インタビュー 関連記事

  • 『東京独身男子』(左から)滝藤賢一、高橋一生、斎藤工

    高橋一生&斎藤工&滝藤賢一 独身、結婚、人付き合いを語り尽くす

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     俳優の高橋一生、斎藤工、滝藤賢一が、あえて結婚しない男子=AK男子を演じることで注目を集める土曜ナイトドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系/毎週土曜23時15分)。本作では、あるときを境に結婚を猛烈に意識したAK男子たちが七転八倒するさまを描くラブコメディということで、3人に独身とは何か、結婚とは何か、そして異性との関係で大切にしていることを聞いた。@@cutter 50歳まで1度も結婚したことのない男性が4人に1人いるといわれる現代。没頭できる仕事と趣味を持ち家事能力も高く、友達と充実した日々を過ごす“AK男子”は増加中で、本作でもメガバンク勤務の石橋太郎(高橋)、バツイチの審美歯科クリニック院長・三好玲也(斎藤)、大手弁護士事務所のボス弁の岩倉和彦(滝藤)という、独身ライフを謳歌(おうか)するスペックの高い3人が登場する。  高橋は話を受けたときに「最初は大丈夫だろうかと思いました。あえて結婚しない男子を迎合しすぎるのも…とも思いましたし、リアルに受け取られないかが心配でした」と不安を感じたそう。その中でリアリティを持たすためどういう風に受け取られるかを模索したというが、「見る人に委ねようと思いました」と気持ちが変化してきたという。 @@insert1  脚本は『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)などを手掛けたラブコメの名手・金子ありさが担当。金子作品に出演経験のある斎藤は、「金子さんが男性心を何層もえぐる描写をしてくるんだろうなと覚悟していましたが、そこがとても軽やかで、現代的なものができてます」といい、滝藤も「何度読んでもこの脚本は好きですね」と絶賛する。  そんな物語で描かれるのは、独身と結婚。3人で唯一家庭を持つ滝藤は「独身は複雑、結婚はシンプル」と称し、「このドラマの男たちを見てると、太郎の部屋や行きつけのバーで夜な夜な集まって他愛のない話をしたり女性を取り合ったり、パーティーに出かけたりと盛りだくさんですよね」。 @@insert2  一方、「分からない、難しい」と答えに悩んだ斎藤は、「結婚しても独身時代に感じる自由さの孤独はあると思う。結婚しても個人としても生きていくだろうし、自分のエリアみたいなものはあるのかな」と自身がイメージする結婚について真摯(しんし)に明かす。  そんな滝藤と斎藤が「なるほど」と相づちを打った高橋の答えは「独身は終わり、結婚は始まり」。「独身でいることに別にいいことはないんだろうと思っています。結婚すると、きっと新しい側面が自分の中で見えてくるんだろうなと。子どもができたり、奥さんという帰る場所があると、男性は新しい自分に気づくかもしれないから“始まり”だと思います」と爽やかに語る。@@separator 誰かと共に日々を営む結婚。コミュニケーションが大切になっていくが、3人は人と接するときはどちらかというと受け身な方だという。普段から物事を円滑に進めるためにフラットに仲良くするよう気を付けているという高橋。関係性の深い相手とは「相手の話を待ち、自分から話していかないですね。自分の意見は聞かれたら答えます。話すネタがなくなったときは僕の話をしたり。その方が楽なんです」と打ち明ける。 @@insert3  斎藤も「相手にもよると思いますけど」と前置きしつつ、「俳優業は受け身なので、性質として僕は受け身。決してリードしてほしいかと言われたらそうでもないですけどね」。また異性との関係で大事にしていることとして、「おならができる関係はいいなと思うんですけど、そこだけは守りたくて。自然現象だから仕方ないし、意図的じゃなければかわいいなと思います。けどそれをネタにするのではなく、お互いに線引きはしたい」とこだわりを明かす。  一方滝藤は、異性との関係で大事にしていることで「笑顔」を挙げる。「ママが大変で機嫌悪いときもパパが笑顔だったら子どもが安心しますし、その逆もそう。僕は合わせる人生。家族が服着るのも靴はくのも歯を磨くのも待ち、とにかく合わせますね」とエピソードを披露すると、2人も「この重みですよ」(斎藤)「実感をともなったね」(高橋)と納得していた。 @@insert4  高橋は「こいつらバカだなと思いつつも、なんだかこの3人に会いたいなと愛着を持っていただけたらうれしい」と語る。斎藤も「この3人をベースにした空気感が作品の中に流れていると思うので、その空気感を感じてほしい」と胸を張り、滝藤も「愛される3人でいたい」と笑顔。土曜の夜、そんな愛おしいAK男子会をのぞいてみると、独身や結婚に関して新しい気づきはあるのはもちろん、クスッと笑えてほっこりできるかもしれない。(取材・文:高山美穂 写真:松林満美)  土曜ナイトドラマ『東京独身男子』は、テレビ朝日系にて毎週土曜23時15分放送。

