伊原六花「“お芝居したい欲”をぶつけています」 コメディエンヌぶり開花
真夜中ドラマ『どんぶり委員長』(BSテレ東/毎週土曜24時)で、一心不乱にどんぶり飯をかっ込む表情や、高飛車発言を連発しつつも、ちょっとすっとぼけているなど、コメディセンスが要求される役を堂々と演じている女優・伊原六花。バブリーダンスで注目を集め芸能界入りして以来、明るく躍動感溢れるパブリックイメージに近い役を演じることが多かったが、本作ではそのイメージを生かしつつ、変化も感じる。デビューから2年半経った伊原の“いま”に迫る。
【写真】制服姿がかわいい! 伊原六花、撮り下ろしショット
学生時代・ダンスの強豪校である大阪府立登美丘高校ダンス部に所属し、キャプテンを務め全国大会で好成績を収めるなど、非常に爽やかで闊達(かったつ)な印象が強い伊原。女優を目指して芸能界入り後も、デビュー作が、チアダンスで全米制覇を目指す女子高生たちを描いたドラマ『チア☆ダン』(TBS系)の部員だったことも、彼女のイメージを後押ししているのかもしれない。
(C)「どんぶり委員長」製作委員会 2020
■弾けた芝居で“コメディエンヌ”ぶりが開花
そんな伊原だが、本作では裕福な家庭のお嬢様で、真面目で頑張り屋のクラス委員長という役を演じる。この字面だけだと、これまでの伊原のイメージに近いように思われるが、放送がスタートすると、少し上から目線での言動や“はしたない”と思いながらも、どんぶり飯の魅力に惹(ひ)かれて“プチ顔芸”をチラつかせるなど、思い切りの良い弾けた芝居が垣間見える。
第4話「委員長はじめてのクッキングでドーン!ビギナーズコンビーフハンバーグ丼」
(C)「どんぶり委員長」製作委員会 2020
伊原自身も「クセがすごいんです」と委員長のキャラについての印象を述べると「でも、こういう役ってチャレンジしたことがなかったので、演じていて面白いんです。真面目なのに『なにそれ!』って突っ込みたくなるような言動も多く、憎めないキャラなんですよ」と笑顔を見せる。
伊原にとっても新たなチャレンジ。「台本がすごく面白くて、私もどこまでやったらいいのか分からない部分はあるのですが、自分でも『こうやったら面白くなるんじゃないかな』と考えつつ『全力でやるので、やり過ぎたら止めてください』と話しています」と積極的に役に臨んでいるという。
そこには現場の温かさも大きく影響しているようだ。「スタッフの方々がとても優しく、なにをしても笑ってくださる。だから自分でもやり過ぎかなと思っても、恥ずかしがらずにチャレンジできるんです」。