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田中圭、大事にしたい“現場の空気作り” 共演者には「型をぶっ壊してほしい」

エンタメ

◆共演者には「型をぶっ壊してほしい」


 山田もそうだが、田中と共演した年下の俳優は、田中の“現場の空気の作り方”を絶賛することが多い。田中にそのことを伝えると、「僕はずっと年上の方たちとお芝居することが多くて。もちろん学ぶことも多かったけれど、嫌だったこともあったので、自分はしないようにしていて」と打ち明ける。

 「ただ年上だというだけで、相手を萎縮させたくない。あと、共演者の方にもっとはじけてほしいんです。そこから生まれる何かがあると思っているので、どんどん型を壊しながらやっていけたらと。主演の時は特に思っています。でも、それは年下に限らず、年上の方にも型をぶっ壊してほしい。自分を含めて年齢を重ねていくと、なかなか変えられないこともあるので。でも若い子たちは一つのきっかけでできると思うし、それが作品のパワーになると思うんです」。

 その考えはこれまでの経験から得たものなのかと聞くと、「もちろんです。たくさんの先輩や共演者、スタッフさんとお仕事させていただいていて。その中から自分が蓄積してきたことであって、僕が別にひらめいたとかでは決してない」と力強い表情で答える。

◆自分が学んできたものを下の世代に還元したい


 年齢的にも今後、自身より経験の浅い役者と共演する機会が増えていくが、自分が学んできたものを下の世代に還元することが、より魅力的な作品作りにつながると感じているという。「大きなことをいうと、ドラマ業界、芸能界自体が変わらないといけないところがいっぱいあると、ずっと思っていて。かといって自分が芸能界を変えてやるとか、そこまで力があるとも思っていないし、上の世代を否定するわけでもないのですが、下の世代が成長すれば大丈夫だと思うんです」。

 事務所の先輩でもある小栗旬をはじめ、下の世代と積極的にコミュニケーションをとり、エンターテインメントを高めるために奮闘している30代後半の役者が多い。「みんなたくさんの現場を見て、いろんな感覚が入っているんだと思う。旬くんが思う旬くんのやり方と、僕が思う僕のやり方は180度くらい違うけれど、作品を良くしたいという目的は同じ。僕は、みんな好きでこの仕事をやっていると思うから、好きでいいという感じで。役者がお芝居を楽しむことが一番大切だと思っています」。


 「ジェットコースターのようで、展開やテンポ、疾走感が今までにないくらいのレベル。全話見て、面白さが何倍にも膨れ上がる」と胸を張る本作で、田中が主演の山田にどんな影響を与えていくのだろうか。2人の化学反応に期待が高まる。(取材・文:高山美穂 写真:高野広美)

 金曜ドラマ『キワドい2人‐K2‐池袋署刑事課神崎・黒木』は、TBS系にて9月11日より毎週金曜22時放送(初回は15分拡大)。

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