  • 『ミストレス~女たちの秘密~』に出演する長谷川京子

    長谷川京子40歳 結婚、出産を経て変化した気持ち「芸能人ではなく一人の人間に」

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     イギリスBBCで人気を博した『Mistresses』を原作に、現代の日本人女性が感じている“生きづらさ”や“焦燥感”と正面から向き合う女性たちを描いたドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』。本作で、自殺した不倫相手の息子と惹(ひ)かれ合う女医・柴崎香織を演じるのが女優・長谷川京子だ。近年、清濁併せ呑むキャラクターを巧みに演じている彼女が、現在の充実ぶりを語った。@@cutter 長谷川演じる香織は、親が残した都会の小さな医院を継いだ内科・心療内科医。医者と患者という立場で知り合った建築家の木戸光一郎(橋本さとし)と不倫関係になったが、木戸が自殺。その死の理由を探る息子の貴志(杉野遥亮)と惹かれ合ってしまうという役どころだ。  「今の日本は、一般常識や倫理観に強く囚われていて、とても生きづらい」と長谷川は語り「香織というキャラクターが女性に共感を得られるのか分からない」と冷静に分析する。しかし、だからこそ「どんな批判を浴びようとも、本能のままに生きられるというのはうらやましい部分もあります」と本音をのぞかせる。 @@insert1  長谷川自身、香織という役柄を引き受ける際、40歳という年齢を迎え、社会の枠組みの中で生きていくことの大切さを実感しつつも「自分の気持ちにもっと正直に生きても良いのではないか」と強く感じたという。香織の生き方についても「皆さんどうぞ」とは推奨はしないものの、頭ごなしに否定するのではなく、いろいろある選択肢の1つだという寛容な見方の必要性を力説していた。  長谷川の言葉通り、劇中では「生きるとは?」「人生の幸せとは?」というテーマに対して、香織をはじめ、友美(水野美紀)、冴子(玄理)、樹里(大政絢)という、全くタイプの違う女性が、それぞれ大きな問題を抱えつつも、正面から向き合う。その姿は多くの人に「前に進む力」を与えてくれる。 @@insert3  本作の香織をはじめ、近年長谷川は一筋縄ではいかない役を演じることが多い。なかには“救いようがない濁った役”を平然と演じることもある。「若いころはパブリックイメージに囚われることが多く、思い切ったことがやりづらかったのですが、今はあまり人の目を気にするような年齢ではないですからね」と笑う。  今の長谷川にとって、イメージよりも大切なのは「期待をかけてもらえること」だという。「『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』でも悪役をいただき、最初はやっぱり悩んだのですが、プロデューサーや監督が愛情を持って口説いてくださったことがうれしかった。私に可能性を見いだしてもらえるなら、どんな役でもやりたいと思います」。 @@separator 気持ちが大きく変わっていったのには、自身の環境の変化も影響しているという。「子どもが生まれて、自分本位ではいかないことが多くなりました。子どもを通して社会とつながったとき、芸能人ではなく一人の人間になれたことは大きかったです。あとは子育てをしていると、なかなか仕事の融通が利かないのですが、そんなときでも声をかけていただけることに対する感謝も大きかったですね」。  結婚や出産を経験しながらの女優活動。その歳月は20年を超えているが「一度もやめようと思ったことはないんです」と語る。長く続けてこられた理由を聞くと「好きだから」と即答した長谷川。肩ひじ張らず自然体――年を重ね、公私ともにますます充実しているように感じられるが「女性の40歳はなかなか痺(しび)れますよ」と苦笑いを浮かべる。 @@insert2  「若い頃は自分たちのテリトリーの奪い合いで疲弊することもありましたが、年を重ね、人と共有する楽しさは増しているように感じます。自分に壁を作らなければ、相手も自然と同じように接してくれますからね。でも所々で“どうせ若い子の方がいいんでしょ!”なんて局面になると『もうあの頃には戻れないんだな…』なんて寂しさもあるんですよ(笑)」。  緩急織り交ぜ、自身のことを自然体で話してくれた長谷川。“人間味あふれる”彼女だからこそ、演じた香織が多面的でミステリアスな魅力を兼ね備えたキャラクターになったのだろう。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)  ドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』はNHK総合にて毎週金曜22時より放送。

