三浦春馬、迷いながら進み続けた20代 30代は「試していく年代」
三浦は「僕はあまり強い方でないので、今でも浮き沈みはあります」と断りつつ、「若い頃って、自分のためだけに一直線に頑張れると思うんです。でも誰しもが、誰かのために、社会のためにといったことを考えたり、自分の社会的価値や存在意義を考えるときがありますよね。僕にもありました」と振り返る。
しかし、思い悩んでいた23~24歳の頃、ある転機が訪れたという。「世間での需要と自分がどう頑張れるかのバランスとか。そうしたことにもがいていたときに、今の道を続けるべきだと思えた瞬間があったんです」と振り返り、「あるボランティアでの経験によって、自分の熱い感情と出会えたことがあったんです。そのことが大きなモチベーションへとつながりました」。
大きな原動力を得て、駆け抜けてきた20代。「今はまだ青臭いことしか言えないと思いますが」と前置きしながら「20代は常に迷いながら進んできた時期だったと思います。負けて、勝気になって、自分の働くスタイルを見つけようとして。そこで見つけてきたスタイルが、通用するのか。30代からは迷ってもいられない、試していく年代になっていくのだろうと思います」と語る。
正直に、いま胸にあるそのままの思いを語ろうとする三浦からは、真摯な姿勢が伝わってくる。そんな三浦が、初めて父親役に向き合い、体を張ったアクションを披露してきた逃亡劇も、終盤だ。
第8話のラストでは、事件の真相を明かすデータのコピーを探して柴崎の家に忍び込んだ結城の前に、任意同行されたはずの柴崎(高嶋政伸)が! はなの手術も目前に迫り、いよいよ待ったなしの状況に追い込まれた結城を演じる三浦がどんな姿を見せてくれるのか。1作品のなかでもどんどん変ぼうしていく三浦に期待だ。(取材・文:望月ふみ 写真:高野広美)
ドラマ『TWO WEEKS』第9話は、カンテレ・フジテレビ系にて本日21時放送。