インタビュー 関連記事

  • 蒔田彩珠、音楽劇『道』インタビューフォト

    蒔田彩珠、「好きなことをしている」という感覚で進む女優への“道”

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     イタリア映画の巨匠、フェデリコ・フェリーニの名作映画『道』が、デヴィッド・ルヴォーの手により音楽劇となる。しかも主役のザンパノを演じるのは草なぎ剛と、注目の顔ぶれがそろった。この作品でヒロイン、ジェルソミーナ役に抜擢されたのは、16歳の蒔田彩珠。オーディションで勝ち取ったこの役が、彼女の初舞台となる。@@cutter 近年、彼女のことを気になっていた人は多いのではないだろうか? ドラマ『重版出来!』や『anone』、映画『万引き家族』などの注目作で、常に印象的な役柄を演じている彼女。今年の夏はダブル主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』も公開、その演技が好評を博したのも記憶に新しい。  実は子役としてのキャリアは長い彼女。しかし、これまで舞台は経験したことがなかった。  「マネージャーさんからの勧めで、そろそろ舞台挑戦してみる?と言われて。それでオーディションを受けさせてもらったんですけど、まさか受かると思っていなかったので……。決定したという知らせを聞いて固まりました(笑)」。  舞台というものに対し、それまで彼女が持っていたのはやはり“恐怖心”。ドラマや映画は失敗してもまた撮り直すことができるが、舞台ではそれができない。しかし彼女が持っていた不安を払拭したのは、意外にもこの『道』のオーディションだった。  「デヴィッド・ルヴォーさんにお会いして、舞台への不安がなくなったんです。ルヴォーさんが『道』という映画をとても愛していて、どういう舞台にしたいのかというのを、オーディションの段階でたくさん私に語ってくださって…この方なら安心してお芝居をぶつけられる、と感じて。そこで一気に不安はなくなりました」。  インタビュー時は、稽古開始前。  「草なぎさんとはまだお会いしてないんですけど、とても優しそうな印象で。そんな草なぎさんがどんな形でザンパノを演じるんだろう…とか、いろいろと想像がつかないことがたくさん。でも、毎日初めて経験することばかりなのかなと思うと、そこは純粋に楽しみです」。  オーディションでの経験も大きいのだろうが、これから経験する未知の“舞台”に対して、彼女はとてもポジティブだ。その言葉からは“女優”という仕事、そして演じるということがとにかく好きで、楽しくて仕方がないという気持ちが強く伝わってくる。 @@separator 「10歳のとき、『ゴーイング マイ ホーム』というドラマで初めてちゃんとお芝居をさせていただいて。その時、『お芝居ってこんなに楽しいんだ』って思ったんです。そこから今まで私、お芝居をしていて嫌な気持ちになったり、嫌な現場を経験したことがないんですよ。運がいいのかもしれません(笑)。だから、『好きなことを毎日やってる』っていう感覚なんです」。  そして「このお仕事をずっと好きでいたいからこそ、新しいことにはどんどん挑戦していきたい」とも。それは“子役”から“女優”への階段を上る中で、その挑戦が自分にとって必要なものであることを実感しているからだ。  「今までは、周りの俳優さんが自分に合わせてくれたことが多かったんですね。でも最近になって、ちゃんと自分も周りの方のお芝居を“受け取って返す”というのが必要なんじゃないか、と感じるようになって。自分から積極的にコミュニケーションを取って、お芝居をキャッチボールしていかなきゃいけないな、って」。  この意識の変化はやはり、映画『志乃ちゃんは~』の体験が大きかったよう。  「ダブル主演だったんですけど、同年代の子たちと一緒に、自分たちが中心になって作品を作ること自体が初めてだったんです。そこで大きく意識は変わったような気がします」。  実は蒔田はこの『道』のオーディションの際、ギターを持参して「あの素晴しい愛をもう一度」を歌ったという。映画の中でもキーとなる重要な曲であり、猛練習の末撮影に挑んだというこの曲が、彼女の次の“道”を開くことになったというわけだ。  「俳優の仕事って、現場が変われば演技も感情もガラリと変わる。新しいことを経験し続けていけるという他にない職業ですし、そこが好きなんです。だから“お仕事をしている”というよりも、“好きなことをしている”という今の感覚でずっと続けていくことができれば。それが理想です」。  大作への出演が、彼女を確実にまた成長させてゆくに違いない。そんな彼女の記念すべき初舞台、しっかりとその目に焼き付けたい。(取材・文・写真:川口有紀/スタイリスト:岡本純子/ヘアメイク:石川奈緒記)  音楽劇『道』は、12月8日~28日まで東京・日生劇場にて上演。

  • 映画『BLEACH』阿散井恋次役の早乙女太一

    早乙女太一、役者業について「自分にはこれしかできない」 “今だからこそできる役”への挑戦

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     大人気コミックを実写映画化した『BLEACH』のブルーレイ&DVDが、12月5日にリリース開始となる。幽霊が見えること以外は普通の高校生だった黒崎一護(福士蒼汰)が、死神を名乗る少女・朽木ルキア(杉咲花)と出会ったことから、死神を代行することになる、原作の「死神代行篇」を軸に進む同作。一護と激闘を繰り広げる赤毛の死神・阿散井恋次に扮し、圧巻のアクションを披露した早乙女太一が、意外な場所での反響を告白した。@@cutter 「恋次は人間とは全然別の次元で生きている。でもそれが現実世界に現れる。アンバランスなんだけど、実際にそこにいると感じられるよう心掛けました」と早乙女。原作ものだからこそ、乗り越えなければならなかった壁もあった。  「原作の恋次は背がめちゃくちゃ高いんです。でもどうやっても自分はその身長にはなれない。体格の違いをいかに表現で補っていくかということは、すごく考えました。表面的なことより、大切にしたのは内面です。恋次のイメージを体現すれば近寄れるんじゃないかと」と振り返る。 @@insert1  「雑にいうと、恋次はちょっとヤンキーっぽい。荒くれ者というか。ギラギラしている。でも芯はすごく通っていて、まっすぐで純粋。だけど不器用。原作は長いので恋次もどんどん成長していきますが、今回の映画では最初の頃の恋次になれればいいなと思いました」と続け、「物語のなかでは、主人公の敵という立ち位置になるけれど、死神側にもちゃんと正義があって、筋が通っている。その辺をちゃんと自分の中に持って、ただの敵にならないようにしました」と語った。  そして「自分の新しい面を出せたかなと思っています。これまでクールだったり静かな役が多かったので、一般の人たちが僕に抱くイメージと恋次は重ならないと思う。そこに挑戦できて良かったし、ワイヤーアクションも経験できた。原作ものもあまり経験ないですし」とチャレンジによって得たことを噛みしめた。また、現場ではこんな発見も。  「カメラテストで最初に現場に入ったとき、僕と福士君と杉咲さんの3人だったんです。これまで一番年下のことが多かったんですが、気づいたら一番年上で。普段は全然喋りかけたりしないタイプなんですけど、『年上の自分が喋らないと』と思って、頑張って話しました。そしたら意外と優しい年上のお兄さんになれた、みたいな」と笑う。 @@insert2  また劇場公開後には、意外なところからの反応があったという。  「保育園へ子どもを迎えに行ったときに、『死神でしょ』って子どもたちに囲まれて(苦笑)。僕が何をしている人なのかとか、気になるみたいで。いろいろ聞かれるんだけど、答えに困るんですよね。『う、うん。そうだねぇ』とかって言うしかないです」と話し、少しばかり父としての顔をのぞかせた。  自身は幼少期から芝居の世界に身を置いてきた。役者業のどこに惹かれるかとの問いには「惹かれるというより、自分にはこれしかできない」とはっきりと口にし、「自分イコール役者業ということ?」との問いに「はい」と即答した。  演じることと共に生きてきた早乙女だが、まだまだ挑戦していきたい役柄ばかりだと言う。中でも興味があるのは“今だからこそできる役”。「普段から、日々の生活の中で感じる感情は、今後のために記憶しておくんですけど、今だから強く分かることもある。たとえば小さな子の父親の役とか」と、再び父の顔に。本作で新しい面を出せたという早乙女。父親役にも期待が募る。(取材・文・写真:望月ふみ)  映画『BLEACH』ブルーレイ&DVDは、12月5日発売。同日、レンタル開始。 @@insert3

  • キャサリン・ウォーターストン、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』インタビュー

    『ファンタビ』ティナ役キャサリン・ウォーターストンが実践する撮影前の儀式とは?

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     ハリー・ポッター魔法ワールドの最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で、アメリカ魔法省(MACUSA=マクーザ)に所属するヒロイン・ティナを演じたキャサリン・ウォーターストンが、ある“儀式”よってプレッシャーをはねのけ、撮影に臨んでいることを明かした。@@cutter 本作は、『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが脚本を手掛け、エディ・レッドメインが魔法動物学者ニュート役で主演を務めるファンタジー・アドベンチャー。ある日、拘留中の“黒い魔法使い”グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が脱獄しパリへ逃亡。ホグワーツ魔法学校時代の恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)から指名を受けたニュートは、人間界の転覆を画策するグリンデルバルドを捕まえるため、魔法動物たちとともにパリへ向かう。  前作のラスト、ニューヨークの波止場で別れを告げたニュートとティナは、劇中、グリンデルバルドが逃亡したパリで久々に再会を果たす。だが、あれから悪徳魔法使いを取り締まる“闇祓い”に復職したティナは、法の番人として見違えるほど力強い女性に成長。この変貌ぶりについてキャサリンは、「ニュートに振られたと思い込んだ彼女は、失恋の痛みを前向きに生きる力に変えた」と分析する。  「波止場で別れたあと、手紙のやりとりをしながら交流を持っていたのに、突然、ニュートが婚約したという誤報が飛び込んで(実はニュートの兄テセウスの間違い)、ショックを受けたティナは、自ら彼と縁を切ってしまうんです。彼女は、自分に同情しない忍耐と決意の人。高い基準を持った誇り高い彼女は、怒りと悲しみをバネに全身全霊で仕事に打ち込むことを選んだのです。つまりそれが、彼女にとっての“失恋対策”だったわけですね」。ところが、フタを開けて見れば、振られるどころかすぐに誤解が解けて、2人の心は急接近を見せる。  今回、ティナの“力強さ”と恋する“乙女心”は、衣装にも反映されているというキャサリン。「私が想像するに、ティナはオシャレに全く関心がなくて、年に1回、キッチンにあるハサミを使って、自分で髪を切っていたんじゃないかしら(笑)。それくらい無頓着だった。でも、ニュートと出会い、女性として目覚めた彼女は、“自分をもっと磨きたい”という気持ちになってきた。本作では、その心の変化を外見でもしっかり表現したかったので、衣装担当のコリーン(・アトウッド)と相談して、ヘアスタイルやコートのデザインなど、かなりこだわりました。あのファッションに身を包むだけで、タフで女性らしいティナに変身できる。衣装はとても大きな要素だと言えますね」と笑顔を見せた。@@separator 新シリーズになって2作目。ティナの名はファンの間ですっかり定着した感もあるが、オファーを受けた当初は、不安でいっぱいだったという。「子供のころ『ハリー・ポッター』にどっぷり浸った世代より、年が少し上(現在38歳)だったので、最初は弟が情報源でした。とにかく、食事を摂るのも忘れ、部屋に何日もこもって、あの世界にハマり込んでいく姿を間近で見ていたので、よほど素晴らしい作品なんだなと。それから興味を持って私も読み始めましたが、熱狂的ファンと呼ぶにはまだまだ程遠かった」と告白。  ところが、ティナ役をオファーされてからは、どんどんこの世界にのめり込んでいき、新作の撮影に入る前には、『ハリー・ポッター』の原作を最初から最後まで、全巻読み返すことが「儀式化しつつある」と語るキャサリン。「豊かで複雑な『ハリー・ポッター』の世界観をしっかり自分の頭の中に入れておくことによって、ティナ役のプレッシャーをはねのけ、自分の演技により集中することができますからね。それに、いつか『ハリー・ポッター』に出てくるキャラクターと共演できるかもしれないと想像すると、ワクワクが止まらない!」と目を輝かせる。  すでに全5部作の製作と、作品ごとに舞台となる都市が変わっていくことも発表されているが、“東京で、ついにニュートとティナが結ばれる!”なんてエピソードがもしかしたら実現するかも? ティナの成長とともに、ニュートとの恋の行方にも注目しながら、本作、そして今後のシリーズの展開を見守っていきたい。(取材・文:坂田正樹)  映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は全国公開中。