  • 清野菜名、『やすらぎの刻~道』インタビュー

    清野菜名、人生を変えた倉本聰との出会い “アクション女優”に苦しんだ過去も

    エンタメ

     倉本聰が手がけるドラマ『やすらぎの刻~道』でヒロインを演じる清野菜名。近年、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』から福田雄一脚本・演出のコメディ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)まで、幅広い作品で存在感を示しているが、まさにこうした活躍のきっかけともなったのが、本シリーズ1作目となる2017年放送の『やすらぎの郷』での倉本との出会いだったという。@@cutter 『やすらぎの郷』撮影前に、初めて倉本と顔を合わせたという清野。「それまで私は、“役作り”というものが分かっていなくて、台本を読んでセリフを覚えて現場に行き、そこで感じたままに演じていたんです。倉本さんから役柄の履歴書、その人物がどういう人生を送ってきたのかを考えるという役の作り方を教わって、その後のお仕事でもそのやり方を続けていく中で、すごくお芝居が楽しくなりました」。  放送後には、倉本から感想をつづった自筆の手紙が届いた。前作での活躍が認められての今回の主演抜てきと言えるが、最初に聞いたときは「え? 私? という感じで、うれしさの前に驚き、『私で大丈夫ですか?』と思った」と明かす。 @@insert1  とはいえ撮影に入ってすでに約半年、「プレッシャーはあまり感じていません」とも。山梨の山間の集落で養蚕業を営む根来家に引き取られた少女・しのが、激動の昭和を生きるさまが描かれるが「根来家で過ごす時間が長いんですが、“主演”という感じではなく、家族の中でみんなで楽しく一緒にいるという感じなんです。家族の中で(序列などが)誰が一番とかってないじゃないですか? すごく楽しくみんなと過ごしています」とリラックスした表情で笑う。  しのはやがて、根来家の次男で風間俊介が演じる公平と夫婦になり、家庭を築き、共に人生を歩んでいく。「演じていて『家族を作る』ということは簡単じゃないなと感じてます。公平のことはそれまでは弟としか見てなかったのに、急に夫という違う関係になるんです。現代のように恋愛結婚が主流じゃないし、価値観やいろんなことが違う中で私自身『幸せって何だろう?』と考えさせられたし、それでもしのたちがちゃんと『幸せだった』という答えを出すのなら、どういう風に家庭を、愛の形を作っていけばいいのか? 風間さんと2人でいま、それを考えながら作っています」。  本シリーズのほか、黒柳徹子を演じた『トットちゃん!』(テレビ朝日系)、『半分、青い。』など近年、昭和の女性を演じる機会が多いが、本人は「自分でもなんでだろう? って不思議です。『昭和が似合う』とか『昭和顔』って言われるんですけど…(笑)。生まれる時代を間違えたかなぁ?」と首をかしげる。@@separator もっとも、少し前までは園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』(2014)、押井守監督による『東京無国籍少女』(2015)などで見せた華麗なアクションのイメージも強く“アクション女優”という枕詞をつけて紹介されることも多かったが、同時にその称号に苦しめられることにもなったという。  「“アクション女優”と言われるたびに、アクションなしでもちゃんとお芝居できるようになりたいって思ってました。でも、アクションが自分の強みで、アクションがあると安心して、逆にないとどこかで不安だったのも事実で…。そんな中で、ケガをしたこともあって、一度アクションをストップしてお芝居だけに集中していく中で、やっと自信がついてきました」。 @@insert2  だからこそ、その頃にあった倉本との出会いを「人生を大きく変えた出会い」と語る。近年の幅広い活躍で人気、知名度も確実に上がってきたが、本人は「まだまだですね」と首を振る。  「いやぁ、街中でもっと声を掛けられるようになりたいですね。たまに確認のために渋谷を歩いてみるんですけど(笑)、全然なんですよ! そのたびに『まだまだだな』って思ってます」。(取材・文・写真:黒豆直樹)  ドラマ『やすらぎの刻~道』は、テレビ朝日系にて毎週月曜~金曜12時30分放送。

