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鈴木京香、攻めの姿勢から変化 自分の心に正直に仕事を楽しむ

エンタメ

鈴木京香
鈴木京香 クランクイン!

 50代を迎えて、さらに輝きを増している女優の鈴木京香。業界のタブーに切り込むドラマ『共演NG』(テレビ東京系)で3クール連続となる連ドラ出演を果たすなど、女優業の勢いも止まらない。“攻めの姿勢”で仕事に臨んでいるのかと思いきや、「キャリアをスタートさせた頃は、どこか肩肘が張っていた。年齢を重ねたおかげで、その力が抜けてきた」と告白。だからこそ「自分の心に正直になった」そうで、「“やりたい!”と思ったお仕事にはすぐに飛び込みたいし、大好きなお仕事に出会えた喜びをすごく実感している」とふわりと微笑む。おおらかで、やる気に満ちた、鈴木京香の今を語ってもらった。

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◆中井貴一を罵倒!

 今年4月期のドラマ『行列の女神~らーめん才遊記~』(テレビ東京系)では、毒舌のフードコンサルタント。8月スタートのドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官~Season2』(テレビ朝日系)では、キレ者刑事に扮した鈴木。企画・原作を秋元康、演出を大根仁が務める大人のラブコメディ『共演NG』では、大物女優の大園瞳として、自身と同じ職業の役柄に挑む。鈴木は「大物女優という役なので、普段の自分よりも堂々とした姿を見せられる面白さがある」とニッコリ。

『共演NG』場面写真 (C)「共演NG」製作委員会
 瞳の元恋人の大物俳優・遠山英二役を演じるのは中井貴一。25年前に破局した元恋人同士が“共演NG”になっているという、業界の裏側をのぞいているような気持ちになれるドラマで、再会した彼らが口汚く罵倒し合う場面も大きな見どころだ。「大物俳優さんの悪口を言ったりするなんて、なかなかない経験。楽しませてもらっています」と笑う鈴木だが、その罵倒には「うんこ野郎」など、大胆なセリフも…。

 「最初はこんなに下品な言葉を何度も言っていいのかと思ったんですよ」と驚いたそうだが、「脚本を読み進めていくと、英二と瞳はそういうことを言い合って、罵倒していても、本当は認め合っている2人なんだということが分かってきて。このドラマの中だったら、もっとすごい言葉も中井さんに対して言えてしまうかも!」と英二と瞳の関係性を大いに楽しんでいる。

『共演NG』場面写真 (C)「共演NG」製作委員会

◆50代、おおらかな仕事論

 鈴木は20代の頃から中井と共演を重ねてきたとあって、2人の息の合った掛け合いにも期待がかかる。「初めて共演させていただいたのは、私が25歳くらいのことだったと思います。その頃から『貴一さんの“き”は、貴公子の“き”』と思っていたくらい。中井さんは誰にでも優しくて、親切」と人間力にほれぼれしつつ、「お若い頃の方が落ち着いていたというか(笑)、今の方が休憩時間などは無邪気におしゃべりされている気がします。どんどん無垢(むく)になっているよう」と中井の茶目っ気を目にする機会が増えたそう。

 2019年に芸能生活30周年を迎え、現在52歳となった鈴木。彼女自身も、キャリアを重ねる中で、仕事への向き合い方に変化があったという。


 「キャリアの初めの頃は、『もっと信頼してもらいたい』『もっと求められる人間になりたい』と自分を大きく見せようとして、気を張っていたと思います。でも年齢、キャリアを重ねたおかげで、肩肘を張らなくていいんだと思えるようになりました。自分の心に正直になりましたね」と語り、「攻めの姿勢だったものが、力が抜けてきたというのが、最近の自分なのかなと思います」と分析。

 すると作品選びにも影響があったようで、「以前は『今の私は、これをやるべきだろうか』とかよく考えていました。でも今はもう全然、考えない(笑)! 頭でっかちにならずに、“やりたい!”と思ったお仕事には、すぐに飛び込みたいくらい。そしてなにより、『こんなにすてきな役をやることができる』という感謝をいつも感じています」となんとも心おおらかだ。

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