  • 小手伸也、『SUITS/スーツ』インタビューフォト

    小手伸也、2018年“月9の顔”が明かす「役のインパクトの障壁」

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     織田裕二主演の月9ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系/毎週月曜21時)で、あくの強い弁護士・蟹江貢役を演じる小手伸也。アメリカでヒットしたドラマの日本版とあって、俳優の演技もアメリカナイズされたジェスチャーが目立つことが話題だが、中でも蟹江は表情の動かし方といい身振り手振りの大きさといい、ひときわ目立つ。春の『コンフィデンスマンJP』の五十嵐役に続き、一年で2回の月9出演とブレイクした小手に、飛躍の2018年を振り返ってもらい、役作りの秘密から来年への抱負までを聞いた。@@cutter 「急に引っ越すとか、車を買うとか、そういったこともなく、粛々と、今までと同じような地味で華のない日常を送っています。この前、電車の中でスマホでエゴサーチしてたら、明らかに前に座っている人が『小手伸也が前にいる』ってツイートしていて非常に気まずかったです。むしろ声をかけてもらいたいですよ、握手とか応じますので」。  そうチャーミングな笑みを浮かべる小手にとって初の月9は2001年の『HERO』にさかのぼるが、役名もなく1シーンだけの出演だった。今回の『SUITS/スーツ』では主人公・甲斐正午(織田)のライバル役で堂々、レギュラー出演。“影の主役”との声も聞こえてくる。  「蟹江はかなりの劣等感の塊で、自分をデカく見せたい、他人に負けたくない、でも実態が追いつかずいつも空回りしてる。その悲哀が同情を誘うけど、実際そばにいたらかなりウザったい、そんな複雑な魅力のキャラです」。  アメリカ版ではリック・ホフマンが演じて人気の、エキセントリックだが憎めないルイス・リット役に当たる。  「ルイスは偉大なお手本、行く手を遮る巨大な壁。原作ファンを裏切りたくないので、日本版ならではというものを逃げ口上にせず、体の動かし方とか、できるだけルイスのイメージを生かしたい。ただ、日本人の僕がやると違和感が生まれ、『こんなやついねえよ』って、なりかねません。ローカライズ以上にリアリティーのバランスが非常に難しい」。  仕草だけをまねると違和感しか生まれない。  「なぜ芝居がかった口調になるのか、蟹江にとってあの身振り手振りはどんな意味があるのか、そのリアリティーを掘るべきだと。きっと虚勢やプライド、憧れが表出した結果で、それが蟹江にとってのスーツ、勝負服や鎧になっている。自信満々で小首を傾げたりするけど、本性は意外と小心者? って、いろんな側面が見え隠れする形にしたいですね」。  緻密な演技プランを練って、毎回の収録に臨んでいるようだ。意気込みが伝わる。 @@separator 自らinnerchildという劇団を主宰するが、学生時代にさまざまな経験をする中から芝居を見出してきた。  「高校のとき、いろんな部活に助っ人として顔を出す変なヤツでした。コンピューター研究同好会という少々オタク気質のところに在籍しつつ、高1ではバスケもやったし、コーラス部で低音パートが足りないってときは助っ人で合唱コンクールに参加したり。山岳部が人数不足のときは槍ヶ岳や谷川岳に荷物を背負って山に登り、生徒会にも参加しました。卒業アルバムを見ると、いろんな部活の集合写真に写っていて。とにかく興味があれば何でもやりましたし、求められれば何処へでもって感じでしたね」。  そんな中、高校2年の文化祭で演劇部に助っ人参加したことが転機になった。  「当時は小劇場ブームという、鴻上尚史さんの第三舞台、野田秀樹さんの夢の遊眠社、三谷幸喜さんの東京サンシャインボーイズなんかが大注目されていた時期で、そこに学生劇団サークルの『早稲田大学演劇倶楽部』からウチの演劇部に公演のダイレクトメールがきて、八嶋智人さんが看板俳優を務める同サークルの劇団『カムカムミニキーナ』の公演を何となく観に行って、まだ八嶋さんが有名になる前からあの人のすごさみたいなものに触れて、気がついたら早稲田の同じサークルで演劇を学びたいと思うように。と言いつつ大学に入った後も、実はアイスホッケーやったりテニサーに1年所属したり、結局広く浅くのクセは治りませんでしたね」。  そんな引き出しの多さと器用なところを見せつけたのが、第3話のジムでの格闘技シーン。中島裕翔を相手に繰り出すサブミッション(関節技)は流れるようで、経験者? と思ってしまう説得力があった。  「まったくの初めてでした。格闘技自体、『マウントポジション』を知っている程度だし、1日だけしか練習していない。僕多分そういう“なんちゃって”が得意で、無茶ぶりに対しそれっぽく応えられる技術と舞台度胸だけは積み重ねてきた自信があります」。  12月にかけて、ドラマ後半の展開も小手の演技とともに楽しみだ。  この勢いで来年は、「NHK朝ドラに」と豪快に笑うが、もちろん冗談ではなく本気だ。そんな傍ら、早稲田大学の学生たちが自主制作する映画にも忙しいスケジュールの合間を縫って参加したりする。  「僕を必要としてくれるところには、はせ参じたいんです。ただ、その必要に際しても、役のインパクトが時として障壁になることもある。『蟹江』である今でさえ『五十嵐』がハードルになってますしね。だからこそ自分が積み上げてきたものに常に打ち勝つような挑戦をしていきたいんです」。(取材・文・写真:志和浩司)  『SUITS/スーツ』は、フジテレビ系にて毎週月曜21時放送。

  • ドラマ『この恋はツミなのか!?』柏木由紀インタビューカット

    柏木由紀、お色気シーンも「現場は真剣に話し合いを重ねました(笑)」

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     “童顔・巨乳の癒し系”にして、女流棋士として勝負師の強さを備えた大人の女性。 AKB48・NGT48の柏木由紀がドラマ『この恋はツミなのか!?』で任されたのは、そんな、見た目から空気感、そして所作の美しさまでが求められる役どころ。しかも恋のお相手は年下の男子。そんな役柄に彼女はどのように臨んだのか?@@cutter 「ビッグコミックスペリオール」(小学館)に連載された人気漫画を実写化した本作。恋愛経験なし、協調性ゼロの童貞サラリーマン・大河(伊藤健太郎)がひょんなことから出会ったプロの将棋指しである多恵(柏木)に惹かれ、成長していくさまを描き出す。  多恵の設定は32歳。現在27歳の柏木にとって、実年齢より5歳も上の女性を演じることになるが「(資料に)童顔・巨乳ってありましたからね(笑)。そういう意味で“童顔”という設定なんですね」と笑いつつ「ちょっと天然で抜けているところもあるけど、かわいらしくて30代でこういう女子になりたいなって思える女性でした」と語る。  原作も含め、“男性目線”の物語は「新鮮でした。男の人ってこういうこと考えたり、女性を見てこんなこと思うんだ?って」と楽しんだ様子だが、大河と多恵の出会いのシーンでは通勤ラッシュの中で多恵の胸が期せずして大河に押し付けられ、再会シーンでは、多恵のスカートが“うっかり”まくれ上がっていてパンツが見えてしまうというシチュエーションも…。そんなお色気シーンも体当たりで挑んだ。「抵抗はほとんどなくて、すごくインパクトのある大事なシーンなので、メチャクチャこだわって、下着を10枚くらい用意してもらって、履いて、鏡で見ながらどれがいいかな?と。セクシーなシーンだけど、現場はすごく真剣に話し合いを重ねました(笑)。衣装さんとミリ単位で見え方を研究しましたからね! 個人的には大満足です(笑)」。@@separator 恋のお相手の大河は年下の24歳。もちろん、演じる伊藤も年下だが、“年下男子”の感想は? 「年下の男の子が気を引こうとしてくれるのを『かわいい』と思う歳になったんだなぁ…と(笑)。20代の前半のころは、年下に興味がないというか、年上の人がカッコいいと思えたし、大人の男の人への憧れがあったんですけど、いつのまにか年下をかわいいと思える歳になったんだなぁと撮影しながら思いました。母性とか親心みたいな感じで『頑張れ!』って思えますね。グループでも年下の女の子といますけどみんな結構、精神年齢が高いのか、年下といるって感覚はなかったんですよ。でも(伊藤らと一緒に過ごして)男の子って結構、子どもっぽいなって(笑)。“男子”なんですよね、すぐふざけるし、かと思えば寝てたり…振り回された感じでした。でもかわいいですね」。  ドラマでは将棋用語で「勝負がつく」を意味する「詰み」という言葉が多恵のセリフでも出てくるが、柏木が最近「詰んだ」と感じた出来事を尋ねると「(AKBで)最年長になったことですかね(笑)? 詰んだなって…」と苦笑交じりに語りつつも、どこか楽しそうだ。「最近は、自分から言うようにしてます。一周まわって、大人でいることや、ちゃんとしようというのは諦めました(笑)。ダンスの覚えも悪くなったし、間違えちゃうけど『できない』と『分からない』って積極的に言って、後輩に教えてもらうようになって楽になりましたし、距離も縮まりましたね。最近は『ちゃんとしてくださいよ』とか言われるのも日常茶飯事になってます(笑)」。(取材・文・写真:黒豆直樹)  ドラマ『この恋はツミなのか!?』は、MBSにて12月2日より毎週日曜24時50分、TBSにて12月4日より毎週火曜25時28分放送。

  • 映画『青の帰り道』に主演する真野恵里菜にインタビュー

    真野恵里菜、公私ともに変化した2018年 「支えになりたい」が基本に

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     女優・真野恵里菜の主演映画『青の帰り道』が12月7日より公開を迎える。本作で真野は、歌手を目指す女性の夢や希望、葛藤や挫折、憤りなど揺れ動く機微を見事に表現している。2018年は本作を含め4本の劇場映画公開、さらにプライベートでは結婚と公私ともに大きな転換期を迎えた。今、真野はどんな思いを抱いているのだろうか――胸の内を聞いた。@@cutter 真野が演じたカナは、東京近郊に住む歌手を夢見る女の子。自身の“才能”を信じつつも、現実はそう甘くない。それでも“夢”を信じて前を向く姿は、真野の心に大きく響いたという。「歌手になりたい、東京に行って夢を叶えたいというのは、私と似ている部分がある」と語ると「これまで役をいただくとき『自分で大丈夫かな』と不安に思うことが多かったのですが、台本を読んだとき『この役は私がやるんだ!』という強い決意が持てた」と真野にとって特別な位置づけの作品になる予感があったという。  真野自身、アイドルから芸能活動をスタートし、その後女優へと軸足を移したときの気負いや葛藤、苦しさなどを過去のインタビューでも隠すことなく語っていたが、本作で演じたカナが、過酷な人生に落ちていってしまうことに「私も、少し違う道を歩いていたら、底のない穴に落ちていってしまったかもしれない」という恐怖心があった。しかし、だからこそリアルな表現ができた。真野が演じたカナの生々しさは特筆できる。「私がやりたかったお芝居ってこういうことだったのかも」と大きな気づきが得られた現場だったという。 @@insert1  本作は、出演者の突然の降板などで、一旦撮影が中止になり、完成まで想像を絶する困難があった。「残された私たちはどうしたらいいか。今まで考えたことがなかったことをたくさん考えました。悔しさもありましたが、苦楽を共にした仲間のおかげで、負の感情を抱くぐらいなら、撮影の再会を目指して前を向いて頑張ろうという気持ちになれました。その意味でも私にとって忘れられない作品なんです」。  さらに真野は「撮ったものが人に届いて初めて役者という仕事が成り立つんだなと思った」としみじみ語ると「その人の生きざまが作品に出ると思う。その意味で怖さもあるし、決して楽しいことだけではないけれど、この作品を経験して、お金を払って映画を観てくださった方々に、何かしら残したいという思いが強くなりました。自分が役者というお仕事をする意味も考えさせられましたし、この仕事を続けていきたいと強く思えるようになった映画でした」と強い視線で語る。@@separator 女優という仕事へのやりがいを再認識したという真野だが、今年7月、プロサッカー選手・柴崎岳と結婚し、生活の拠点をスペインに移した。今は「家庭を優先したいと思っています」ということだが「使いたいと思ってもらえるということが前提ですが、役者って何歳でもできる仕事だと思うんです。その意味で、今の海外の生活や、日常をしっかり過ごすことによって真野恵里菜という人間をより磨いていけるのかなと思っています」と現在の状況も女優業に対してはプラスになると考えているようだ。  人間を磨くという意味で、環境の変化は大きく真野の心を変えた。なによりも考え方がシンプルになったという。「横にいてくれる人ができたことはとても心強いです。今までは“格好いい自分”を見せようという思いがどこかにあったのですが、今はそんなことをする必要がない。誰かに批判や指摘されることを恐れていると、小さい世界で収まってしまう。それではもったいないですよね」。 @@insert2  さらにパートナーができたことで、新しい感覚も芽生えた。これまではご飯を作るのも、家のことをするのも、仕事もすべて自分のためだった。しかし今は「パートナーの支えになりたい」というのが行動の基本だという。こうした感覚を得たことで、改めて自分を応援してくれる人への感謝の気持ちが強くなった。「人の夢が叶う瞬間がこんなにも幸せなことなんだ」と実感したという。  日々の生活の中で感じることすべてが新鮮で、乾いたスポンジのように真野の心に吸収されていく。「今はたぶんインプットの時期だと思う」とはにかんだ真野。「未来が楽しみですね」と投げかけると「これまでは“こうなりたい”というものを思い描き過ぎていたのですが、今はとてもフラットな状態。毎日を大事に生きることだけなんです。でも逆に目標を立てるよりも、10年後、20年後、どんな未来が待っているか、すごく楽しみなんです」と希望に満ち溢れた表情で語ってくれた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)  映画『青の帰り道』は12月7日より全国公開。