  • 若葉竜也、『愛がなんだ』インタビュー

    若葉竜也「鮮度を失わないように」 キャリアを重ね募る危機感

    映画

     実力派俳優として、多くの個性的な映画監督から絶大な信頼を得ている若葉竜也。1歳3ヵ月で初舞台を踏むなど“芝居”と共に生きてきたと言っても過言ではない若葉だが、キャリアを重ねるごとに“演じる”ことに危機感が募ってきているというのだ―。@@cutter 最新作映画『愛がなんだ』で若葉が演じているのは、深川麻衣扮する葉子に一途な思いを寄せる青年ナカハラ。デフォルメされた部分がなく、観客にとって等身大の非常に感情移入しやすいキャラクターだ。だからこそ若葉も「一番生々しくいなければいけない」と徹底的に“演じる”ということを排除することを心がけたという。 @@insert1  「役者にとって、感情をあらわにするような演技ってすごく快楽だったりするんです。相手への思いが伝わらず、感情的になってボロボロ涙を流して気持ちを吐露するというやり方もあったと思うのですが、そっちにいくとナカハラという男が問題を解決できる人物になってしまう。それだとあまり共感できないと思ったんです。とにかく普通の一人の人間、誰もが感じるものを生々しく演じようと思ったんです」。  本作のメガホンをとった今泉力哉監督は、若葉について「技術があるのにそれが前に出ない。人間味がめちゃくちゃある人」と評していた。今泉監督ばかりではなく、過去の映画出演作を見ると、石井岳龍監督(『パンク侍、斬られて候』)、冨永昌敬監督(『素敵なダイナマイトスキャンダル』『南瓜とマヨネーズ』)、宇賀那健一監督(『サラバ静寂』)、赤堀雅秋監督(『葛城事件』)など、作家性の強い監督たちとの仕事が多い。“力のある俳優”たちが出演している作品ばかりだ。 @@insert2  若葉は「特に意識していません」と作品選びについては意図的ではないというが「自分が面白いと思った作品はどうしても参加したいという気持ちはあります。自分の好みがたまたま作家性の強いものに偏っているのかもしれませんけれど」と語る。@@separator 現在29歳だが、キャリアは長い。今泉監督も「技術力がある」とコメントしていたが、そこに危機感を覚えているという。「ある程度映画をやってきて、悪い意味で技術がついてきてしまったという自覚はあります」と客観的な視線を向ける。続けて「そういう芝居って、観ている人にも小手先でやっていると見透かされてしまう。だからこそ、いつでもどんな役でも、その人物にならないといけない。演技したことない人がポンと作品に入ると、生々しかったりするじゃないですか。ある意味でプロになるということは、一番素人に近くないといけないと感じているんです。矛盾していますけれどね」と笑う。 @@insert3  キャリアを重ねることによって、現場に慣れ芝居の技術も上がる。緊張感も薄れていく。若葉にとってそれが最も「危険なこと」だという。最大のテーマは「慣れないこと」。そうしないと“限界”が来てしまうというのだ。現場へのアプローチ方法も変わった。以前は、クランクイン前日まで、きっちり台本を読み込んでいたというが、いまは撮影開始の2~3週間前までに一度セリフを入れて、そこからまったく台本を読まないようにしている。「現場によっては『セリフちゃんと覚えてねーじゃんか』と言われる危険性もあるのですが、演じる人物が発する言葉は、相手と対峙したとき生まれるもの。すごく怖いことですが、鮮度を失わない方法なのかなと」。 @@insert4  普通ならキャリアを重ねることで、どんどん気持ちが楽になっていくと思われるが、若葉にとって“キャリア”が敵になる。「正直、これから30代、40代とやっていけるのかなと思う。本当は、バイトして普段の生活をしながら、5年に1回ぐらい映画に出演するというのが理想なのかも。いつでもバイトするぞ! という気持ちはあります」と苦笑いを浮かべる。  とは言いつつも、本作で演じたナカハラはもちろん、若葉が演じるキャラクターがスクリーンに映し出されると目を追ってしまう。多くのクリエイターが放っておかない実力派俳優だ。(取材・文・写真:磯部正和)  映画『愛がなんだ』は全国公開中。

