小林聡美、ドラマチックなことは苦手 日々の生活も“しなくていいことはしない”主義
◆日々の生活は“しなくていいことはしない”
仕事面では、流れに身を任せているという小林だが、では、日々の生活ではどうか?
譲れないものやこだわりを聞くと、「なんでも譲っちゃうんですよ(笑)」と意外な答え。「自分の健康は自分でしか守れないので、疲れすぎないようにしたり、無茶をしなきゃいけない時のために“しなくていいことはしない”ということはしています。でも、それくらい」と話す。さらには、「スローに生きるということも意識しているわけでもない」とも。
「スローにとは思いませんが、いろいろなものが同時進行しているところにいると、気持ちが落ち着かないというのはあります。なので、ご飯を食べるときはご飯を食べる。テレビを見るときはテレビを見る。ザーッと流れているのは好きじゃないんです。私の生活は、静かですよ(笑)」。
そんな日々の中、最近ではピアノを楽しんでいるそう。毎日欠かさず弾くピアノは、「ずっとやりたかった」こと。
「子どもの頃は習い事をするのが好きじゃなかったのですが、大人になってやっぱり音楽はいいなと思った。ただ、やりたいとは思いながらも、ほかに優先することがいろいろとあって、送り送りになっていたんです。でも最近、人生の残り時間を考えたら、私にとってはラストチャンスだと思って始めました。今はまだ、壁にぶち当たるほど上達していないので、触れるだけで楽しい」。
言葉の端々から、自然体で生きているさまが感じられる小林。その軽やかで飾らない姿は小林の魅力のひとつ。今後も、多くの女性の憧れとして輝き続けることであろう。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
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