高畑充希「自分ではなくなっていた」時期も…実感した「仕事以外の時間」の大切さ
■自分ではなくなっていた時期「ちょっと自意識過剰でした(笑)」
さらに、目まぐるしい毎日の中で「自分であって自分ではなくなっていた」時期があったと告白する。
「気持ちが閉鎖的になっていたんです。急に認知度が上がったことで、環境も変わったりして、対応できない自分がいた。何も悪いことをしていないのに、隠れて生きているみたいな気持ちになってしまったり。でも人って別にそんなに他人のことを見ていないんですよね。ちょっと自意識過剰でした(笑)。お休みを取って、いい具合に力が抜けたのかな。自分では仕事をしていないと死んじゃうくらいのタイプだと思っていたのが、いざお休みしてみると、仕事以外にもたくさんやりたいことがあったことを発見して楽しかった」。
「なにより、いいパフォーマンスをするためには、『朝起きて電車に乗って』といった、当たり前の生活も大切なんだな」と感じたという。「普通じゃないことを経験できる仕事でもありますが、“人”を演じるためには、自分もちゃんと生活をしなきゃ、と。仕事以外の時間も大切に、メリハリをつけてやっていこうと思います」と決意を見せると、最後にかわいらしいエピソードも。
「この前、久々にPASMOに入金したんです。1万5千円分! 学生時代は5千円でも大金だったので、大人になったなと実感しました(笑)」。休息を経て、自分から解放された高畑のこれからにますます期待がかかる。(取材・文:望月ふみ 写真:高野広美)
映画『引っ越し大名!』は8月30日より全国公開。