  • 映画『キングダム』で主演を務める山崎賢人

    山崎賢人、役者として現場は“修行の場” 困難すら「生きているという感じがする」

    映画

     「大好きな作品を、気持ちを込めてやれたので悔いはないです」。原泰久のベストセラー漫画を映画化した『キングダム』主演の山崎賢人は、インタビューの冒頭、こう言い切った。大きな瞳をのぞき込むと、曇りのない強い意志がくっきりと浮かび上がってくる。それもそのはず、2015年のインタビューで山崎は、演じた信と重なるような発言をすでにしており、答え合わせのような内容に本人も大興奮。運命に突き動かされ、必然の出会いとなった本作を、山崎とひも解いた。@@cutter 『キングダム』は紀元前245年、春秋戦国時代の中華・西方の国「秦」が舞台のエンターテインメント大作。天下の大将軍になることを夢見て、日々、剣術の鍛錬に励む信が、ともに育った漂(吉沢亮)と別の道を歩みながらも、やがて漂と瓜二つの王・エイ政(吉沢)と王座を奪還するために戦ってゆく物語。 @@insert1  そもそも原作の大ファンだったという山崎は、「これまで、男気があるような役はなかなかなかったので、男としてすごいやりたい役でした。自分の中でも最高に格好いいと思う、信という人物が出来ました!」と、特別な感慨を胸に臨んだという。信になるための努力を惜しまず、戦災孤児という設定のため、食事制限をして体重を落とし、細い体に筋肉をつけて、見事な肉体美を劇中で披露した。 @@insert2  さらに、縦横無尽に飛び回り、誰よりも高く飛ぶ信を体現するため、撮影の半年前からアクションと乗馬練習も欠かさなかった。数あるアクションシーンの中でも、ウエイヴマスター(零距離戦闘術)・坂口拓との死闘は固唾(かたず)を呑む仕上がり。山崎も、「めちゃめちゃ引き出していただきました。拓さんは本当に戦う人なので、“斬りかかってきていいよ”と言ってくださって、僕も全部狙いにいきました」と明かし、1分半もの長回しのシーンでは「手を決めないで拓さんに向かっていきました。一太刀入れたと思ったら、斬られないようにすぐ逃げて、って夢中で。あのシーンがあったから、本当に戦う緊張感を持てたと思っています」と、とめどなくあふれる言葉を紡いで、リアルな興奮を伝える。@@separator 天下の大将軍になるという夢、そのための剣術の修行が信の軸だが、冒頭で示した通り、山崎は2015年『まれ』出演時のインタビューで、「(演じた)圭太と同じく大きな夢を持つことと、そのための地道な修業は、両方大事」と、まさに信の精神を宿したような発言をしており、山崎本人もその発言に対して「すごくないですか! 僕、いま鳥肌が立ちました! もうそれ、セリフですね!」と目をらんらんと輝かせる。当時は『キングダム』出演のオファーもきていない状態だったというが、めぐり合わせの運命を感じたかのように、山崎は4年という過ぎさりし月日と今を照らし合わせる。 @@insert3  「この仕事をしているからには、いい芝居がしたいし“すごい役者になりたい”という感覚でずっとやってきました。そのためには今、目の前にあることを全力で頑張るしかなかったし、そんな中で『キングダム』に出会えたんです。これだけスケールの大きい作品をやれたこと自体が夢のようでしたし、このままずっとやりたいとさえ思っていました」。  毎回、ジャンルが変わる映画の現場は、都度“修行”の場と言えるかもしれない。「単純にお芝居が好きなのもありますし、現場でみんなが作っている空間が好きなんです。僕にとっては、難しいことも楽しいんです。それこそ、修行かもしれないです。(役を)探している時間が“生きている”という感じがするから」と、最後は照れ臭そうに微笑んだ。 @@insert4  4年前、「ひとつの作品にこつこつ全力で向き合うのが結果、将来、いい役者へつながっていけば」と希望を抱いていた青年は、紛うことなく、生粋の役者になっていた。(取材・文:赤山恭子 写真:菅慎一)  映画『キングダム』は全国公開中。 ※山崎賢人の「崎」は正しくは「立さき」

  • 川栄李奈、『家政夫のミタゾノ』インタビュー

    川栄李奈、コミュニケーション意識に変化 撮影現場で生まれた“好循環”

    エンタメ

     映画、舞台、ドラマなど精力的に出演し、着実に女優業のキャリアを積み重ねている川栄李奈。4月から放送が開始する金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』第3シーズンでは、主演の松岡昌宏演じる三田園薫の右腕として活躍する家政婦・恩田萌を演じる。作品が途切れることなく続く活躍を見せる川栄だが“コミュニケーション”という部分で意識が変わってきたという。@@cutter 「相変らず人見知りなんですよね」と苦笑いを浮かべながら語った川栄。“人見知り”というキーワードを持ち出したのは、自身が1年間サブMCを務めたトーク番組『A‐Studio』(TBS系/毎週金曜23時 川栄は3月末で卒業)のメイン司会の笑福亭鶴瓶が、川栄に対して「だいぶ(人見知りを)しなくなった。成長した」と褒めていたから。  そんな評価に対して川栄は「まだまだ」と否定しつつも「『A‐Studio』に来るゲストは年上の方が多く、コミュニケーションのとりかたなどは磨かれた感じはあります」と以前より人見知りが解消してきたという自覚はあるという。前クールで放送されていた『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)でも、年下が多い現場だったため「自分から積極的に話しかけるようにしていました」と撮影を振り返る。 @@insert1  現場で積極的にコミュニケーションをとることで、撮影に入る際、相手との距離感もよりスムーズにつかめるようになった。そのことでより芝居に集中できる空間を作れるようになったというのだ。また、現場全体を俯瞰で見ることも得意だという。「AKB48という大所帯のなかで活動していたので、団体行動は得意というか、周囲の状況をしっかり見ることは、普通の人よりもできると思います」。  芝居をしやすい環境を作ることが、良い演技を引き出し、ひいては良い作品を作り出すことになる。こうした現場での立ち振る舞いの大切さは、作品を重ねるごとにより強く実感しているという。@@separator 「チームが出来上がっているシリーズものの途中から作品に入るというのは、すごく緊張するもの」と撮影前は構える部分もあったという川栄だが、実際現場に入ると「テレビで見ていたままの松岡さんがいました。とてもフランクで、優しく話しかけてくださるので、こちらも積極的に会話ができています」と松岡という絶対的な柱となる大きな存在に感謝していた。  萌という役については“デキる家政婦”という一面を持ちつつも、徐々に空回りする場面も増えていくという。「話が進むにつれ、登場時の印象と大きく変わっていくキャラクター。コミカルな部分も多くなっていくので、視聴者の方には楽しんでいただけると思います」と期待を煽る。 @@insert2  以前から「役作りをしない」と語っている川栄。なによりも大切にしているのが現場での“適応力”だ。台本を読んでも人それぞれ感じることは違う。だからこそ、相手と対峙し、現場で生まれた感情をしっかり表現し、監督に判断を仰ぐ。そこで「違う」となれば、すぐに頭を切り替え対応していく。本作でも、その姿勢を貫き“生”の恩田萌で勝負する。  「いただいた仕事を精一杯やるだけ」とこれまで通りのスタンスを貫く川栄。一方で「じっくりと人間を描き、人生を考えさせられるような作品にもチャレンジしたい」と欲も出てきた。そんななかで挑む人気シリーズ。松岡演じる個性の強い三田園と、川栄扮する萌がどんな化学反応を起こすのか…放送が楽しみだ。(取材・文:磯部正和 撮影:松林満美)  金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』は、テレビ朝日系にて4月19日より一部地域を除き毎週金曜23時15分。

