの感情が入り込んでくるようで思わず目頭が熱くなっていました」。
齋藤飛鳥
一方の与田も福岡へ帰省する場面で“孫のため”にと、祖母が丁寧に作ったスクラップブックを手に取り大粒の涙を流していた。「気持ちは冷静なはずなのに、涙がずっと止まらなかった」と当時の様子を語る。
「おばあちゃんが『応援してるよ』と言ってくれる気持ちがうれしくて、自然と涙が込み上げていました。おばあちゃんの家には、(乃木坂46に)加入してからの約3年間に掲載された雑誌や記事があますことなく保存されていて、ページをめくっていたらいろいろな感情もよみがえってきて。自分でも理由が分からないまま泣いてしまって、心の中で『止まれ! 止まれ!』と叫べば叫ぶほどに涙があふれていました」。
与田祐希
そんな与田に齋藤は「しょっちゅう泣いてるよね」とほほえむが、自身も「加入して数年はよだっちょ(与田の愛称)みたいに、何があっても泣いていて“涙しか感情表現を知らないほど”でした」と回想する。一方、与田は大園とダブルセンターを務めた18thシングル「逃げ水」のリリース当時について「泣かないようにがんばっていました」と振り返りつつ、「気を張っていたはずなのに、いつの間にか泣き虫になっていました」と笑顔で話す。