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芸能活動10周年・山崎紘菜、「東宝シンデレラ」同期の思いを背負って演じ続ける決意

映画

■なにかを与えられる女優になりたい

 強い思いで進む女優道だが、山崎自身も、これまでの活動の中、役に対するプレッシャーや、自信をなくして“迷い”に心を支配されることは多々あった。結果を意識するばかり、押しつぶされそうになることもあったが、ある人から「山崎紘菜が頑張る姿が、誰かに勇気を与えているんだよ」と声を掛けられ「結果よりも、一生懸命頑張ることが大切なんだ」と肩の力が抜けた。


 そこからは「長期的な目標を立てるのではなく、作品ごとにテーマや目標を決めて、一つ一つ課題をクリアしてくようにしている」と自身の女優のスタンスを語った山崎。本作では、強さが内からにじみ出るようなキャラクター作りにチャレンジした。同時に、作品に内在する「人が人を思う気持ち」をしっかり伝えていきたいという思いも湧いてきたという。

 そこには、前述した言葉をはじめ、これまで受けてきたいろいろな人からの愛情を、山崎自身も多くの人に伝えていきたいという思いがある。「誰かに愛されたいとか、なにかを求めていると、意外と得られないことが多い気がするんです。だから私は、ものすごく偉そうな言い方に聞こえるかもしれませんが、なにかを与えることができる女優さんになりたいと思っています」。

■歩みを止めずに進んでいきたい

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中が大きな混乱に直面している。エンターテインメント業界も、大きな打撃を受けている。


 山崎は「イベントやスポーツの大会が開催されなくなってしまい気を落とされている方、一生懸命頑張ることって報われないんじゃないかと感じてしまっている方が世の中にたくさんいると思うんです」と現状を慮ると「この映画には『いまを必死に生きることが未来に繋がる』というメッセージが込められています。きっと映画を見終わったあと『一生懸命頑張るってすてきなことなんだな』と感じていただけると思います」と作品をアピール。

 山崎自身も「自分が一生懸命頑張る姿勢や、どんな状況でも前を向き続ける姿を見てもらいたい」と強い視線を向けると「いろいろと制限がある中、絶対に後ろを向かないし、落ち込まない。歩みを止めずに進んでいきたいです」と前を向くことを誓っていた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 映画『ブレイブ -群青戦記-』は全国公開中。


(C)2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会(C)笠原真樹/集英社

監督:本広克行
原作:笠原真樹「群青戦記 グンジョーセンキ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
脚本:山浦雅大 山本 透 音楽:菅野祐悟
出演:新田真剣佑
山崎紘菜 鈴木伸之 ・ 渡邊圭祐 濱田龍臣 鈴木仁 飯島寛騎 福山翔大
水谷果穂 宮下かな子 市川知宏 ・ 高橋光臣/ 三浦春馬 ・ 松山ケンイチ

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