  • 『白衣の戦士!』にW主演する、中条あやみ&水川あさみ

    中条あやみ&水川あさみ、初共演も親密度MAX! 2人を繋いだ共通点とは

    エンタメ

     総合病院の外科病棟を舞台にしたお仕事ドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系/毎週水曜22時)。本作で元ヤンの新米ナース・立花はるかを演じる中条あやみと、はるかの指導係で絶賛婚活中の34歳崖っぷちナース・三原夏美に扮する水川あさみが、初共演の印象や女優という仕事の魅力などを語った。@@cutter 中条と水川は本作が初共演となるが、インタビュー前に行われた取材会でも、撮影はまだ序盤だというのに、すでに非常に仲の良さそうな雰囲気を漂わせていた。水川は「初顔合わせのときは、お互い探るような感じだったのですが、そのあとすぐあった取材日ではすでに打ち解けていました」とあっという間に距離が縮まったという。 @@insert1  お互い大阪出身で、ノリが合ったことがすぐに仲良くなった理由の一つだと挙げていたが、もう一つの共通点が“明るさ”だ。水川は「あやみちゃんはとても端正な佇まいだから、どこかクールな人だと思っていた」と共演前の印象を語るが、実際は「真逆。全然おとなしくなかった」と笑う。 @@insert2  中条も「明るさとクールさを両面持った、猫っぽい感じがあった」と水川へのイメージを述べていたが、こちらも「お会いするとただただ明るい方でした。朝も水川さんの楽屋からは大きな笑い声が聞こえてくる。本当に明るくて元気な方です」と共演して大きく印象が変わったという。この水川と中条の持つ“明るさ”が現場では作品の力になり、推進力を生みだしているようだ。@@separator 中条にとっては本作が連続ドラマ初主演。これまで映画を中心に活動を続け、テレビドラマの現場経験が少なかっただけに、撮影前は不安があったという。「ずっと映画をやっていたので、ドラマのスピード感に戸惑っているのですが、逆に瞬発力が要求されるという意味では、新しいチャレンジにワクワクしています」と目を輝かせる。 @@insert3  そんな中条に、水川は「もうキラキラしているんですよ」とまぶしそうに見つめると「とてもエネルギッシュ。監督から熱血指導を受けても、まったく弱音を吐かない。そういう姿を見ていると胸が熱くなるし、スタッフさんもあやみちゃんを見て頑張ろうと思っているはず」と絶賛する。  一方、中条も水川と現場を共にしたことで、彼女に対する憧れが強くなったという。「女性らしい包容力を持ちつつ、すごく男前な部分もあるんです。水川さんが現場に入ると、すごく柔らかい雰囲気になると同時に、絶対に弱音を吐かないので空気が締まる感覚もあるんです。いつになったら私もそういう空気が出せるようになるんだろうと思ってしまいます。ドラマの関係性ではないですが、理想の上司です」。 @@insert4  キャリアは違うが、女優として互いに敬意を持って臨んでいる現場。すでに20年を超える経験を持つ水川は「自分以外のなにものにもなれるところが女優という仕事の魅力。でもいろいろな役を演じる際、自分の中身がどれだけ詰まっているかが問われるシビアさもあるので、しっかり自分自身を磨いていかないといけないですね」とやりがいのある仕事であることを強調する。中条も「自分だけでは得ることができないような感情に出会えるのが女優の魅力。その意味で、とても豊かな仕事だと思っています」と女優業の奥深さと楽しさを述べていた。  写真撮影を含め、終始笑顔でじゃれ合っているような雰囲気を見せていた中条と水川。よく「現場の雰囲気が画面に出る」と言われるが、中条と水川の親密度が作品に良い影響を与えていることは間違いないだろう。(取材・文:磯部正和 撮影:高野広美)  連続ドラマ『白衣の戦士!』は、日本テレビ系にて毎週水曜22時放送中。 @@insert5