  • 小松菜奈、『来る』インタビュー

    岡田准一&小松菜奈、中島哲也監督に感じる作品への強い愛情

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     「第22回日本ホラー小説大賞」を受賞した澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』を鬼才・中島哲也監督が映画化した『来る』。本作で、不可解な恐怖に立ち向かうオカルトライター野崎を演じた岡田准一と、強い霊感を持つ真琴に扮する小松菜奈が、互いの印象や、中島組で得た貴重な体験について語った。@@cutter 映像、音楽、ストーリー展開ともにエッジの効いた作品を世に送り出してきた中島監督。岡田にとっては初、小松は『乾き。』以来2度目の現場となったが、岡田は「映画業界での噂はいろいろと聞いていました」と小松を見つめてニヤリ。続けて「あれだけ力強い絵や人間の闇を描くのだから、絶対いい人じゃ撮れないと思いますよね」と同意を求める。  しかし実際は、とてもチャーミングな人だったという。「もっと破壊的な方だと思っていたのですが(笑)、愛情あふれる方なんです。もちろん厳しい言葉が飛ぶこともありましたが、それは愛情があふれているのにうまく言えずにそうした言葉が出てくるという、そういうお茶目さを目の当たりにして、ますます好きになりました」。 @@insert3  一方の小松は、『渇き。』で中島組を経験しているが、本作に臨むうえでのプレッシャーは前作の比ではなかったという。モデルとして活躍していた小松にとって、女優業を鮮烈に印象づけた作品が『渇き。』であり、中島監督との出会いは非常に大きなものだった。だからこそ「前作から4年ぐらいの時間が経過しているのですが『お前はどれだけ変わったんだ?』と問いかけられているような気がしたんです」と撮影前は、必要以上に肩に力が入ったようだ。  それでも前作同様、中島監督からかけてもらう言葉は、すべて小松の血となり肉となった。「出会ったときから、ダメ出しを大きな声でされても、私は中島監督を怖いと思ったことがないんです。そこには作品をもっと良くしようという監督の思いがあるから、叱咤(しった)されることは愛情なんだと感じられるんです」。  絶大なる信頼関係で結ばれている小松と中島監督。小松は「お父さんみたい」と表現すると「みんながいる前だと、めちゃくちゃ私のことをイジるのですが、2人になると、お父さんと話しているような会話になるんです。しっかり私のことを見てくれているという安心感もあるし、大好きな監督です」と笑顔で語っていた。 @@insert1  中島監督を父のような人と称した小松。初共演となった岡田に対しては「もっと固い人だと思っていた」と第一印象を語っていたが、実際はとても気さくで、壁を作らない人柄に「緊張せずしゃべれる、いい意味で近所のお兄ちゃんみたいな方」という印象を持ったという。@@separator 一方の岡田は、「とてもお芝居に力がある。映像映えする強い女優さんだなと感じました」と小松の素材の良さを強調。さらに現場の居かたを「キレイ」と評すと、正面から役柄に向き合う姿勢に「すごく好感度が高い女優さん。ずっとこのままでいてほしいですし、本当にいい男性と出会ってほしいですね」と兄目線(?)で賛辞を送っていた。  岡田、小松ともに本作では、近年の作品で見せるイメージとは違うエキセントリックな役柄に挑んでいる。特に小松は1ヵ月前から地毛をピンク色に染め、両腕にタトゥーという衝撃的なビジュアルを披露している。現場で中島監督から「お前は青春映画のやり過ぎなんだよ!」と言われたという小松は「青春映画は今しかできないので、お話をいただけることはすごく光栄なんです」と前向きに取り組んでいることを明かす一方、本来は、シリアスで精神的に追い詰められるような役柄に強く惹(ひ)かれると述べていた。 @@insert2  岡田は、自身の20代は草食男子という言葉が流行り、若手男性の役柄が偏っていたことに危機感を持っていたと振り返ると、20代後半は男らしさを突き詰めていこうと決めていたという。その成果が、武骨な侍や軍人という配役にあらわれたが「なりたい自分にはなれているのですが、それこそ偏りすぎてしまったかな」と苦笑いを浮かべると、本作のような役柄には、非常に新鮮味と面白味を感じたという。  岡田、小松のほかにも、妻夫木聡、黒木華、松たか子といった実力派俳優たちが、中島監督の才能のもとに集まった本作。岡田が「毒や闇」と表現した中島ワールドは、これまでの作品同様、極上のエンターテインメントへと昇華されている。(取材・文:磯部正和 写真・松林満美)  映画『来る』は12月7日より全国公開。

  • 映画『jam』に出演する劇団EXILEの青柳翔、町田啓太、鈴木伸之

    劇団EXILE・町田啓太、鈴木伸之が語る「2018年、青柳翔の“衝撃的”変化」

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     劇団EXILEの青柳翔、町田啓太、鈴木伸之。身長がゆうに180cmを超える俳優たちが並ぶと、思わず声が漏れてしまうほど圧巻の画だ。そんな彼らがSABU監督のもと全力疾走する最新作『jam』。劇団EXILEの9名が総出演することでも話題の本作について、インタビュールームに入ってきた文字通り“大の男”3人は、終始笑顔で愛おしい撮影の日々を振り返った。@@cutter 「それぞれの想いが『jam』のように交錯する因果応報エンターテインメント…」と、キャッチコピーをそのまま言う青柳に、町田が「毎回一緒ですね(笑)」とかぶせ、鈴木が「めちゃめちゃ普通の、ノーマルのことを言うじゃないですか!」と突っ込む完璧なトライアングル。普段からできあがっている関係性、間合いがあったからこそ生まれた映画であることを、短い会話からも感じ取れる。 @@insert1  本作で青柳は場末の演歌歌手・横山田ヒロシとなり、“おばさま”ファンを金づるとしながらも、どこか憎めない男を演じた。町田は、ある事故で意識が戻らない彼女のために迷信を信じる盲目的な“いい人”タケルを演じ、鈴木は鋭い目つきと不気味な雰囲気をまとい、ヤクザ相手に刑務所送りにさせられた復しゅうを仕掛けるテツオとなった。青柳がとみに「因果応報」とアピールするのも頷ける、本来関わることのない3人が絶妙に絡み合う物語をまとめ上げたSABU監督の手腕が光る。  SABU監督とは映画『MR.LONG/ミスター・ロン』以来、2度目のタッグとなった青柳は、すっかり打ち解けた表情で「SABU監督って、冗談で言っているんだか、本気なのか分からない演出が入るんです」と説明。これには町田も「そうそう!」と身を乗り出し、筒井真理子演じるヒロシのファン・昌子にヒロシに間違えられ抱きつかれるシーンを例に挙げた。「『筒井さん、もっとやっちゃっていいですよ』という演出が入って、俺、目ん玉ぐらいまですごいチューされたんですよ…! SABUさんも『いいね、いいね!』と言っていたのに、本編を観たらばっさりカットでした(笑)」と、「何が正解かわからない」SABU監督の現場を満喫したムード。 @@insert2  味わい深く残るエンディングについて、「ネタバレ禁止」ギリギリの範ちゅうでそれぞれの解釈を表現してもらった。青柳は「それすら、冗談か冗談じゃないかわからない演出でした(笑)」と含み笑いをし、町田は「何て言ったらいいか…」と思案の表情。鈴木は「いまだに謎!」と、意味が分からないままラストシーンを演じていたことを告白。答え合わせをすることなく臨んだ姿勢を問えば、「エンディングに関しては、“こういうものだ”と思ったので、何にも聞かなかったです」と俳優としての顔を見せながら、「個人的に観たら、モヤモヤして、フラストレーションが超溜まっちゃいますけどね(笑)」と等身大の26歳・男の本音ものぞかせた。@@separator 「最近は全員で集まる機会も減った」と口々に話すが、その裏には劇団EXILE個々の目覚ましい活躍がある。飛躍の2018年、変わったこと、変わらないことはあったのだろうか。  鈴木は「僕はゴルフ、英語、ピアノなど、趣味を増やしました。これまで家では何もしない時間が多かったので、だったら何かを習得した方が時間を有効に使えるな、と思って」と、生活の変化を告げる。そして「啓さんは、実り多き1年だったかもしれないですね」と、出演ドラマ『中学聖日記』(TBS系/毎週火曜22時)が放送中の町田の方を向く。 @@insert3  うなずく町田は「かなり挑戦させてもらえた1年でした。やりたかった作風、物語を今までにないくらいやらせてもらえる場所をかなり頂けて、本当にありがたかったです」と、大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合ほか)の出演にも触れながら、満足気な表情を浮かべた。  2人のやり取りを穏やかな目で見守っていた青柳について、近くで見続けていたからこそ感じ取った変化を町田と鈴木に尋ねると、町田から「青柳さん、今年、ちょっと尖っていません?」との声が。  青柳が「毎年尖ってるけどね!」と冗談とも本気ともつかない様子で返すと、町田は「今まで丸まっていたとかではないんです。青柳さんは繊細な感じがして、周りに気を遣ったりしていらっしゃるなと思っていましたけど、今はいい意味でバンバン言ってくれるところがあって」と、心境の変化を感じたと重ねた。 @@insert4  続いて鈴木は、「びっくりしたのが、青柳さんの家って鍋も炊飯器もなくて、料理グッズが0だったんですよ。でも今年は料理を作っていて! ミネストローネに入れるローリエまで買って。それは衝撃的でしたね!」と熱弁。だが、本人はどこ吹く風で「だってさ、アプリで見たレシピの一番上にローリエって書いてあるんだもん。そりゃ買うさ」と淡々とした口調でひたすら「ローリエ」について語った後、耐えきれない様子で笑い出し、続いて町田と鈴木も爆笑。息の合った様子は、オンでもオフでもやはり健在だった。(取材・文:赤山恭子 写真:高野広美)  映画『jam』は全国公開中。

  • 『SUITS/スーツ』に出演中の今田美桜にインタビュー

    今田美桜、プライベートの服装は役柄と違い「暗いって言われます」

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     今田美桜。今年、最も“跳ねた”女優の一人だ。出演中の月9ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系/毎週月曜21時)は、敏腕弁護士・甲斐正午(織田裕二)が天才フリーター・鈴木大輔(中島裕翔)とワケありのバディを組み、困難な訴訟を解決していく物語。鈴木保奈美、中村アン、新木優子と女優陣が脇を固める中、大輔に恋心を抱く幼なじみ・谷元砂里役の今田の存在感も大きい。昨秋の『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』以来2度目の月9だが、この1年で飛躍的に人気も知名度も上がった今田に、本作の見どころや身の周りに起きた変化、今後の展望などを聞いた。@@cutter 『民衆の敵』では叶わぬ恋に落ちるコールガールという切ない役どころだったが、今回は正義感が強く真面目な妹キャラで、三角関係の恋に揺れ動く等身大の女の子を演じている。  「1年前と変わらず緊張しています。アメリカの大ヒットドラマが原作ということもありますし、私の演じる砂里はアメリカ版とは設定が違い妹役に変わっているので、その立場が変わったところを見せられたらなと思っています」。  砂里は、昔から大輔(中島)をトラブルに巻き込んできた悪友・谷元遊星(磯村勇斗)の妹で、中学時代から大輔を意識し、兄の悪事に巻き込まれないか心配してきた。大輔にとっては、経歴詐称し他人名義で弁護士になった秘密を打ち明けることができる唯一の存在だ。 @@insert1  「大輔と幼なじみという部分で妹っぽいところもあり、だけど兄のことはたしなめるしっかり者で、兄と同じやんちゃな血も少しはありつつ、正義感が強い印象です。現場ではもっと元気に、もっと明るく、と言われるのですが、そこはなかなか難しいですね。自分自身がそんなに明るくないので」と笑う。  これから徐々に、新たな展開もあるという。「8話(26日放送)以降は、(大輔に思いを寄せる)聖澤真琴(新木)さんとの三角関係もいよいよ大きく動いていき、嫉妬心が顔に出る場面もあり、女としての砂里が見られると思います」。  女優として伸び盛りだが、大きな転機は今年の春ドラマ、“花晴れ”こと『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)だ。不動産王の令嬢で小悪魔的なキャラクター真矢愛莉役を演じ、一躍ブレークした。インスタグラムのフォロワーは一気に100万人を超え、『Yahoo!検索大賞2018』の中間発表では女優部門で松本まりか、浜辺美波とともにトップ3に入った。@@separator 「街で声をかけられることがすごく増えてありがたいです。“花晴れ”の最中は、小さな子から『愛莉ちゃん』と声をかけられることもありました。地元の友人たちも応援してくれて、福岡でも(番組が)流れてるよ、なんて連絡をくれるんです。以前、福岡の学校の学園祭に行かせていただいたのですが、たくさんの方が来てくださって、地元のファンの皆さんとお会いできるのはすごくうれしかったです」と、身の周りの変化も楽しんでいるようだ。  10月末にはファースト写真集『生命力』(集英社)を発売、こちらも売れ行き好調だ。また、ファッション誌への登場も増加中で、9月発売の『Ray』(主婦の友社)や10月発売の『ViVi』(講談社)では表紙に初登場し、話題を呼んだ。    「プライベートのファッションで何系が好き、というのはあまりないですが、ピンクとかはそんなに着ないです。その辺は砂里ともちょっと違って、結構、暗いって言われるんですけど(笑)、落ち着いた色が好きですね。女優をやらせていただいている中で、ファッションをやったりグラビアをやったりしていきたいです」。 @@insert2  今後もさまざまな活躍を見ることができそうだが、シリアスな役や作品にもチャレンジしたいとか。  「コミカルな役も好きなのですが、プライベートで映画を観るときにはシリアスな映画を選ぶことも多いんです。社会に対するメッセージ性の強い作品などにも出演できたらと思います」。  もし自由な時間があったら瀬戸内海に浮かぶ現代アートの島・直島へ行ってみたい、と笑う。オンもオフも、何をやっても楽しそう。来年も引き続き、私たちを楽しませてくれそうだ。(取材・文:志和浩司 写真:高野広美)  『SUITS/スーツ』は、フジテレビ系にて毎週月曜21時放送。

  • 『イット・カムズ・アット・ナイト』トレイ・エドワード・シュルツ監督

    気鋭監督による心理スリラー、撮影の苦労は犬!? 「13歳の老犬で…」

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     アカデミー賞受賞作品『ムーンライト』を世に送り出した映画会社A24と、青春ホラー『イット・フォローズ』製作陣がタッグを組んだ心理スリラー映画『イット・カムズ・アット・ナイト』。実力派俳優ジョエル・エドガートンが主演する本作で、監督・脚本・共同編集を務めた1988年生まれの新鋭トレイ・エドワード・シュルツ監督に、作品の基となった自身の経験や、ジョエルとの仕事、撮影で苦労した点などを聞いた。@@cutter 本作は、長編デビュー作『Krisha(原題)』が全米のインディペンデント映画賞を多数受賞し、鬼才ジョン・ウォーターズにその手腕を絶賛されたたシュルツ監督によるスリラー。夜やってくる“それ”の感染から逃れるため、森の奥でひっそりと暮らす一家。父・ポール(ジョエル)は、妻と17歳の息子・トラヴィスを守るという強い使命感により生きていた。そこに、助けを求めて来た新たな家族が加わり、2つの家族は共同生活を送り始める。ある晩、閉められていたはずのドアが開いていたことが発覚。外から迫る、姿が見えない“それ”の恐怖に耐え続け、家の中には相互不信と狂気が渦巻く。  本作はシュルツ監督自身の経験が基になっているというが、登場するキャラクターにモデルはいるのだろうか。「自分の義父と実の父親をミックスしたものがポールというキャラクターになっていて、トラヴィスは僕を反映している部分が多い」と監督。映画を学ぶために学校を中退したシュルツ監督は、実家で暮らした期間が長かったといい「義父と一緒に何年も住んでいて、すごく閉塞感を感じていたんだ。だから精神状態が『イット・カムズ・アット・ナイト』のあの状態だったんだよ。世の中に対する見方が義父と自分では違っていて、それがポールとトラヴィスの視点としてそれぞれ反映されている」と明かす。ポールは家族を守ろうとするあまり、徐々に感情が暴走していくが、作品のテーマについて「自分の家族を守るのはどういうことなのか、やりすぎの線はどこにあるのか、自分の家族を守るためにどこまで人間性を失っていいものか、そういった問題提起をしたかった」と語る。  前作『Krisha(原題)』のキャストは監督自身の家族だったが、本作では初めてプロの役者を起用。主演のジョエルはシュルツ監督の才能を見込み、本作の製作総指揮も務めているが、ジョエルとの仕事について聞くと、「素晴らしいコラボレーションのできる人」と絶賛する。「自分が出演しているシーンや自分の芝居だけでなくて、このシーンがストーリー全体の中でどういう位置づけなのか、どういう関係性なのかとストーリー全体を意識しながら芝居をしてくれて、いろんなアイディアを提案してくれる」と心強さを語る。@@separator 撮影で苦労した点を聞くと、資金面やロケに加え、「犬の演出」という回答が返ってきた。ポールの一家には飼い犬がいるのだが、なんでも撮影では現場に13歳の老犬が連れてこられたそう。「森の中を走らなければいけないシーンなのに、よたよたと森の中を歩いていくわけだ。なんで13歳にもなる犬をこんなシーンに連れて来たんだって、僕は一瞬カチンときたのだけど(笑)」と思わぬ苦労があったようだ。結局ダブルの犬を使って撮影されたそうだが、今度の犬は元気すぎたため、ロープで制御するのが大変だったとか。  『イット・カムズ・アット・ナイト』は「れっきとしたホラー映画や、ハラハラする恐怖映画ではない。いろいろ考えさせる映画で、観客が観てそれぞれに解釈してくれれば僕にとっては嬉しい」と話すシュルツ監督。日本で公開されることについて、「行ったこともない日本という国で自分の映画が公開されるというのは、にわかには信じがたい状況ですが、今、そういう状況が起こっているということに感動しています」とメッセージを寄せてくれた。(文・川辺想子)  映画『イット・カムズ・アット・ナイト』は全国順次公開中。

