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『全裸監督』ヒロイン・恒松祐里に聞く、ラブシーンへの葛藤と決意の理由

ドラマ

■『全裸監督』出演は「いい勘が働いたと思っています」


 「逃したくない」という思いで臨んだ『全裸監督 シーズン2』の配信がいよいよスタートする。一流のスタッフ、キャストたちと共に過ごした撮影現場を通して得たこととは。

 「とにかくスタッフの皆さんが優秀で、ずっとこの現場にいたいと思えるような有意義な日々でした。また本当に魅力的な俳優さんたちと一緒にお芝居できたことは、私にとっても非常に大きな経験で、もともとあまり物事に動じるタイプではなかったのですが、この作品を経て、より肝が据わったような気がしています」。

 中でも、村西とおる役の山田の圧倒的な芝居には、女優として非常に強い影響を受けた。

 「すごく印象的だったのが、村西が膨大な借金を抱えてしまい、会社の仲間たちの前で開き直るシーン。毎回すごいクオリティーで演技されるのですが、あのシーンの山田さんは本当にすごくて、台本にプラスしてアドリブでまくしたてるんです。段取りで初めてあのお芝居を見たとき『これはすごい』って涙が出てきました。役を演じ切るってこういうことなんだなって身をもって体感しました」。


 恒松が演じた乃木真梨子は、美容部員からアダルトビデオの女優という道へ大きな方向転換を見せた。こうした彼女の生き方には共感する部分があったのか。

 「物語の舞台はバブル絶頂のころで、新入社員がハワイ旅行に行かせてもらうような時代と聞きました。お金を持っていてチヤホヤされていても、乃木には『何か物足りない』という気持ちがあったんだと思います。そこで出会ったのがあまりにも刺激的な村西さんという人物。彼女が本能の赴くまま、村西に惹かれていった気持ちはなんとなく分かります」。

 乃木が村西とおると出会ったように、恒松も『全裸監督』という作品に巡り合った。

 「私も衝動的に感じたことや、勘みたいなものは大切にしています。自分の中で『これをやりたい』と思ったことにチャレンジすると、終わった後『やってよかったな』って満足することが多かった。この作品も配信が開始された後、どんな未来が待っているのかは分かりませんが、撮影が終わった後、『演じて良かった』と素直に思えたので、いい勘が働いていたのかなと思っています」。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)


 Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』は6月24日より独占配信。

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