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佐藤健「気付いたら役者をやっていた」 中学生の頃は夢を答えられず

映画

 さて、主人公の雄二は、中学生のころに小説家になりたいという夢を持っていたが、思い描いた未来を歩んでいない。一方、佐藤自身は、俳優として順調に歩みを進めているように映る。しかし、決して思い描いていた道ではなかったという。


 「そもそも何も未来を描いていなかったんですよ。中学生の頃には、将来の夢が答えられないのが悩みでしたから。役者でやっていくんだと思ったこともなかった。気が付いたら、役者をやっていたというか。ありがたいことに、仕事が続いたんです」。

 流れに乗るうちに、今の道を歩いていたという佐藤。あくまでも「自分で選択したわけではない」というが、「やってみたら楽しかったし、ずっと楽しい。(役者の仕事が)合っていたとは間違いなく思う」と断言した。そして佐藤もまた「観る人をドキドキさせたり、裏切ったりということが、本当に上手い」予測不能な役者だ。「やりたいことは、そのときにならないと分からない」と話す姿が、頼もしく映った。(取材・文:望月ふみ 写真:松林満美)

 映画『ひとよ』は11月8日より全国公開。

映画『ひとよ』予告
(C)2019「ひとよ」製作委員会

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