  • 上村海成、舞台『命売ります』インタビューフォト

    上村海成、『半分、青い。』草太役で得た“俳優としての成長”

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     NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で主人公の弟・草太役を演じ、一躍お茶の間でもおなじみの顔となった俳優・上村海成。彼がこの冬出演するのが、三島由紀夫の小説『命売ります』の舞台化作品だ。注目度が高まる中、満を持してのストレートプレイ出演。作品の面白さもあいまって、本人の意気込みは強い。@@cutter 「パルコプロデュースの舞台と聞いて『やばい! 信じられない!』と思いました。声をかけていただけるなんて予想だにしてなかったので。朝ドラすごい! と(笑)」。  2010年から雑誌モデルとして活動してきた上村は、現在21歳。ドラマや映画、舞台なども経験しており、今年は朝ドラ出演という大きな仕事も掴んだ。プロフィールを見れば一見順調にキャリアを積んできたように見えるが、実は今俳優の道を歩んでいるのは“想定外”だったのだという。  「高校生の時は『将来のことを考えたら、この仕事は辞めないといけないのかな』と思っていました。お芝居のオーディションもなかなか受からないし、スタイルもあまり良くないからモデルとしては無理。そんな時、同じ雑誌で活動している他のモデルの子たちに大きな仕事が決まったのに、僕だけ何も決まらなくて。これはもう向いてないんじゃないか、と」。  なので「高校卒業後は普通に大学に進学して、卒業後は就職するつもりだった」という上村。ところが最後のつもりで受けたミュージカル『テニスの王子様』のオーディションに合格、若手俳優の登竜門と言われる“テニミュ”に出演することになる。出演者たちにも、実際のテニス部さながらのハードな稽古を課すことで知られているテニミュ。その体験は、上村にとって大きな衝撃だったようだ。  「それまではモデルやドラマのお仕事も、“汗をかかない”感じのスマートなお仕事(笑)が多くて。でもテニミュはまるで違った。僕、学生時代の合唱コンクールや体育祭とかが苦手で、あまり頑張らなかったタイプなんですけど、テニミュに出たことで、“頑張る”って思ったより悪いものじゃないな、と初めて気づいたんです」。  必死に舞台に立つ中、ある日ふいに本番を控えた楽屋で「俳優をやっていきたい! と思った」という。そうして俳優として活動を続けていくことを決意、その後オーディションで『半分、青い。』の草太役を掴むことに。@@separator この朝ドラ出演も、彼にとってまたさらなる転機を与えたようだ。そうそうたる俳優陣がそろう楡野家の中で演技を行うのは、やはり最初はかなりのプレッシャーだったよう。  「やっぱり、“飲まれ”ましたね。勝手に自分で萎縮しちゃったというか。撮影が終わったのが8月だったんですけど、ようやく慣れてきたなと思えたのが6月くらいで……。でも終わってから今実感するのは、ちょっと自信がついたのかな、と。自分では食らいついていくことができなかったな、と後悔していたんですけど、今お仕事をしていて『あれ、こんなにやりやすかったっけ?』と思うことも多くて。気づかないうちに、自分も成長していたのかなと思います」。  “俳優としての成長”を実感、そんなタイミングで挑む『命売ります』。ユーモアと風刺がたっぷり詰め込まれたこの作品は近年その面白さが再注目され、しかも今回が初の舞台化。上村は母親のために主人公・羽仁男(東啓介)の命を買おうとする高校生・薫を演じる。  「最近朝ドラをはじめ、真面目な作品・役柄が多かったんです。でも今までと違うテイストだし、作品自体も読んでみてすごく面白かったんです。三島由紀夫って名前聞くと、読書感想文とか書かなくちゃいけないというようなイメージがあるのですが、でもいざ読んでみたら、すごく面白いんですよ! いい作品に巡り会えたな、と思ってます」。  上村が思う“舞台の面白さ”がありそうな作品というのも、期待値を上げる理由のひとつ。  「舞台って『テレビじゃ到底そんなことやらないでしょ』っていう演出があるじゃないですか。だからすごいなと思うんです。やれることは限られているのに、なんでもありな気がする。だから楽しいな、と思うんですよね」。  芸能界への苦節から、俳優の道へ。その決意が彼の目まぐるしい成長を支えているのだろう。“伸びしろ”の時期に参加する舞台作品、彼の新たな変化も目の当たりにすることができそうだ。(取材・文・写真:川口有紀)  舞台『命売ります』は、11月24日~12月9日まで東京・サンシャイン劇場で、12月22日大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。

  • 映画『ハード・コア』、(左から)原作者のいましろたかし、山下敦弘監督

    『ハード・コア』山下敦弘監督&原作者いましろたかし対談「いびつで破綻してる(笑)」

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     主演、プロデュースに山田孝之、共演者に佐藤健、荒川良々と人気俳優が名を連ねているにもかかわらず、どこか“怪作”の香りが漂う映画『ハード・コア』。社会のはみだし者の主人公、埋蔵金探し、そして謎のロボット…平成の最後に生まれたこの奇妙な作品をどう読み解くべきか? 監督を務めた山下敦弘と、“平成の奇書”と言われる原作漫画『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』の作画担当・いましろたかしによる対談が実現した。@@cutter――山下監督は以前より自身の映画が、いましろ作品に強い影響を受けたことを公言されています。 山下:以前、つげ義春さん原作の『リアリズムの宿』を映画にしたんですが、ラストで女子高生が手を振るシーンは、いましろさんの『中野の友人』という短編のまんまでして(笑)。当時はそれを言えなかったんですけど…。 いましろ:つげさんの原作をあそこまで改変するってすごいなって思いましたよ(笑)。 山下:つげさんも映画を見て「ん?」って顔をされてて(苦笑)。とにかく、いましろさんの漫画が好きでしたね。『トコトコ節』の男だけの感じとか自分の『どんてん生活』でも強く影響を受けています。 ――『ハード・コア』を最初に読んだときは? 山下:「なんじゃこら?」って(笑)。でもすごく興奮しましたね。 いましろ:僕も(原作担当の)狩撫麻礼さんからストーリーを受け取ったとき「なんじゃこら?」って思ったよ。いや、ストーリーを受け取るつもりが、登場人物とその場のシチュエーションと顛末(てんまつ)が書いてあるだけで、これは長編になるのかと疑問と不信感がわいた(笑)。 ――そもそも、いましろさんが作画を担当することになったのは? いましろ:狩撫さんの指名です。狩撫麻礼は、いましろたかしを一番褒めてくれた人なんです。その人が亡くなって(※今年1月逝去)、僕を褒めてくれる人がいなくなっちゃった…。 @@insert1 ――狩撫さんと言えば別名義作品も含め、ドラマ『リバースエッジ 大川端探偵社』『湯けむりスナイパー』などの作品の原作も手がけていらっしゃいます。 山下:狩撫さんの作品の主人公って、他作品だとカッコいい男が多いですよね? いましろ:でも「カッコ悪いものもやりたいんだ」って言ってました。それこそ原作の主人公の右近はすごくカッコ悪い。出会い系で知り合った女性が待ち合わせ場所に来たら、容姿を確認した上で接触したり(笑)。 山下:原作を読み直したら、もっとハードボイルドな印象だったけど、右近って意外と安定してなくてカッコ悪いんですよね(笑)。 いましろ:芯があるようでない(笑)。でも情はあるんだ。@@separator――原作では、最初は右近と牛山という社会のはみだし者の日常が描かれていましたが、突然、埋蔵金を探す結社や謎のロボットが登場するなど激しい展開を見せます。 いましろ:そこは僕が、狩撫さんに「漫画らしい荒唐無稽な物語にしたい」って注文したんです。「ロボットか幽霊を出したい」ってお願いしたのを覚えています。埋蔵金は当時、糸井重里が徳川埋蔵金の発掘をやってて、僕が熱く語っていたのを汲んでくれたんじゃないかと(笑)。 山下:『ギミア・ぶれいく』(TBS系)でやってましたね。僕も絶対に見つかるはずだって期待しながら見ていました(笑)。 いましろ:でも、雑誌で連載してると、展開がすごく唐突なんですよ。急に結社が出てきたり、釣りに行ったらクジラが釣れたり(笑)。 山下:原作の連載という時間軸ゆえのいびつさというか(笑)、バランスの悪さを映画でもそのまま出そうと思って、あの物語の入口と出口が全く違う感じをそのまま映画に反映させています。 いましろ:いびつで破綻してる(笑)。これを映画にするって脚本の向井(康介)くんはかなり悩んだんじゃないかと…(笑)。 @@insert2 ――山田孝之、荒川良々、佐藤健という人気俳優が出てるけど、キラキラもしていないし、かといってコメディーと言うのも何か違うような…。 山下:僕自身も作っていく中で「これ、笑っていいのか?」と思うようになったんです。昔は笑って読んでたのに、いま読むとシリアスに感じて。だから、現場で面白くて笑ったシーンが意外とハマらずに編集でカットになったりしてるんです。ちょっと複雑なんですよね。「笑ってほしい」と思いつつ、シリアスに受け取ってほしい思いもあって…。 いましろ:山下さん自身、そういう映画が好きなんでしょ? シリアスだけど笑える映画。 山下:好きですね。「笑わせたい」というより、必死だから笑える感じが。だから今回も、笑ってほしいと思いつつ、あんまり笑われると「笑い過ぎだろ!」って怒りそうな気がします(笑)。(取材・文・写真:黒豆直樹)  映画『ハード・コア』は公開中。

  • 松本まりか、『ブラックスキャンダル』インタビューフォト

    松本まりか、過激な役で飛躍 ブレイクまでの退屈と絶望の日々

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     回を重ねるごとダークな復讐劇が反響を呼んできた山口紗弥加主演のドラマ『ブラックスキャンダル』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週木曜23時59分)が、いよいよ佳境を迎える。主人公・矢神亜梨沙(山口)の整形前の藤崎紗羅を演じる松本まりかの鬼気迫る演技は、物語の骨格である復讐のリアリティーを支えてきた。その演技は今年1月期に放送されブレイクのきっかけとなった『ホリデイラブ』(テレビ朝日)での“あざとかわいい”壊れっぷりに勝るとも劣らないほど。黙っていれば34歳の美人女優なのだが、過激な役に次々とチャレンジし続ける松本に、大きな飛躍の年となった2018年を振り返ってもらい、ブレイクできず壁にぶつかっていた頃の話から、来年への展望までを聞いた。@@cutter 「面白い役がきたと思いました」。  本当に楽しそうに笑う。松本が演じる紗羅は売れっ子女優だったが、ある記者会見で、同席していた俳優の棚城健二郎(波岡一喜)が突然、紗羅と不倫関係にあったとして土下座。身に覚えのない紗羅は「不倫なんかしてません!」と激しく取り乱すが、結局は女優生命を絶たれ、廃人のような日々を送る。そして5年が経ち、整形手術で別人に生まれ変わって陰謀の当事者たちに復讐を開始する。  「作品の発端となる復讐の動機に関わる部分に説得力を持たせられないと、そのあとの復讐に重みが出ないし、山口(紗弥加)さんにお渡しできないと思いました。とにかく真摯に誠実に、生ぬるくなくやりきることが必要だな、って」。  整形後の亜梨沙役の山口とは、深く語り合ってきたようだ。  「最初は紗羅ってこうかな、亜梨沙ってこうかなって、LINEで役の話からどんどんお互いのパーソナルな深い話になってきて、山口さんのこと深く知ることができてどんどん好きになったし、私も救われた部分があって、助け合えている関係がそのまま紗羅と亜梨沙にリンクしていきました。山口さん、『まりかちゃんの芝居が好き』とか『まりかちゃんの出てるドラマ、全部見てるよ』って先に心を開いてくださって、初めからすごくいい関係を築かせてくれたんです」。 @@separator もし自分が紗羅と同じような目に遭ったら、立ち直れそうもないという。  「ショックですよ。私は、事務所の人たちや現場でお会いする人たちも家族だと思って絶対の安心感で信頼していたいんです。芝居に集中するためにも、そこは私にとっては超重要なんです。それなのにあんなふうに裏切られると絶望しますよね。ただ、復讐まではしないですよ。復讐は紗羅ではなく、亜梨沙になってからの話ですから(笑)」。  質問に真摯に答えるが、明るい笑顔とユーモアも忘れない。実は、紗羅とは共通点を感じるという。  「5年間も引きこもった経験はありませんが、数ヵ月とか短いスパンでコンスタントに引きこもっていました(笑)。『ホリデイラブ』直前までは自分自身と人生にしょっちゅう絶望していました。でもそれが今の役にちょっと生きて、よかったかなと思いますけど」。  2000年にドラマ『六番目の小夜子』でデビューし18年のキャリアがあるが、女優としてブレイクするには『ホリデイラブ』まで待たなければならなかった。  「漠然とした、退屈。退屈って、ものすごい脅威だなって思います。自分の好きなことをできてない、なんか違う、つまらない。たとえばお仕事がないとき。役を生きていないときは自分に何もない。日々の生活で、ひとりで過ごす時間や会う人たちから刺激をもらったりはするんだけど、それを表現する場所がなくて、とても苦しかった」。 @@separator それが絶望につながっていたと、振り返る。    「やっと『ホリデイラブ』で、みんなから少し興味を持ってもらえ始めて。井筒里奈の役がきたとき、恋人と出会った瞬間のように『あ、きた!』とハッとしたんです。私、この役は生きれるって。嫌われる役だとは思ったけれど、単にゆるふわ系で人のものをとっちゃう、みたいな子にはしたくなかったんです。ものすごく純情な子だと思ったし、たとえとんでもない行動をしているように見えても、人を愛するっていう本質的な面を貫いたら、みんな“その普遍的な純粋さ”だけは分かってくれるんじゃないかな、って。ネットを見たら、『一周回って好きになった』なんて言ってくださる方もいて」。  それからは、ネットをはじめ自分の名前が世間に拡散されていった。  「石原さとみちゃんは7年前に共演してから、ずっと側で支えてくれた存在で。さとみは、『まりかこれすごくいい記事だよ』って、全部チェックして教えてくれるんです。そして私以上に喜んでくれる。それがうれしくて。『ホリデイラブ』は彼女が『アンナチュラル』をやっていた時期と同じで、放送日も同じ金曜日だったんです。だからネットニュースも一緒のタイミングになったりしたんですよね」。  その後『遺留捜査』や『健康で文化的な最低限度の生活』にも出演し、『ブラックスキャンダル』へ。後から人生を振り返ったとき、まるでどんでん返しのように、これほど転機となった年はそうはないはずだが、ドラマのほうでも先週放送の第7話あたりからまさかのどんでん返し。第8話以降は、果たしてどうなってしまうのか。  「え、そういうことだったの、っていう。楽しみにしていただけたらうれしいです。以前の私は、個性とかコンプレックスとかいろんなものを隠して生きてきたのかもしれませんが、それがもうばれちゃって、でも逆に全部ひっくるめてみんながわくわくして面白がってくれたりしてる。あ、これでいいんだと。だからいまが人生でいちばん楽しいし、自分らしく生きられ始めて幸せなんです」。(取材・文・写真:志和浩司)  『ブラックスキャンダル』は、読売テレビ・日本テレビ系にて毎週木曜23時59分放送。

