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香取慎吾×三谷幸喜、20年以上の付き合いにも「なれ合いはない」

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■ 稲垣吾郎とはほとんどしゃべらず 香取慎吾「長い付き合いだからかも(笑)」

(C)2020 Amazon Content Services LLC
 稲垣吾郎の出演回では、ほかにも感激があったという三谷。間近で香取と稲垣のやりとりを見て、「演出家である前に、お客さんとして、2人のファンとして、そしてシットコムのファンとして楽しんだ」と述懐する。

 「稲垣さんが部屋に入ってきた瞬間の高揚感、お客さんが拍手をする感じに、“そうだよ、シットコムってこれだよ!”と思いました。『アイ・ラブ・ルーシー』(アメリカで1951~57年にかけて放送されたシットコム。女優のルシル・ボールが主演)とか、古いシットコムを見ていると、スペシャル回があるんです。何回かに1度、ジョン・ウェインが本人役で登場するような。するとお客さんから『わ~!』と拍手が起きて盛り上がる。それを思い出してワクワクしたし、すごくうれしかった」。

 一方、稲垣とは30年来の付き合いながら、役者としての共演は7年ぶりで、実はセリフのやりとりはほぼ初めてだった香取は「緊張感がありました」と口にする。「『今日、吾郎ちゃん来たんだ~』なんて会話はないです。というか、稽古中も、会話していません。今回の作品ならではなのかもしれないけれど、吾郎ちゃんは、もうちょっと作りこんでくるのかなと思っていたら、現場で臨機応変にお芝居していました。そういう吾郎ちゃんの役者としての取り組み方も知りませんでした」と感想を漏らしたうえで、「長い付き合いだとしても、現場では初めて共演する俳優さんのように見ています」と明かした。

 「後日、ほかの現場で会ったときに、『あんな風に撮ってるんだね』『そうなんだよ』と話した感じ。お芝居の現場ではお互いに集中しているし、一切話しません。『おつかれ~』くらいは言ってもいいのに、それもなかったな。それは長い付き合いだからかも(笑)」。

『誰かが、見ている』メイキングカット(C)2020 Amazon Content Services LLC
 三谷についても、稲垣についても、香取にとって長い付き合いながら、それぞれの間にはほどよい緊張感が存在する。そうした関係だからこそ、質の高いエンタメ作品を生み出し続けられるのだと感じ取れる。この空気が続く限り、香取と三谷のコンビは、まだまだ新しい歴史を紡いでいくに違いない。(取材・文:望月ふみ)

 Amazon Originalドラマシリーズ 『誰かが、見ている』はAmazon Prime Videoにて9月18日より配信。

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