アイドルはなぜ“泣く”のか? 乃木坂46・齋藤飛鳥&与田祐希が語る涙の理由
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本作でもう一つの核となるのは“卒業”というテーマ。エース・西野をはじめとするメンバーの卒業を受けてそれぞれのドラマが映し出されるが、尊敬する先輩から報告を受けた場面で大粒の涙を流していた与田は「寂しさで胸がいっぱいでした」と明かす。
「七瀬さんから『卒業します』と聞いたときは、先輩たちや同期も一緒にいたのに滝のように涙があふれてきました。でも、卒業されていった先輩方はどなたも前向きだし、自分から見るとキラキラと輝いていて。『いなくなったから乃木坂がダメになった』と言われてはいけないし、ファンの皆さんに安心してもらえるよう活動していかなければという覚悟も日に日に増しています」。
与田祐希
一方、結成時からグループを支え続けてきた一人である齋藤は、変化のさなかで「自分たちの“今”を受け止めてもらえるかが命題」とつぶやく。
「映画では卒業について語っているメンバーもいましたが、普段話さないような本音を聞いて、みんな『先を歩いているな』と思ったんです。1期生として思い出や感情を共有してきたけど、それぞれによって考え方が違うのも分かりました。ファンの皆さんの中にも、生駒(里奈)ちゃんがセンターにいた時代から好きな方もいるだろうし、きっと変化にとまどっている方もいるはずなんですよね。でも、過去から語り継げるものがあるのは美しいことだし、私たちは歴史をムダにしないためにも“今”を大切にしなければと思っています」。
齋藤飛鳥
8月21日には結成8周年を迎える乃木坂46。これからも自分たちの“坂”を登り続けるメンバーたちの表情をぜひ、記憶に焼き付けてほしい。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:高野広美)
映画『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』は全国公開中。