  • 映画『銃』村上虹郎インタビューカット

    村上虹郎「頑張っても2世」 それでも「“俺は俺”でやるしかない」

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     「僕らの世代って、生まれたときからすでにスタイルも表現も出尽くしているんです」。悲観するでもなく、どこか楽しげな表情さえ浮かべ、現在21歳の村上虹郎はそう語る。「だから、自分らしさで戦うしかないし、僕は、その“先”に行きたい」とも。映画『銃』は、そんな彼の映画への、表現への情熱が詰まった映画となった。本作を「昭和の映画屋の映画」と語る村上に本作に込めた思いを聞いた。@@cutter 芥川賞作家・中村文則のデビュー作を『百円の恋』の武正晴監督が映画化。ある雨の日に1丁の拳銃を拾ったことで、危険な妄想にとらわれ、現実を踏み外していく大学生の姿を描き出す。  映画『GONIN』『ソナチネ』などの名作を送り出してきたプロデューサー奥山和由が本作の映画化にあたり主演は「どうしても彼でなければ」と白羽の矢を立てたのが村上だった。「中村さんの原作は以前から持っていたんです。初めて舞台(2015年に出演した『書を捨てよ町へ出よう』)に出演した際に、共演者の方に『虹郎にやってほしい本がある』と教えてもらったのがこの『銃』だったんです。その後、東京国際映画祭で奥山さんに初めてお会いして、そのすぐ後に今回のお話をいただいたんです。だから、僕にとっても運命を感じた作品でした」。  自身では、主人公のトオルと近い部分を感じているのか? 「読んでみて、確かにトオルと身体的なシンクロを感じるところがありました。僕は決して表面的に生きているというわけじゃないですが、撮影で共演者に見せる顔、家族に見せる顔、取材で見せる顔とそれぞれ異なるわけです。それは誰しも同じで、人は多面性を持って、常に誰かを“演じて”生きている。トオルもその延長上にいるんだと思います」と語る。@@separator その中で、特に「演じる」ことを仕事とする以上、さまざまなイメージで見られることになる。特に“2世俳優”としてこの世界にいればなおさらだ(ちなみに本作でもラストの重要なシーンで父・村上淳と共演している)。だが「個人として誤解されることに抵抗はありますけど、この世界にいる以上、誤解も楽しまなきゃしょうがない」と笑う。「僕、(範馬勇次郎と息子・範馬刃牙親子が登場する漫画)『グラップラー刃牙』とか(うずまきナルトと息子・うずまきボルト親子が登場する漫画)『BORUTO』を読むと、共感しちゃうんです。どんなに頑張っても“2世”だから、なかなかカッコよく見えない(苦笑)。でも『俺は俺』でやるしかないんだなって」。  戦う相手は父というよりも、上の世代そのもの。「僕らは、それこそAIに支配されるギリギリ前の時代を必死に生きてる世代。何をやっても、上の人たちがやってきたことのまね事のまね事のまね事にすぎないかもしれないけれど、その“先”に行きたい。少し前にあるベテランの俳優さんとご一緒したときに言われたんです。『俺らの世代はバカな映画屋なんだよ。それに比べて村上虹郎たちは最初から“大人”だからな』って(笑)。そりゃ、しょうがない。同じように“バカ”であることをまねしたって勝てないんだから!」。  リアリストを自認しつつ「映画に出るってそもそもロマンチストでしょ?(笑)」とも。たしかにどこか昭和の匂いがする白黒で作られたこの映画に出ること自体、ロマンチストでなくてはできない。「僕は何かに“なりたい”というより、先の先の先が見たい。(米アカデミー主演男優賞3度受賞の)ダニエル・デイ=ルイスは3度引退していますが、引退の理由で『とてつもない悲しみに襲われたから』って言っていました。深いですよね。僕もいつかその景色が見たいんです」。(取材・文・写真:黒豆直樹)  映画『銃』は公開中。

  • 吉田鋼太郎

    吉田鋼太郎、“報われぬ恋”に苦しんだ2018年に「大変だった」

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     『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)など、今やテレビでもおなじみとなった吉田鋼太郎だが、彼の本領は“シェイクスピア作品”にあると言っていい。昨年冬には故・蜷川幸雄さんが手がけていた「彩の国シェイクスピア・シリーズ」芸術監督を引き継ぎ、演出家兼出演者として『アテネのタイモン』を手がけた。そしてシリーズ再開第2弾は、主演に松坂桃李を迎える『ヘンリー五世』だ。@@cutter 吉田はこのシリーズの常連俳優だっただけでなく、もともとシェイクスピア作品を上演する劇団「シェイクスピア・シアター」出身。しかも自身の劇団「AUN」でも多くシェイクスピア作品を演出している。そんな吉田をしても、『アテネのタイモン』で感じた“受け継ぐものの重さ”は想像以上だったようだ。  「僕は稽古場でいつも蜷川さんの言われることに『その通りだな』と思っていたし、蜷川さんと積み重ねてきた時間もある。だから最初はそこまでプレッシャーを感じず、むしろワクワクの方が大きかったんですよね。でもいざ荷物を背負ってみたら、思った以上に重かった(笑)。稽古初日から藤原竜也はとばすし、蜷川組のスタッフはガッツリ動いてくれるし、もうすべてのスケールがでかい。3、4日目でやめたくなりました(笑)」。  長く続いてきたシリーズだからこその観客の期待もある。  「自分の劇団でも演出をやってますけど、小劇場だし実験的なこともやっちゃえ、是か非かはお客様が決めてくれるだろうという甘えもどこかにあったんでしょうね。でもこのシリーズに関しては、観客が10人いたら10人が口をそろえて『面白かった』と思うことを目指さないといけない。蜷川さんはやはり、すごいことをやってたんだなぁと。でも、この立場じゃないと経験できないことも多い。そういう意味では貴重です」。  今回ヘンリー五世を演じる松坂桃李は、2013年に同シリーズで上演された『ヘンリー四世』で王の息子・ハル王子を演じた。このハル王子が長じてヘンリー五世となるので、松坂は違う作品で同一人物を演じるという珍しいケースだ。そして吉田はその『ヘンリー四世』で、ハル王子の相棒で無頼者の酔いどれ騎士フォルスタッフを演じていた。今回は共演者だけでなく演出家という立場も加わるが、俳優・松坂桃李には絶対の信頼を寄せる。  「基本的に難しいんですよ、シェイクスピアのセリフって。難しい言葉は多いしレトリックはややこしいし、急に大きな声出さなきゃいけないこともある。でも彼は、シェイクスピア作品は初めてだったはずなんですけど、最終的にシェイクスピアの言葉を“自分の言葉”としてしゃべっていた。びっくりしましたね。それに、シェイクスピア作品に出てくる“王子”とか“若い王”“恋人”というような役柄を演じられる品の良さもあるし、イギリス全土を背負うようなスケールの大きさもある。こういう俳優ってなかなかいないんですよ」。@@separator 『ヘンリー五世』には、シェイクスピア作品ならではの面白さがしっかりと詰まっている。主役こそヘンリー五世だが、彼の周りの人物たちも丁寧に描かれていく、いわば“群像劇”に近い作品だと吉田は語る。しかも王侯貴族だけでなく、兵士や侍女といったさまざまな階層の人が活躍するのも『ヘンリー五世』の特長だ。  「シェイクスピア作品のすごさって、“普遍性”なんです。『ヘンリー五世』にも戦争が出てきますが、今だって戦争はなくならないし、戦争を起こした人たち、実際に戦地で戦わなくてはいけない人たち、彼らを送り出す家族たち、戦場近くの街で犠牲になる人たち…そういう人たちがいる。昔の作家が書いているから関係ないや、とはならないんですよね」。  そしてこの普遍性こそが演劇の面白さでもあると、吉田が出演して話題になった『おっさんずラブ』を引き合いに出して語ってくれた。  「今年、日生劇場でフランスの古典を基にした『シラノ・ド・ベルジュラック』という作品に出ながら、ドラマ『おっさんずラブ』を撮影していたんですよね。それはそれでなかなか大変だったんだけど(苦笑)。でも『おっさんずラブ』を観て興味を持って舞台を観に来てくださった方もいたみたいで。片や現代の映像作品、片や100年以上前に書かれた海外戯曲ですよ」。  「それを同じように楽しめるというのもこの時代の良さだし、しかも両方とも“報われない恋に苦しむ”役だったという(笑)。同じなんですよ、面白いですよね。だからこそ『シェイクスピアかぁ、ハードル高いな』と思わず、ぜひ観に来て欲しいです。僕らも難しいものを作るつもりは全くないし、絶対楽しめると思います」。  そう語る吉田の表情は、今の自身の状況も面白がっているようにも見えた。(取材・文・写真:川口有紀)  彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾 舞台『ヘンリー五世』は、埼玉公演2019年2月8日~24日、仙台公演3月2日・3日、大阪公演3月7日~11日上演。チケットは11月17日10時より発売。

  • 村上淳、『僕とシッポと神楽坂』インタビューフォト

    村上淳が明かす40代での変化「仕事が楽しくて仕方ない」

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     俳優、DJ、デザイナー。多彩な顔を持つ村上淳は、45歳の今について「仕事が楽しくて仕方ないんですよ」と笑顔を見せる。テレビ朝日の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』では獣医師に扮するベテラン俳優に「人生の半分」だという愛犬への思いや、俳優業への向き合い方、これまでのキャリアについて話を聞いた。@@cutter たらさわみちの同名漫画を映像化した本作は、若き獣医師・高円寺達也(相葉雅紀)が、動物看護師のトキワ(広末涼子)や、病院を訪れる動物たち、その飼い主らと送る日々を描く。村上は『ナルタウン動物病院』に勤務する、優秀ながら変わり者の獣医師で、トキワに想いを寄せる田代真一に扮する。  「確かに、赤ちゃんと動物との撮影はすごく大変」と語る村上は、多くの動物が登場する本作の撮影を「善人がそろったんだと思うんです」と回想。「あれだけ動物がリラックスしている現場を、僕はあまり見たことがないです。たぶんですけど、それは座長(=相葉)の人柄が大きいと思います。あとはやはり、プロデューサー陣による現場づくりですね」と続ける。  2頭の犬と共同生活中の村上に、彼らがどんな存在か問うと「人生の半分」と回答。その言葉の背景には、20代~30代では感じられなかった、俳優業に対する心境の変化も影響しているという。  「40代って、年齢や技術、気持ちがシンクロしているんでしょうね。よく20代の頃に『40代は楽しいぞ』と言われていたんですけど、『ああ、なるほどな』と。そんな中で、僕は滅多に遊びに行かないんです。家から出ないというか…。犬といて、犬に『いってきます』をして、犬に『ただいま』をして、バリバリ仕事をする。それが今、自分の身の丈にとても合っているんですよ」。  そんな村上は、16歳で読者モデルとしてキャリアをスタートさせ、やがて人気モデルとなった。同期の反町隆史や竹野内豊を例に挙げ、モデルから俳優へシフトするのは「自然だった」と述懐。「2年から3年なり、演劇的なスキルを学んだ期間がないという劣等感は非常に強いです」と胸襟を開くも「現場に出ることが一番。家で勉強したり、ワークショップを受けたからといって、現場で視聴者に届くものができるっていうことではないと思う」と、役者には“現場にいること”が重要だと力説する。@@separator 1992年にテレビドラマ初出演を果たすと、平成を通じて役者業に身を投じてきた村上。俳優として大切にしてきた考えを問うと「何よりも優先しているのは、キャスティングをされるような人になること」と回答。「楽しい方が良いという思いが、40歳を過ぎてからは強い」という彼は「天秤にかけたときに、仕事より重いものは、今はないです」ときっぱり。また「不安で寝れない日もあるんです。特に、クランクインの1日前~2日前は眠れないですね。でもそれは、ずっと持っておきたいと思います。50歳~60歳になっても、この緊張感を持っておきたいと思うんです」とも明かす。  「会社ということで考えると、社長クラスの年齢なんですよ。ということは、この業界に置き換えたときに、中間管理職を少し超えている。何を考えなければいけないかというと、下の世代のことです」と、俳優業界における自身の立ち位置を分析する村上。名バイプレーヤーとして多数の作品を彩ってきた彼は「下の子たちがはっきりと見えているので、彼らには頑張ってほしい」と若い世代に期待を寄せるが、黙ってポジションを譲る気は毛頭ない。  「できるだけ邪魔をしたい。『どかないよ』と。でも、どけてほしい。どいたところに、皆が入ってほしいわけです。僕は『じゃあ、また新しく道を探すね』というやり方の役者でいたいですね」。そう語る村上の横顔は、仕事に対して真摯に向き合う大人であると同時に、楽しいことに夢中な少年のようでもあった。(取材・文・写真:岸豊)  金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』は、テレビ朝日系にて毎週金曜23時15分放送。

