伊原六花「“お芝居したい欲”をぶつけています」 コメディエンヌぶり開花
■自粛期間中に湧き出た“お芝居したい欲”
もう一つ、伊原にとっては大きなことがあった。今年4月から予定されていたミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー Season3』の公演中止だ。もともとミュージカルの舞台に立つことが大きな目標だった伊原にとって、大切な作品だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため公演が行えなくなった。
必然的に映像作品も間が空いてしまい、本作はNHK連続テレビ小説『なつぞら』以来、約1年ぶりとなる。
「朝ドラで気づけたことがたくさんありました。それを実践できる場を『どんぶり委員長』でいただけたことは、すごく大きかったです。これまでももちろん一生懸命やってきましたが、自粛期間を経て、この作品は、本当に私にとっては大きく、どうやって作品に貢献して恩返しできるかを含めて“お芝居したい欲”をぶつけています」。
気持ち的にも変化があった。「ただの高校生だった私が、いきなりこのお仕事をさせていただいたので…」とつぶやくと「衣装さんもメイクさんもスタイリストさんも、すべての方に『私なんかのために…』と恐縮して、遠慮していました」とこれまでの自身の姿勢を振り返る。
しかし、本格的に芸能活動を始めて2年半。いろいろな現場を経験し、人への感謝は大切だが、ただ遠慮して恐縮することが、必ずしも作品のためになるかどうかは分からないことに気づいた。「自分が主演でも、支える側でも、みんなで良いものを作るために、人との距離を縮めることも大切だなと感じました」と意識が変わった。
こうした思いが、現場で積極的に立ち振る舞うことの後押しをした。「みんなで楽しく作品を作り上げる」という気持ちで臨んでいる本作。伊原にとって大きな転機となる作品になるのでは…という期待を抱かせる。(取材・文:磯部正和 写真:ヨシダヤスシ)
真夜中ドラマ『どんぶり委員長』はBSテレ東にて毎週土曜24時放送 ※テレビ大阪は毎週土曜24時56分放送。
おかもと技粧 衣裳 中島エリカ/メイク 佐藤法子
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