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『銀魂』空知英秋は「完全に銀さん」 担当編集が“好きになっちゃう”人物像明かす

アニメ

■『銀魂 THE FINAL』に全面協力した経緯

――『銀魂 THE FINAL』では空知先生が全面協力されていますが、そのきっかけやいきさつをお聞かせください。

7代目&10代目担当・内藤拓真:連載が終わっていたので暇だろうと思って声をかけたら本当に暇してて、ダイエットしてたみたいです。

本田:ゴリラの絵を描いてたよね?

内藤:そう。普通、作家さんって連載が終わるとアニメやゲームのキャラデザをしてくださいとかオファーが来るんですが、空知先生のところには、どうやら「ゴリラに倣って鋼のメンタルを手に入れよう」みたいな本のイラストの依頼しか来てなくて…。それが唯一の仕事だから暇だったんです、本当に。

7代目&10代目担当編集:内藤拓真氏
松尾:ひどいなぁ(笑)。

内藤:でも、『銀魂』が最後なら関わりたいというお話はされていましたので。なら、原作・作画・声優「空知英秋」という感じにしたら面白いんじゃないですかという話をしました。声優は、1回渋られて…。若い頃に無理くり声を録らされたことがあって、「チーズ蒸しパンになりたい」っていうやつなんですけど、あれは本当に嫌だったみたいです(笑)。

井坂:今回の映画、僕が担当していた頃に原作で描かれていた部分なんですけど、「このシーンの時は(原稿を)14時間くらい待ったなー」というのを思い出して涙が出てきましたね。

本田:井坂、連載の最終回の近辺で、近藤(勲)が出てきた瞬間に「終わるつもりねえなこの人」と思ったって言ってたよね?(※2)

※2:「週刊少年ジャンプ」連載中にあと数回で最終回だと発表したにもかかわらず近藤勲とゴリラが結婚するエピソードが始まり、結局予定通りに完結させることができなかった。

井坂:映画の最初にちょっと出てきますけど、ゴリラの結婚式を始めた時に「こいつ終わらせる気ねえじゃん」と。で、実際に終わらなかった…というより、原稿を取りに行ったら『テニプリ(テニスの王子様)』の歌も始まってたから「頭おかしいのか?」と思って(笑)。

9代目担当編集:井坂尊氏
真鍋:僕が担当の時に本誌(週刊少年ジャンプ)でいつ終わらせるのか決めたはずだったんです。その後、井坂さんに担当交代して、案の定終わらなくて全部ブン投げた形に…。だから、僕も(映画を見て)うるっときたんですけど、どっちかというと申し訳なさというか、「関わってくれたすべての人にごめんなさい」という気持ちで見てました。

齊藤:映画を見て、ようやく「(『銀魂』って)こういう話だったんだ!」って。(漫画は)足かけ何年もかけて読むので、それをキュッとまとめてくれてた。

本田:読んでると、載ってる媒体もページ数もどんどん変わっていくから、頭がすごくこんがらがってたんですけど、映画を見て初めて「銀魂ってこういう終わり方したんだ」って知りました。

大西:うまく映画でまとめてくれてた。漫画の最後の方は真剣に読んでなかったんですが(笑)、映画を見るとグッときましたね。

本田:『銀魂』の最終回は映画だったんですね…。

■『銀魂』続編の可能性 「20年後くらいにお金が全くなくなったら」

――今回の映画で本当に『銀魂』シリーズが完結するのかどうか、ファンにとって最も気になる部分だと思いますが、続編の可能性はありますか?

内藤:まったくわかりません。もし新作があるとしたら、ジャンプの目次コメントで空知先生自身の言葉で帰還を報告されると思うので、それを待っていただければと思います。

大西:続編はないと思いますよ。でも、もしかしたら20年後くらいに空知先生がお金が全くなくなったら、なんか…。

松尾:『銀魂2』みたいな。

大西:『帰ってきた銀さん』みたいな(笑)。

 空知の人柄がよく分かる今回の座談会、編集者たちは空知について口々にぼやきながらも、その表情は終始笑顔だった。大西氏はまた「映画が製作されたのも、(空知先生が)制作陣とファンの方々に愛されてたから」と述べている。(取材・文・写真:M.TOKU)

 映画『銀魂 THE FINAL』は現在公開中。

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