  • 『愛がなんだ』で主演を務める岸井ゆきの

    岸井ゆきの、朝ドラ“ロス”真っ最中 改めて感じた映画への愛

    映画

     NHK連続テレビ小説『まんぷく』で 主人公・福子(安藤サクラ)の姪・タカを14歳から30代後半まで演じきった女優の岸井ゆきの。最新主演映画『愛がなんだ』では、がらりと世界観を変え、片思いに全力疾走する等身大のOL・テルコを自然体で好演している。半年間、朝ドラの撮影でめまぐるしい生活を送ってきた岸井が、長丁場の現場で学んだ思いを胸に、主演を務めた本作への思いを語った。@@cutter 本作は、映画『八日目の蝉』『紙の月』などの原作で知られる直木賞作家・角田光代の恋愛小説を映画化、『パンとバスと2度目のハツコイ』などの今泉力哉監督がメガホンを取ったラブストーリー。自分をなかなか好きになってくれない、どこかツンデレな男・マモル(成田凌)を一途に思い続ける主人公・テルコ(岸井)の恋模様を描く。 @@insert1  片思いに全力疾走するテルコに対して、「私は何もかも捨てて、好きな人に向かっていくタイプではないので、テルコをうらやましく思いました」と語る岸井。それでも、「好きな人に対する熱量は私にもあって、それをテルコのように行動に出すか、出さないか、あるいは別の方法を取るか、だけの違いだと思ったので、そのすり合わせを心の中でとことんやりました」と役づくりの裏側を明かす。  ところが現場では、「今泉監督は何も言わないんです。現場のサプライズ感やライブ感を楽しんでいる感じで」と苦笑い。「あるシーンで、さすがに演出の指示がないとできないと思って、今泉監督に“このシーンはどうすれば?”と聞きに行くと、“僕もまだ、分かりきっていないから、とにかくやってみよう”と」。そこで初めて、岸井は開き直ることができたという。「まず、私が思うテルコを演じて、今泉監督が凸凹の部分を直す。そういうやり方で新しく見えてきたこともありました」。 @@insert2  また、『まんぷく』ファンにはたまらない、タカの妹・吉乃役の深川麻衣が、今回は親友の葉子役で登場。ときにはユーモラスに、ときにはアグレッシブに、2人で激しい口論が繰り広げられる。「実は映画の方が、『まんぷく』よりも先の撮影だったので、麻衣ちゃんとこんなにすぐまた、共演なんてびっくりしました。映画では撮影期間も短くてあまりお話もできなくて。朝ドラでは、姉妹役だったこともあってガッツリ半年一緒でした(笑)」。そんな朝ドラも3月で終了し、猛烈なまんぷくロスと戦っているのだとか。「毎日、家族役の皆さんとお会いして、月曜日にリハーサルそして撮影という日々。マンションを借りて大阪に住んでいたので、その暮らしが終わったと思うと、改めてさびしくてたまらないです」と述懐する。@@separator 大きな“家族愛”を感じながら、1つの役をこれだけ長くやれたのは「財産」だと語る岸井。1つの役と向き合った時間は、「いずれ何年後かに役立つと思う。それくらい根深く、自分が気づかない間に伸びている部分も、きっとあるはず」と笑顔を見せる。 @@insert3  さらに岸井は、「朝ドラは朝ドラの技術や撮影方法があって素晴らしいんですけど、映画の撮影は別の面白さがあって。今泉組は、撮影日程が決して長いわけではないのにワンシーンのためだけに、しかもそれがわずか3秒のシーンだとしても、照明を組み直し、1からやり直しして下さって。なんだか、今すぐ現場に戻って、スタッフの皆さんに“ありがとう!”って伝えたい気分。本当に贅沢な現場でした」と感謝の言葉が尽きない。  無類の芝居好き。醍醐味(だいごみ)は完成作品よりもその過程。所属事務所(ユマニテ)の先輩・安藤サクラは、「誰も真似できない規格外の人」だと目を丸くする。「役者って正解がないもの。だから、自分に合った、自分なりのやり方を模索していきたいです」。朝ドラで育んだ家族愛と、離れて見えた映画愛を胸に、小さな体で大きな存在感を残す、女優・岸井ゆきののこれからに期待したい。(取材・文:坂田正樹 写真:松林満美) @@insert4  映画『愛がなんだ』は4月19日より全国公開。

