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柄本佑、あふれ出る懐の深さと優しさ 結婚生活は「フラットに、無理なく、ゆったりと」

映画

◆結婚生活を円滑にするために大切に思う3つのこと

 そんな柄本に、結婚生活を円滑にするために大切なことを聞くと、「思いやり」と「尊敬し合うこと」と「無理をしないこと」を挙げた。

 「正解かどうかは分かりませんが、日常の中で、お互いに無理しないようにしたいとは思っています。簡単なことで言えば、例えば、洗い物が溜まっていても、したくないならサボっちゃえばいいんですよ。俺がやりたいと思えばやるし、俺もやりたくなかったら、とりあえず保留にしておく(笑)。『私は妻だからやらなくちゃ』とか、『俺は夫だからこうしないと』というのはなくして、もうちょっとフラットに、無理なく、ゆったりと。そうして、時々、妻が食いつきそうな話を持っていって、サプライズもする。緩急をつけて、なるべく無理をなくしていきたいと思っています」。


◆世間で言われる“色気”も「全然分からない(笑)」

 飾ることなく、プライベートについても語ってくれた柄本だが、実は「自意識過剰だったんです、俺。本当はめっちゃおしゃべりなのに、格好つけていた(笑)」と意外な過去もあったという。
 
 また「結婚して、子どももできると、明らかに自分が一番じゃなくなるんですよ。そうすると、初めてお会いする方に対しても、自分が一番という意識で向かい合うことがなくなりました。とりあえず、そのままの自分を見てもらえればいい。今まではよく思われようと思っていたけれど、今は初めての方ともしっかりと向き合って対話ができている気がします」とも。


 穏やかに、力を抜いて話すその姿からは、懐の深さと優しさが感じられた。それは、柄本が本作をはじめとした数々の出演作で醸し出す「大人の男の色気」につながるのではないだろうか。そう伝えると、柄本は「自分では(色気があると言われても)全然分からない」と声を上げて笑った。そして、「もし、(色気があると)そう言っていただけるのであれば、それは僕がどうこうというよりも、台本や撮影、照明、メイク、衣装があって、形作られたもの。チームのあり方が良かったのだと思います」と笑顔で答えてくれた。

 歳を重ねるごとに魅力に磨きをかける柄本。映画界においても存在感はさらに増していくことだろう。(取材・文:嶋田真己、写真:高野広美)

 映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は9月10日から全国公開。

映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』ポスタービジュアル
(C)2021「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会

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