  • 11月14日(水)BD&DVDリリース『ラプラスの魔女』三池崇史監督にインタビュー

    三池崇史監督が語る櫻井翔の魅力「いい意味で10年前と変わっていない」

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     ベストセラー作家・東野圭吾のミステリー小説を、三池崇史監督が映画化した『ラプラスの魔女』。『ヤッターマン』以来、約10年ぶりに櫻井翔とタッグを組んだ三池監督は「いい意味で10年前とまったく変わっていなかった」と再会した櫻井の印象を語る。三池監督が感じる、櫻井翔の“変わらない魅力”とは?@@cutter 本作は、連続して起きた2つの不審死の謎に、地球科学の専門家・青江修介教授(櫻井)が挑むサイエンス・ミステリー。三池監督は「東野さんの小説には、理系の考え方を文系で処理していくような独特の世界観がある」と分析。「事件やトリックは、キャラクターを描くための道具。最終的にはキャラクターの心情、ドラマを描いているんです」と重厚な人間ドラマを味わえるのが東野作品の大きな醍醐味だという。  その言葉通りに本作では、自然現象を予知するヒロイン・羽原円華(広瀬すず)、円華が探している失踪中の青年・甘粕謙人(福士蒼汰)の背負っているドラマが、事件の展開と大きく関わってくる。「円華と謙人はお互いに心に傷を負っている2人。彼らの間には非常にピュアな繋がりがあるんです」と特別な関係性について語る三池監督。「一方、事件を追いかけるうちに、青江教授と円華はバディのようになっていくんだけれど、この2人には恋の匂いがあってはいけない。あまりにも円華と謙人の繋がりが純粋なものだけに、円華と青江教授にそんな雰囲気があったら、それは不純物。もし青江教授を演じたのが櫻井くんではなかったら、“恋愛感情があるのでは?”というドロっとした雰囲気が出てしまっていたかもしれない。櫻井くんだからこそ、青江教授と円華の関係性をうまく演じてくれた」と櫻井と青江教授の持ち味が見事に合致していたという。 @@insert1  『ヤッターマン』以来、約10年ぶりにタッグを組んだ櫻井については、「いい意味でまったく変わらない」と印象を吐露。「かっこつけないし、いつもシンプルな生き方をしている。一度コンビニで会ったことがあって、“コンビニ来るんですか?”って言われて。“それはあなたでしょ!”って(笑)。“売れっ子になっても変わっちゃいけないんだ”と無理に考えているわけでもなく、すごく自然体。でも、根っこの部分は、さらにしっかりしている。トップスターでい続ける人間が、どのスタッフとも同じ目線で話せるのは難しいことだけれど、彼はそれができる」。  さらに、“変わらない魅力”はグループにも通じるものがあるという。「嵐の曲もそうですよね。もちろん音質などは時の流れで変化するし、少し大人の視点になったとしても、いまも10年前の曲も“明日の希望”や“爽やかな青春”を感じさせてくれる。本質が変わらない」。  「本作のプロモーションで嵐のバラエティ番組に出たんだけど、メンバーみんながものすごい全力なんですよ。決して手を抜かない。あれだけみんな忙しくて、バラエティも毎週やっているのにすごいですよね。彼らを見ていると、非常に結束力が高く、グループを自分たちの手でさらに成長させていこうという気迫を感じます」とグループとしてのパワーも感じたそうで、「60歳になった“嵐の櫻井翔”も見たい。60歳のサクラップ!」と期待していた。 @@insert2  あらゆるジャンルの作品に挑み、超多作として知られる三池監督もいつもパワフルだ。アグレッシブな姿勢で監督業に励んでいるが、「もともと監督になりたいという強い意志があったわけではない」と告白する。「助監督をやっていて、先輩に“監督を目指しているんだろう?”と聞かれても、“そういう器じゃないしな”と思っていた。監督にどうしてもなりたくて、そのために努力したというわけではないんです。ただバカみたいに、助監督の仕事を一生懸命にやっていただけ。そうすると、その姿を誰かが見てくれているものなんですよね」とその場、その瞬間に熱を注ぎ込んできた結果が、いまに繋がっていると話していた。(取材・文・写真:成田おり枝)  映画『ラプラスの魔女』のBlu‐ray&DVDは、11月14日(水)発売。同日レンタル開始。 @@insert3

  • 映画『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』ジャンヌ・バリバール、インタビューカット

    『バルバラ』ジャンヌ・バリバール、自らの演技で亡霊を引き寄せる?

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     『ナントに雨が降る』『黒いワシ』などの名曲で知られるフランスの伝説的シャンソン歌手バルバラの世界を描く映画『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』。単なる伝記映画では描き切れない彼女のミステリアスな魅力を仏女優ジャンヌ・バリバールが、斬新かつ幻想的なアプローチで体現してみせた。「映画の中にバルバラの亡霊が現れた」と語るジャンヌのその真意とは?@@cutter 本作は、映画『さすらいの女神たち』でカンヌ国際映画祭監督賞を獲得した俳優兼監督のマチュー・アマルリックがメガホンを取った異色ドラマ。バルバラの伝記映画で主演を務める女優ブリジット(ジャンヌ)とその作品を手掛ける監督(マチュー)が、撮影を通してバルバラの魅力に取り憑かれ、次第に彼女に同化していく姿を、実際のステージ映像をコラージュしながら描いていく。  子どもの頃からバルバラが大好きだったというジャンヌは、「彼女はフランス芸術を代表する女性であり、生きる指針だった」と称賛。「特にティーンエイジャーから大人の女性になる過渡期において、彼女の歌は、私にとって生きる道を示してくれた。すごく深い感情があったり、美しい感情があったり、ちょっと矛盾した感情があったり…そういうものを彼女の歌を通して知り、そして“私”という人間を作り上げていく手助けをしてくれた」と、その存在の大きさを強調する。  そんな尊敬して止まない歌姫バルバラの映画を「君で撮りたい」とプロデューサーから打診された際、躊躇(ちゅうちょ)なくマチューを推薦したというジャンヌ。「大好きなバルバラの映画を作るなら、監督はマチューしかいない。2人がそろうなら私は何でも受け入れる準備はできていたわ」と声を弾ませる。「だから、脚本なんてどうでもよかった。私が出演を決めるときは“誰が撮るか”が一番の決め手。脚本なんてどうだっていいこと」とキッパリ。@@separator この映画は、バルバラの人生を描いた作品ではない。映画の中でバルバラの伝記映画を撮る監督と、バルバラを演じる女優の姿を描く“入れ子構造”を成している。「私が演じたブリジットは、私とマチューが一番やりたくない映画の中でバルバラを演じている女優。だから、この役にトライする際、私は一度たりともバルバラに近づこうなんて意識はなかった。ピアノの弾き語りの練習をするときも、自分自身を“核”に置きながら、ブリジットと同じ状況に身を置くことだけを心がけた」というジャンヌ。  ところがこの映画は、ブリジット、ブリジットが演じるバルバラ、そしてそのブリジットを演じるジャンヌが複雑に交錯し、あいまいな境界線の中で観る者を迷子にする。「この映画のバルバラは、1つの“亡霊”と言えないかしら、とマチューと話をしたの。それだけでなく、私やマチューの青春時代の亡霊でもあるんじゃないかと…私とマチューは撮影現場に毎日行くけれど、どの瞬間に亡霊がやってくるか分からない。知らないうちに降りてきて、それを観る方がどう感じ、どう判断するか。それがこの映画の面白いところでもあるわね」と笑顔を浮かべる。  翻弄されることで浮かび上がる、バルバラの真の姿…。これはもう説明のしようがなく、映像を観ていただくしか手立てがないが、本作でバルバラのことをさらに深く知ったジャンヌは、「彼女を理想化しすぎていた」部分も発見したと振り返る。「今までバルバラに対して“模範的な女性”という思いを抱いていましたが、撮影後は、逆に反面教師の存在になった。彼女は観客に自分が持っている全ての愛を差し出すけれど、その代償として、“孤独”に耐えながら生きなければならなかった。私にはそれはできない。尊敬する気持ちは変わらないけれど、孤独の中で生きることだけはしたくない」と複雑な思いをかみしめていた。(取材・文・写真:坂田正樹)  映画『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』は、11月16日より全国公開。

  • 『人魚の眠る家』に出演する西島秀俊

    西島秀俊、「決して順調じゃない」キャリアで見つけた役へのアプローチ

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     東野圭吾のベストセラー小説を映画化した『人魚の眠る家』。本作で、突然の事故により意識不明のまま眠り続ける娘の父親・播磨和昌を演じているのが俳優・西島秀俊だ。これまで映画を中心に数多くの映像作品に出演してきた西島が「役に自分の人生経験が生きてくるかもしれない」と語った言葉の裏には、どんな思いが込められているのだろうか。@@cutter 「それぞれの作品の性質もあるので、あまり決まったスタンスはないんですよね」と役柄へのアプローチ方法について語った西島。確かに『MOZU』シリーズや『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』のような、銃撃戦を交えたハードな作品と、本作のように日常を描いた題材ではスタンスは違うように思われるが、そんななかでも俳優として大切にしているのが「徹底的に役を理解すること」だという。  西島が演じた和昌は、父親から引き継いだIT機器メーカーの二代目社長。篠原涼子扮する妻との間に2児をもうけるが、長女がプールで溺れ、意識不明のまま病院に搬送。医師から「回復の見込みがない」と宣告されてしまう。自身の会社の技術を駆使し、なんとか妻や家族を支えようと奔走するが、徐々に歯車はかみ合わなくなり、妻の常軌を逸した姿に深く苦悩していくという役柄だ。  そんな「役を理解する」ために西島は、カリスマ経営者の父を持つ二代目社長にヒアリングを行い、疑問に思うことを徹底的に詰めていった。二代目社長が抱えているプライドや葛藤など、感じられる感情を吸収し、役柄に落とし込む。  一方で、子を持つ父親という部分では、自身の経験を染み込ませていく。「実際に子供を持ってみて分かることがたくさんありました。今回の役柄は、親が子を思う気持ちが核になっている物語なので、僕自身が経験した子供に対する気持ちを役とシンクロさせる部分も多かったです」。  過去の作品でも、西島の役に対する丁寧なアプローチ方法は非常に特徴的で、印象に残る。『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』では、「麒麟の舌」を持つ天才料理人を演じたが、現役シェフに料理の手さばき以外にも、料理の出し方や食べ方など、さまざまな角度から取材を重ね、役柄を膨らませていった。@@separator 「単純に不器用なんですよ」と、こうした取り組みについて西島は理由を述べる。「役者の皆さんは苦労されている人が多いと思いますが、僕も決して順調なキャリアではなかった。瞬時に演じられる人はすごいと思いますが、僕はそういうタイプじゃない。『うまくいかないな』と悩みながら、いろいろな人に話を聞いたり、役を理解しようともがいたりしながらひとつひとつ演じていくしかないんです」と苦笑いを浮かべる。  やや自虐的に語っていた西島だが、不器用だからこそ演じる仕事が楽しいのだという。その楽しさを感じたのが初めての出演映画(『居酒屋ゆうれい』)の撮影現場だった。「すごく小さな役だったのですが、衣装さんに『あなたの衣装を探しに行こうよ』と声を掛けていただいて、この役はああでもないこうでもないと言いながら一緒に街で探して。さらにメイクさんも髪の色についていろいろなアイデアを出してくださって…みんながみんな、細かなところから作品を良くしようと取り組んでいたんです。こうやって作品って出来上がっていくんだなと実感したら、“ものづくり”がすごく楽しくなりました。そこからどんな小さな役でも、しっかり向き合わなければ『もったいない』と思うようになりました」。  「役を理解する」という意味では、『人魚の眠る家』で和昌の妻・薫子を演じた篠原涼子の演技も圧倒的。特にクライマックスシーンは、西島が気持ちを作り上げる必要がないほど、向き合っただけで感情が触発され、沸き出てきたという。「集中力を含め、素晴らしい現場でした」と満足そうに撮影を振り返った西島。「いまの年齢でこの作品に出会えたことは、とても大きな意味がありました」としみじみ語っていた。(取材・文:磯部正和、撮影:高野広美)  映画『人魚の眠る家』は11月16日より全国公開。

