中山美穂、音楽活動再開への思い「やっとここまでたどり着いた」
■「女優業」と「音楽活動」の両方があって“中山美穂”
―来年はデビュー35周年、そして3月1日の自身の誕生日には中野サンプラザでのバースデーライブも控えていますね。
3月のライブに関しては35周年だからというよりかは偶然でした。「中野サンプラザが無くなる(老朽化のため建て替え)」という話を聞いて、「それだったら、最後にもう1度歌いたい!」と思って施設に聞いたら、誕生日の3月1日が空いていたので、「それじゃやろう!」ということになって。でもそれからはもう、バンドメンバーのモチベーションもかなり上がって、すでに本格的なリハーサルを始めています。内容は、お誕生日パーティーというか、お祭り的な感じで、ファンのみなさんが聴きたい曲をできるだけやりたいと思っています。
―35年を振り返ってみて、何か胸に去来するものはありますか?
いやもう、びっくりですよね(笑)。当時はとにかく音楽もお芝居も無我夢中でやっていたので、振り返ってみても、あまり懐かしさとかは感じないんです。ただ、途中から音楽が抜けて、お芝居だけになって、しばらくバランスの取り方がわからなくなっていた時期がありました。もう音楽活動はできないと思っていたので、やっとここまでたどり着くことができて、今は喜びでいっぱいです。
―「女優業」と「音楽活動」、それぞれに魅力や醍醐味があると思いますが、中山さんにとって違いはなんですか?
とてもぜいたくだと思いますが、両方やれることでちょうどバランスが取れていたと思うんです。女優に関しては、与えてくださった役に対して全力で応えていきたいので、自分というものをなるべく消したいんです。基本的に作品と監督と脚本が素晴らしければ、どんな役でもその作品の一部になれるだけでうれしいし、それは今も昔も変わらないスタンスです。逆に音楽は、自分をストレートに表現できるものなので、「私はこれをやりたい!」という思いがはっきりとしています。
特にライブを1度経験すると、「ずっと歌っていたいなぁ」って思っちゃうんです。私の音楽好きを知っているお友だちからは、「美穂ちゃんって、パンクだよね」ってよく言われるんですが、それぐらい音楽に対してはクレイジーなところがあるかもしれません(笑)。
―中山さんの音楽への “WAKU WAKU”がとても伝わってきました(笑)
今回のアルバムやバースデーライブが次へのきっかけとなって、例えばライブハウスでやるとか…音楽活動が続けられるといいなと思います。(取材・文:坂田正樹/写真:松林満美)
■中山美穂 新アルバム『Neuf Neuf』 12月4日発売
収録曲
1.時計草
2.ただ泣きたくなるの
3.君のこと
4.カーテンコール
5.You’re My Only Shinin’Star
6.C
7.色・ホワイトブレンド
8.Neuf
■ライブ情報
MIHO NAKAYAMA BIRTHDAY CONCERT
2020年3月1日 中野サンプラザホール
■テレビ出演
『2019 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第1夜
12月4日 18時30分~23時28分
『SONGS』(NHK総合)
12月7日 23時00分~23時30分
12月13日 25時40分~26時10分