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三石琴乃「昔の自分のモノマネはしたくない」 常にピュアな気持ちで臨むセーラームーン/月野うさぎ役

映画

■新型コロナウイルスの影響でアフレコに役者が集まれないもどかしさも

 そんな三石だからこそ、新型コロナウイルスの影響により、なかなかキャストが一堂に集まってアフレコできない現状に、もどかしさを感じている。まずは「役者が集まって、お互いのセリフを聞きながらアフレコすれば、その場で生まれるニュアンスがある。そのほうが断然、作品もいいものになると思います」と、率直な気持ちを吐露。続けて、「先輩の芝居が見られないのが辛いという話を後輩から聞いています。少人数のアフレコだと発見が少なくなるので、特にこれから色々と学んでいく新人さんたちが大変ですね……」と現状を憂い、「2021年はみんなが日の光を浴びられるよう、明るい年になったらいいな」という願いも言葉にした。

 インタビューの最後に、本作のテーマにも通ずる「夢」について聞くと、こう返ってきた。

 「おばあちゃんになるまで、元気でこの仕事が続けられればいいなと思っています。そういう意味では、まだ夢の途中ですね」。


 原点を忘れずに、でも過去の自分の芝居に引っ張られないように。そして集中して演じ、芝居を楽しむ。そんなピュアな気持ちを持つ声優・三石琴乃の芝居が、セーラームーン/月野うさぎというキャラクターの魅力をさらに引き出していることは疑う余地がないだろう。(取材・文:M.TOKU 写真:松林満美)

 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」《前編》は1月8日全国公開。

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