  • 太賀、『母さんがどんなに僕を嫌いでも』インタビューカット

    太賀、吉田羊との壮絶なやりとりに「“いい殴り合い”ができた」

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     若手俳優は数多くとも、彼の実力、演技力の確かさに異論を唱える人は誰もいないだろう。近年はコメディからシリアスまで、幅広い役柄をこなしている俳優・太賀。そんな彼が主演映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』で、母親との関係性に悩む青年役を体当たりで演じている。@@cutter 「原作本を読ませていただいた時に感じたのは、僕は経験したことがないし、新しく経験することもないような、壮絶な人生だということ。歌川さん自身が感じていたであろう痛みや悲しみを自分の実感として体験していく、そのハードルの高さを感じました」。  出演オファーが来たときの気持ちをこう語る太賀。この映画はブロガー、漫画家、小説家として活動する歌川たいじが、母親との関係を綴った同名コミックエッセイを実写化したものだ。そこに描かれるのは幼少期の母親からの虐待の記憶、そして成長してからもう一度母親と関係性を見つめ直す過程。内容のナイーブさはもちろん、『作者の実体験を演じる』ということのプレッシャーもあったという。  「でも歌川さんが描かれる絵のタッチに、すごくぬくもりや優しさみたいなものを感じたんですね。そこにこの作品の本質みたいなものがあるんじゃないかなと。演じる上でそれが糸口やきっかけになれるような気がして、『やれるかな』と思いました。あとシンプルに『この作品を映画にしよう』というプロデューサーや監督たちの情熱も、すごく自分を突き動かしましたね」。  主人公の“タイジ”という役に、まさに全身全霊で挑んだ太賀。今回母親役を演じた吉田羊とも、役柄の関係性を大切にするため、撮影中はほとんど会話をしなかったという。  「僕個人としては羊さんとお話したい気持ちはめちゃくちゃあったんですけど、意識しすぎて話しかけることができないというか。多分羊さんも、同じような気概でいたんだろうなと。お互いに演じる上で、とても良い緊張感を持ちながらやれたのではと思ってます。だから今、取材の期間中にようやく初めてちゃんと喋ることができてるんですよ。『羊さんだ!』って(笑)」。  “愛憎”と一言で片付けてしまうにはあまりにも壮絶で、さまざまなものが入り混じった母親とタイジのやりとり。吉田と2人のシーンの撮影を「この例えが正しいのかわからないですけど、いい“殴り合い”ができたんじゃないですかね」と太賀は振り返る。@@separator そんな張り詰めたような現場だが、救いとなる存在もあった。それはタイジの親友・キミツ役を演じた森崎ウィンだ。トリックスター的な存在のキミツは、閉ざされていたタイジの心を開いていくとても重要な役柄。  実は太賀と森崎は同じ事務所ということもあり、知り合って12年にもなる仲だとか。しかし、ちゃんとした形での共演は今回が初めてとなる。  「キミツを誰がやるんだろう、ってすごく気にしていたんです。そこでウィンの名前が挙がった時、ああウィンだったら間違いない、きっと素敵なキミツになると確信しました。実際、撮影中も“キミツ”でいてくれたのですごくやりやすかったです。同世代でキミツができるのって、ウィンしかいないんじゃないかな」。    タイジとキミツの場面には、素の2人がお互い持っている信頼感がにじみ出ているのではないだろうか。そう思えてしまうくらい、彼らのシーンはこの作品における一服の“救い”となっている。  「タイジが感じるその喜びも悲しみも、出来る限り“嘘”がないように。自分自身も感じながら、表現できたらいいなと思ってました。僕ができることは、それぐらいしかなかったので」。    このシンプルなアプローチが、この作品においてはどれだけ心身を追い込む作業だったことだろう。しかし、だからこそ観る人の心を大きく揺さぶり、親子や家族、友達……さまざまな関係性を改めて問いかけてくる良作となっている。太賀、渾身の作品。その成果をスクリーンでぜひ、確かめてほしい。  映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』は、11月16日より全国公開。

  • 趣里、映画『生きてるだけで、愛。』インタビュー

    趣里、過去の挫折と向き合い「他人事と思えない」難役に共感

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     女優・趣里。今、彼女のことが気になっている視聴者は多いのではないだろうか? 特に今年は、ドラマ『ブラックぺアン』(TBS)で演じたクールな看護師・猫田で鮮烈な印象を残したかと思えば、現在放送中の『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日)では主人公に想いを寄せるキュートな芸者役。そんな趣里の主演映画『生きてるだけで、愛。』が、11月9日より公開される。@@cutter 原作は、本谷有希子の同名小説。趣里が演じる寧子は、過眠症で引きこもっているという人物だ。ゴシップ雑誌の編集者である恋人・津奈木(菅田将暉)の部屋で同棲生活を送っているが、自分でうまく感情をコントロールできずに津奈木にも当たり散らす日々。そんな中、津奈木の元恋人・安堂(仲里依紗)が突然現れ、寧子にカフェでのバイトを無理やり決めてしまう…というストーリー。  一言で言ってしまえば、寧子はエキセントリックで“面倒くさい”キャラクターだ。鬱症状のためほとんど外に出ることができず、バイトも続かず、そんな自分への苛立ちを津奈木に理不尽にぶつける。しかし最初にこの作品の脚本を読んだ時、趣里は「絶対にこの役をやりたい」と強く思ったという。  「彼女は客観的に自分のことも分かっているんだけど変えられない、でも頑張ろうと思っているという部分が、すごく理解できたんです。もちろん表現の方法は全然違うけど、そういう思いは自分の中にもあったし、他人事とは思えなかった。誰もが普遍的に彼女みたいになる可能性もあるし、人生の中でそういうことにぶつかることもあるんじゃないかな。だから、寧子に共感できる人は多いと思います」。  明るく、あっけらかんと話す彼女は、映画の寧子とは一見かけはなれているように見える。でも彼女がこの役に強く惹かれたのは、過去に経験した“挫折”が大きく関係している。  幼い頃からバレエを習い、高校時代には海外に留学するなど本格的にバレエダンサーへの道を志していた彼女。しかし、足の故障によりその夢は絶たれてしまう。今回寧子を演じることは、彼女にとって“思い出したくない感情”に再度向き合う作業でもあったという。  「ケガをした時は毎日どう過ごしていたか覚えてないくらいの日々がありました。一瞬にして夢がなくなってしまったので。自分の体だし『もう無理だな』と分かりつつも、まだ頑張っている自分もいました。あの頃は『なんで生きているんだろう』とも思った事もありました。だから寧子と自分を、そこで重ね合わせることができたのだと思います」。@@separator 今回監督を務めた関根光才とはクランクイン前、過去の嫌だったこと、苦しかったこと、どうしようもないことなど、パーソナルな部分も含めいろいろと話していったという。そういった役と、そして“自分自身”とも向き合う事前の準備作業もあり、彼女いわく「寧子という役と仲良くなれた」。なのでヒリヒリするような画面とは裏腹に、撮影はとても楽しく進んでいったのだとか。  「俳優って、不思議ですよね。どんなシーンでも自分がどこかに出るお仕事。でもだからこそ、私も寧子という役に救われたのかな。次に進むためにも、あの時のことと向き合えてよかったなと思っています」。  また、バレエに挫折し絶望していた彼女を変えたのは、たまたま観に行った舞台作品だった。その体験が彼女を俳優へと導くことになるのだが、自分がエンターテイメントに救われた経験があるからこそ、この映画にかける思いも大きい。  「いろんな見方ができるとは思いますけど、この作品で観てくださった方の心が何か少しでも動いてくれたらうれしい、そう思っています」。  自分がかつて感じていた、エンターテイメントの持っている力を信じたい。そう語る彼女の表情は、“演じる”という仕事への喜びに満ち満ちていて。そんな趣里がまさに全身全霊で挑んだ主演作、観た人の心は必ず揺さぶられるはずだ。(取材・文・写真:川口有紀)  映画『生きてるだけで、愛。』は、11月9日より全国公開。

  • WOWOW『遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます』遠藤憲一&宮藤官九郎インタビュー

    遠藤憲一「まだ伸びしろがあった」と実感 俳優の魅力を引き出す宮藤官九郎の脚本とは

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     名バイプレイヤーの遠藤憲一と、さまざまな映画・ドラマ・舞台の脚本を手掛けてきた宮藤官九郎。唯一無二の存在の二人が、連続ドラマ『遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます』でWOWOWオリジナルドラマの初主演と初脚本を飾る。「まだ伸びしろがあったんだと驚いている」と笑う遠藤と、それを引き出した宮藤に話を聞いた。@@cutter 主人公の刑事・諸井情(遠藤)が連続殺人犯を追うサスペンスドラマの撮影現場で、共演者が帰った後にトラブルが発覚。たまたま現場の近くにいた俳優たち(本人役で登場)に遠藤(本人役)が急遽代役をお願いし、引き受けた俳優たちとテイク2を撮り直していく。毎話、通常のサスペンスドラマが描かれるテイク1と、ゲスト俳優が個性を爆発させるテイク2とで構成。「同じ物語の同じ役を、違う役者が演じたらどう変わるのか?」から企画がスタートしたワンシチュエーションコメディだ。  「脚本を読んでゲラゲラ笑いましたよ。脚本の段階で腹を抱えて笑うってあまりないんです。原型がおもしろいからこそ、これを落としちゃいけないというプレッシャーにはなりましたね」と遠藤。  宮藤は「どんなバカなことを書いても、遠藤さんは全力でやってくれると思っていました。ただ今回は“受け”のお芝居をやっていただくので、書いていて新鮮でした。刑事ドラマで情に脆い主人公を演じていただこうと決まったときに、全体が見えたというか。そういう設定があれば、どんなゲストが来て何をやっても、遠藤さんなら受けてくれるだろうと思いました」と信頼を寄せる。  全7話のゲストには、それぞれ小栗旬、仲里依紗、加藤諒(仲と同一回)、高畑淳子、野村周平、水野美紀、高嶋政伸、桃井かおりが出演。いわゆるパブリックイメージをさらに誇張したキャラクターで登場する、かなりやりたい放題の脚本になっている。 @@insert1  「あまり一緒にお仕事したことのない方が多かったんです」と宮藤。続けて「高畑さんとか、怒るんじゃないかな…とか、本当に桃井さんが出てくれるの?とか、不安もありました。でもあまり接点のない方々だったから、逆に振り切って書けたのかもしれません。なあなあにならなかったというか。イメージのほうでの当て書きなので」と撮影に至るまでの心境を振り返った。  長回しの撮影に、遠藤は笑いを堪えられなかったという。「僕はもともと“ゲラ”なのに、脚本のセリフが音になると余計におかしくなるし、さらに脚本に刺激されたゲストが突発的にもやってくるから、ぐ~っと耐えたところもありますけど、ほとんど無理でした(笑)」。  同時に役者として、タイトル通り、“勉強させていただいた”と遠藤が振り返った。  「僕にしか分からないことだけれど、ほかの現場でも芝居が変わり始めています。この作品の影響だと思いますね。これまでは“受け”だとしても、相手が来たら、そこにちゃんと噛んで行っていた。来たものに返すというか。それが、今回は受けっぱなしですから。難しかったけど、すごく楽しかったし、勉強になった。まだ伸びしろがあったなと思って(笑)」。  各回、遠藤と宮藤にゲストを交えてのアフタートークを収録しており、撮影現場には毎回宮藤も参加した。「遠藤さん、本当に『・・・(てんてんてん)』のときに、『・・・』になられてるんですよ。おもしろかったですね。それにテイク1のほうも遠藤さんは全力で演じてくださるんです。僕も本当に勉強になりました」という宮藤に、遠藤が返した。「脚本の段階から、テイク1をリアルにやればやるほど、テイク2のぶっ飛び具合が生きるのは分かっていました。というか、始めからそういう脚本になってましたよ」。(取材・文:望月ふみ/写真:高野広美)  WOWOWオリジナルドラマ『遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます』は、WOWOWプライムにて11月12日(月)より毎週月曜24時放送(第1話無料放送)。 @@insert2 ヘアメイク:南里真衣 遠藤憲一スタイリスト:伊藤美恵子 宮藤官九郎スタイリスト:ChiyO(CORAZON)

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    【特集】『遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます』遠藤憲一&宮藤官九郎ロングインタビュー

