『キャッツ』大抜てきの現役プリンシパル 初挑戦の歌唱シーンで14テイクの試練!
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■ 2日前に言い渡された歌唱シーン撮影 妥協なき14テイク撮り!
カメラの前に立つだけで、人々を魅了する圧倒的な存在感。さぞ、問題もなく、スムーズに撮影が進んだと思いきや、やはり経験値の全くない「歌唱」のところでは、かなり苦労したようだ。女優として出演もしているテイラーが作詞・作曲に参加したエンドソング「ビューティフル・ゴースト」を歌うシーンは、特にフーパー監督の妥協なき演出がさく裂した。「この曲は、名曲『メモリー』のアンサーソングでもあり、エリオットの言葉の世界観の中でしっかり成立している美しい曲。フランチェスカには申し訳なかったが、撮影時は14テイクも重ねてしまった」と苦笑いする。
Photo:Kazuhiko Okuno
「彼女自身は芯の強さがある人。だからこそ、それを打ち破り、内面にある『もろさ』『痛み』みたいなものを表現して欲しかったんだ」と思いを明かす。これに対してフランチェスカは、「バレエのときは、常にベストコンディションを保つために普段からトレーニングをして、本番に向けて調整をしていくわけですが、そういう準備もできないまま、2日前に急に『撮ります』と言われ、緊張とコンディションの調整不足から声が全く出なかった。でも、何度も何度もテイクを重ねて、アドバイスをフィードバックするうちに、緊張もほぐれ、自信もついてきて、おかげでとてもいいシーンが撮れたわ。これって監督の意図的なやり方なのかしら?」と、ちらり横にいるフーパー監督を見ながら笑顔を見せた。
Photo:Kazuhiko Okuno
今回、初めて映画女優を経験したフランチェスカは、「舞台は一幕から始まって、ラストを迎えるまで、時系列で徐々に感情を高めていけますが、映画は順撮りでない限り、バラバラに撮るので、『この瞬間、悲しかった気持ちを思い出してください』と要求される。その切り替えがなかなかできなくて…そこが自分にとっては一番難しかった」と振り返る。「でも、観客の記憶の中だけに生き続けるバレエと違って、映画は自分の遺産として永遠にカタチに残るもの。それって素晴らしいことですよね。だからぜひ機会があれば、また女優にチャレンジしたいと思っています」と発言。最後は晴々とした表情で、女優継続を約束してくれた。(取材・文:坂田正樹)
映画『キャッツ』は全国公開中。
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