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    <meta charset="utf-8" /> <meta content="width=device-width, initial-scale=1, minimum-scale=1, maximum-scale=1, user-scalable=yes" name="viewport" /> <title></title> <meta content="index,follow" name="robots" /> <meta content="インタビュー特集" name="description" /> <meta content="エンタメ,テレビ,遠藤憲一,宮藤官九郎,勉強させていただきます,WOWOW,小栗旬,仲里依紗,加藤諒,高畑淳子,野村周平,水野美紀,高嶋政伸,桃井かおり,サスペンス,コメディ" name="keywords" /> <meta content="2018 crankin All rights reserved." name="copyright" /> <meta content="hollywood channel" name="author" /> <link charset="utf-8" href="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/css/interview.css" media="all" rel="stylesheet" type="text/css" /> <link charset="utf-8" href="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/css/interview_smp.css" media="all" rel="stylesheet" type="text/css" /> <style type="text/css"> .arrow { display: inline-block; color: #fff; text-decoration: none; background: #e70044; padding: 5px 5px; border-radius: 5px; font-size: 20px; font-weight:bold; line-height: 40px; width:90%; text-align:center; } .arrow::before { content: ''; width: 0; height: 0; border-style: solid; border-width: 9px 0 9px 9px; border-color: transparent transparent transparent #ffffff; display: inline-block; vertical-align: middle; position: relative; top: -2px; margin-right: 2px; left: 160px; } .article_interview{ margin: 0; width: 670px; } #interview { font-family: "メイリオ", Meiryo, "Hiragino Kaku Gothic Pro", "ヒラギノ角ゴ Pro W3", "MS Pゴシック", "Lucida Grande", "Lucida Sans Unicode", Arial, Verdana, sans-serif; color:#373737; margin: 0 ; max-width: 670px; } .movies { margin: 0 auto; position: relative; width: 100%; padding-top: 56.25%; } .movies iframe { position: absolute; top: 0; left: 0; width: 100% !important; height: 100% !important; } #interview p span.intName_C { color:#ff0000; font-weight:bold; } .intMain_boxB { width: 670px; margin: 0px 0 30px; padding: 0; background: #dcdcdc; } @media screen and ( max-width:479px ) { .intMain_boxB { width:100%; margin: 0 0 20px; padding:0 ; background:#dcdcdc; } .intMain_boxB img { width:100%; height:auto; padding:0 ; } } iframe { border: 0; max-width: 100%; }</style> <div class="content" id="interview"> <div class="intMain_boxB"> <img alt="勉強させていただきます-インタビュー" border="0" src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/images/benkyo_main.jpg" /></div> <!-- / #intMain_box --><!--/.gallLink --> <div class="article"> <p class="lead"> 第一線で活躍し続ける俳優・遠藤憲一と独自の世界観で物語を生み出す宮藤官九郎が、WOWOWオリジナルドラマの初主演と初脚本を飾った、連続ドラマ『遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます』がWOWOWプライムにて11月12日(月)よりスタート。「同じ物語の同じ役を、違う役者が演じたらどう変わるのか?」を出発点に、遠藤が本人役を演じ、各話ゲストの“名俳優たちの役作り”を目の当たりにし、勉強していく。毎話、通常のサスペンスドラマが描かれるテイク1と、ゲスト俳優が個性を爆発させるテイク2。前代未聞のワンシチュエーションコメディを撮り終えた遠藤と宮藤が、互いの印象や本作の魅力を語り尽くす。</p> <div style="background-color:#dbdbdb; padding:5px; margin:0px 0px 20px 0px"> <p class="lead"> <あらすじ><br /> 遠藤憲一が刑事・諸井情を演じる、サスペンスドラマの撮影現場。撮影は滞りなく終わったかと思いきや、トラブルが発生して撮り直しすることに。しかしすでに共演者は現場におらず、遠藤はたまたま近くの現場にいた名俳優たちに急遽出演をオファーするのだが…。主演・遠藤憲一、脚本・宮藤官九郎で、全7話のゲストに小栗旬、仲里依紗、加藤諒(仲と同一回)、高畑淳子、野村周平、水野美紀、高嶋政伸、桃井かおりが出演する。</p> </div> <div class="movies"> <iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/AHQygHz1JTw?rel=0" width="560"></iframe></div> <br /> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――遠藤さん、宮藤さん、それぞれお互いに、どんな印象を持たれていましたか?</p> </div> <p> <span class="intName_A">宮藤</span>:共演したことありますよね。<br /> <br /> <span class="intName_C">遠藤</span>:堤幸彦監督の『大帝の剣』のときだね。俺、あのときは特殊メイクで。<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:そうです。特殊メイクのために早く入られているので、僕が行くともう出来上がっていた。だからあのときの特殊メイクの印象が強いです(笑)。そのビジュアルで世間話をちゃんとしてくださって。この人、すごいなって思いました。それから僕が書いた『土竜の唄』などでも、どんなバカなことを書いても真っ向から全力でやってくださると感じていました。今回は受けのお芝居ですが、どんなゲストが来て何をやっても、遠藤さんなら受けてくれるだろうと思いました。<br /> <br /> <span class="intName_C">遠藤</span>:宮藤さんといったら、やっぱり脚本の面白さ。会ってみるとすごく腰の低い方なんですけど、書きだすとすんごいぶっ飛んだものを書いたり、アイデアが出てくる。今回の脚本もそうですけどね。頭の中、どうなっちゃってるんだろうって、すごく思います(笑)。</p> <div class="photo"> <img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/images/01.jpg" /></div> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――今回は主演と脚本家としてのタッグですね。</p> </div> <p> <span class="intName_C">遠藤</span>:すごく嬉しかったですね。どんなことになっていくんだろうと。そして脚本の段階でゲラゲラ笑いました。原型がおもしろいからこそ、これを落としちゃいけないというプレッシャーにはなりましたけどね。現場では吹かないようにするのが大変でした。俺はもともとゲラなのに、セリフが音になると余計におかしいから。かなりノックアウトされました。でもそれでいい作品なのかなって。</p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――脚本にはなかなかすごい表現もありました。遠藤さんを「便器のような顔」とか(笑)。</p> </div> <p> <span class="intName_A">宮藤</span>:そ、それは違いますよ! あれは高畑(淳子)さんが口の悪い上司っていう設定だったから。<br /> <br /> <span class="intName_C">遠藤</span>:水野(美紀)さんのときじゃなかった?<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:あ、そうか。酔っ払っちゃって口走るっていう。テイク1のほうは甘いセリフで、テイク2は逆に、水野さんの毒舌というキャラクターに当て書きしただけで、便器みたいな顔という当て書きではないですよ!<br /> <br /> <span class="intName_C">遠藤</span>:ハハハ。なんか「野良犬のような」っていうのも出てくるんだけど、それは自分でも思ってたの。頬のこけ方とか、似てるなって。だからそういう風に思われてるんだなって。<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:いやいやいや(苦笑)。<br />  </p> <div class="photo"> <img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/images/02.jpg" /></div> <p>  </p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――遠藤さんは主人公の諸井情だけでなく、本人役としても登場します。不思議なスタンスの役ですね。 諸井情役を演じられていかがでしたか?</p> </div> <p> <span class="intName_C">遠藤</span>:勉強になりましたよ。受けの芝居だし。とにかくフラットに。来るものをちゃんと聞いて感じる。ほかの現場でもなんかちょっと変わり始めてるんだよね。自分にしか分からない感覚だけど。でもこの作品の影響だと思うんです。<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:へ~。<br /> <br /> <span class="intName_C">遠藤</span>:これまでは受けの芝居だとしても、来たものには返すというか。来たものには噛んでいく感じがあった。それが今回は受けっぱなし。難しかったけれど、すごく楽しかったし、勉強になりましたね。自分にとっての新しい領域。まだ伸びしろがあったんだなって。</p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――これはすごく大変だったといった回はありましたか?</p> </div> <p> <span class="intName_C">遠藤</span>:すごくビックリしたのは桃井かおりさんが出てくれたとき。桃井さんってすっごく工夫するんですよ。アイデアをガンガン膨らませて、どんどん変化させていく人なので、たぶん脚本は覚えてこないなって思ってたんです。だから僕もいつもより、そこそこくらいの感じにして行ったら、一字一句違わないんです。もう俺、焦っちゃって。<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:アハハハ。<br /> <br /> <span class="intName_C">遠藤</span>:たぶん桃井さんは、1周回っちゃったんだと思うんだよね。もっと面白くするにはどうすればいいんだろうって色々考えて、こうしたほうがいいああしたほうがいいって。それで結局、一周回って、このままでいいってなったんじゃないかな。きっと。<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:撮影に来られたときに、そのままやったほうがいいと思ったとおっしゃってましたね。モニターで見ていたら、このセリフ、もう1回やらせてくださいと言って、ひとつのセリフがうまくいかないだけで、また頭からやられるんですよ。すごいなってビックリしました。あと、すごいと思ったのは遠藤さんのテイク1です。</p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――まっとうなサスペンスドラマのほうですね。</p> </div> <p> <span class="intName_A">宮藤</span>:たとえば第1話のテイク1で牢屋の向こうにいる相手を説得するときに、本当に真剣に、涙を流しながら演じられていて。「これはヤバい、テイク2が想像できない」と。そしたらテイク2も本気でやってるからホントすごいなって。あと、僕自身、テイク1のようなストレートな犯罪ものを書いたのはそもそも初めてですし、勉強になりましたね。</p> <div class="photo"> <img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/images/03.jpg" /></div> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――テイク1はきちんとした続き物ですし、犯人が気になりました。</p> </div> <p> <span class="intName_A">宮藤</span>:テイク2の人たちをおもしろく見せるための筋を考えたあとに、じゃあ、テイク1どうしましょうって感じで、完全に後から考えてるんですけどね。</p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――最初にテイク1全体のストーリーを書いてしまっているわけではないんですか?</p> </div> <p> <span class="intName_A">宮藤</span>:違います。テイク2の打ち合わせで、今回はゲストが誰で、こういう設定でいきます、と決まってから「で、テイク1はどうしましょう」と。たとえば野村(周平)くんが出た4話は、最後にBARを出せば水野さんが酔っ払う5話に繋がるなとか。4話自体は、単純に野村くんに話が通じない若者をやってほしいというだけのアイデアなので。だから逆にテイク1には真面目ないい子を登場させるという。ゲストが決まってから、この人のどういうところを見たいかという話をして、じゃあ、こういう話にしていきましょうと毎回考えていった感じです。</p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――そうなんですね。ちなみに遠藤さんは、各話のゲストのみなさんと共演歴がありますが、遠藤さん役として、ゲストにテイク2の出演オファーをする「久しぶり!」という再会のシーンは、アドリブなんでしょうか。</p> </div> <p> <span class="intName_C">遠藤</span>:あそこは全部アドリブです。基本、ゲストの人にしゃべってもらったほうがいいと思って、最近はどうです?と振って、話してもらっています。</p> <div class="question"> <p class="qTxt"> ――遠藤さんにはバイプレイヤーというイメージが強いですが、今回は主演です。</p> </div> <p> <span class="intName_C">遠藤</span>:そこは意識してないですね。ただ宮藤さんの脚本でがっつりやれたのは初めてなので、呼ばれたときにはすごく驚きましたけど、とにかく初回を見てもらえれば、ハマってもらえるんじゃないかな。<br /> <br /> <span class="intName_A">宮藤</span>:1回1回の面白さもありつつ、連ドラの面白さもあるので、ぜひ1話から続けて見ていただきたいですね。コンプライアンス的に、企画自体、地上波では通らなかった内容になってます(笑)。</p> <div class="photo"> <img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/images/04.jpg" /></div> <p class="lead"> 取材・文:望月ふみ/写真:高野広美<br /> ヘアメイク:南里真衣<br /> 遠藤憲一スタイリスト:伊藤美恵子<br /> 宮藤官九郎スタイリスト:ChiyO(CORAZON)</p> <div class="photo"> <img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cifeature/interview_2018_benkyou/images/guest.jpg" /></div> <div style="text-align:center; padding:10px 0px 10px 0px;"> <a href="https://www.wowow.co.jp/drama/benkyou/" target="_blank" class="arrow">番組公式サイト</a> </div> <div style="background-color:#b1e7f3; padding:5px; margin:0px 0px 20px 0px"> <p> <span style="color:#e60044; font-weight:bold;"><SNS></span><br /> <a href="https://twitter.com/benkyou1112ap" style="text-decoration:underline; color:#0d4bbd;" target="_blank">■番組公式ツイッター</a><br /> <a href="https://www.instagram.com/drama_wowow/" style="text-decoration:underline; color:#0d4bbd;" target="_blank">■WOWOWオリジナルドラマインスタグラム</a><br /> <br /> <span style="color:#e60044; font-weight:bold;"><動画></span><br /> <a href="https://www.youtube.com/watch?v=Uim-wRsymz8" style="text-decoration:underline; color:#0d4bbd;" target="_blank">■メイキング動画 </a><br /> <a href="https://www.youtube.com/watch?v=Kwq3h0xAo70" style="text-decoration:underline; color:#0d4bbd;" target="_blank">■WOWOWに入りましょう。『合唱篇』CM完コピ!?パロディ動画</a></p> </div> </div> <!--end--><!--article--></div> <!--interview-->

  • 映画『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』に出演する久間田琳加にインタビュー

    久間田琳加、初主演映画の“ビンタ”シーンで「新しい自分を見られた」

    映 画

     雑誌「ニコラ」から「Seventeen」の専属モデルとなり、ティーンから絶大な人気を誇る久間田琳加が、原宿を舞台にした映画『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』で、現役女子高生アーティストの吉田凜音とのダブル主演で映画初主演。演じた役柄や撮影エピソードに始まり、お笑い好きだという久間田が最近会ってテンションが上がった芸能人のことや、得意だという「カタカナ計算式」の話など、久間田自身の素顔に迫った。@@cutter 原宿で“ヌヌ子”として活動して人気を集めている里奈(久間田)と葵(吉田)が、自分の生きる道を模索する姿を描いた本作。完成作に「約1時間半の中に、ほぼ自分が登場していて、まずはとにかくビックリしています(笑)」と感想を漏らす久間田。  演じた里奈には共感する部分が多かったとも。「読者モデルをやっている女の子の話だったので、親近感がありましたし、自分の言いたいことが言えなかったりする性格も似ていると思いました」。ダブル主演の吉田とは「知り合ってから4年くらい経つので、すごく心強かった」というが、後半には、2人がケンカする場面もある。  「なかなか大変でした。ビンタもしたので。凜音とはずっと一緒にいますけど、ケンカをしたことはないし、ましてや人をビンタしたことなんてないですからね。2人ともリアルにビンタをしています。めちゃくちゃ痛かったです」と苦笑い。しかし、感情を爆発させるシーンを演じて、「新しい自分を見られた」という。 @@insert1  「この作品で女優としてのお仕事は4作目ですが、最初は分からないまま進んでいる感じでした。3作目の『青夏 きみに恋した30日』で現場の雰囲気もつかめてきて、共演者の方と仲良くなることもできました。そして今回主演をやらせていただいて、楽しいと感じるようになりました。といっても撮影中は大変ですが(苦笑)、作品が出来上がったときの達成感がすごいです。早く皆さんの感想が聞きたいですね」。  「始めて5年ほど経つモデル業とは違って、まだ手探りですけど、でも楽しい」と話す女優業。二足のわらじに加えて、私生活では現役の高校生でもある。@@separator 「両立は大変ですけど、頑張れているつもりです(苦笑)。学校に行くこと自体が大好きなので、3年生になって、今年で最後だと思うと寂しいですね。勉強の方は、どちらかというと文系が得意かな。あ、でもこの前、カタカナ計算式というのをやってみたら、私、速いらしいんです。ハチカケルハチとか、ロクタスニヒクイチとか、全部カタカナで書いてあるんです。どうも得意みたいなんですけど、生かせる場所は特にないかな(笑)」。  空いた時間には、しばしば映画館に足を運ぶ。  「最近は『プーと大人になった僕』を観ました。あと『クワイエット・プレイス』とか、ミニシアターで『君の名前で僕を呼んで』とか『ジュラシック・ワールド/炎の王国』も観ました。自分が出てみたいと憧れたのは『50回目のファーストキス』です。いつかラブコメとか恋愛ものに出演できたらうれしいです」。  好きなことといえば、“お笑い”も。流れ星のちゅうえいが好きというのはファンの間では有名な話で、モノマネを披露することもある。最近会ってテンションが上がった芸能人を尋ねると「ヒロミさんです。めちゃくちゃうれしかったですね。『テレビでいつも見てる人が目の前にいる!』って」と興奮気味に答えたが、最近、好きな芸人さんは? との問いには「断トツで流れ星さんです。前からずっと好きです」と思いを貫いていた。(取材・文:望月ふみ 写真:高橋ゆり)  映画『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』は11月9日より渋谷先行、11月16日より全国公開。

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