  • 二階堂ふみ、『ストロベリーナイト・サーガ』インタビュー

    二階堂ふみ、相棒・亀梨和也は「頼りになる」 現場でのフォローも明かす

    エンタメ

     映画『ヒミズ』や『私の男』で見せた高い演技力で10代から存在感を放ち、現在公開中の映画『翔んで埼玉』では男役を演じて話題を呼んでいる二階堂ふみが、ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系/毎週木曜22時)で亀梨和也と共にダブル主演を務める。誉田哲也の大ベストセラー『姫川玲子シリーズ』を原作とした本作で、二階堂はノンキャリアでありながら27歳という若さで警部補に昇任した女性刑事・姫川玲子を演じる。初の連ドラ主演となる本作に「不安の方が大きかった」と語る二階堂が、役柄について、そして撮影現場でのエピソードを語った。@@cutter 累計400万部を突破し、今なおファンを増やし続ける傑作シリーズを原作とした本作。2010年には竹内結子主演でスペシャルドラマ『ストロベリーナイト』がドラマ化され、以降、連続ドラマ、映画と立て続けにヒットを記録した。そして、キャスト、スタッフを一新し、さらに最新エピソードを加えて新たに生まれ変わったのが本作だ。 @@insert2  二階堂は、「原作、(映像化された)前作ともにとても人気のある作品なので、不安のほうが大きかったです。原作は、読んでいると映像が浮かび上がってくるような面白い作品で、読者それぞれの中に姫川玲子像があると思います」と姫川という役どころへの重圧を率直に口にしつつも、「それに挑戦しようという作り手の方々の意思も感じますし、私自身も面白いものを作りたいという気持ちが強いので、それが叶う現場で主演をやらせていただく機会をいただけてうれしいです」と笑顔を見せる。  姫川玲子は、原作からのファンも多い人気キャラクターだ。二階堂は、「難しいバランスの中で生きている女性」とその人物像を分析する。  「チームを率いるカリスマ性や刑事としてのプライドを誰よりも持っていますが、それと同時に過去の傷から逃れようとしていたり、実はそれが自分を鼓舞する原動力でもあり、とても難しいバランスの中で生きている印象です。そうした多面性と姫川のカリスマ性を、どうしたら視聴者の方に説得力を持って感じていただけるかと、日々考えて演じています」。 @@insert1  インタビュー当時、クランクインから1ヵ月ほどを数え、「和気あいあいとしていて、楽しい現場です」と撮影も快調の様子。「かなり映像に力を入れています。原作の持ち味がさらに強く映像化されているような気がします」と自信ものぞかせた。  二階堂演じる姫川と亀梨演じる菊田和男のコンビ感も本作の魅力の一つ。初共演となる亀梨について二階堂は「頼れる方。お茶目な一面もあり、おしゃべりもたくさんして他愛もないお話で現場を和ませてくださいます」と話す。@@separator 「姫川が取り乱してしまうシーンの撮影中、スピード感を出して撮影をしていたら私とカメラがぶつかってしまったことがあったんです。その時に、とっさに亀梨さんが私を思いっきり引っ張ってくださった。だから、大きな怪我もなく、被害も最小限にすみました。細部まで見ている方だなって改めて思いました」。 @@insert3  刑事ものということで、本作はアクションシーンも満載。じっくりとお芝居を見せるイメージの強い二階堂だが、実は「体を動かすのが好きです。運動は得意なんですよ。意外って言われるんですけど、走るのも早いです」とアクションにも積極的だ。  「亀梨さんと体を鍛える道具を控室に置いていきたいねって話をして、今、スクワットする器具があるんです。撮影の合間に鍛えてます!」と、気合十分に語ってくれた二階堂。第1話から派手なアクションシーンが展開されるとのことで、乞うご期待!(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)  木曜劇場『ストロベリーナイト・サーガ』は、フジテレビ系にて4月11日21時スタート(初回2時間SP/毎週木曜22時放送)。

  • 『緊急取調室』で主演を務める天海祐希

    天海祐希、『緊急取調室』大杉漣さん不在に涙「私たちの心の中にいる」

    エンタメ

     第2シーズン(2017年4月~6月)の放送から2年、高視聴率をマークしたあの人気ドラマが早くも帰って来る。緊急事案対応取調班(通称・キントリ)の活躍を描く第3弾『緊急取調室』(テレビ朝日系)、主演はもちろん天海祐希だ。「気心の知れた皆さんと再会するのが楽しみ」と語る一方で、チームの癒し担当だった故・大杉漣さんの不在に涙を浮かべる天海。「まだ実感がないけれど…漣さんは私たちの心の中にいる、一緒にかんばりたいですね」と、新シーズンに向けて決意を新たにした。@@cutter@@insert1  本作は、天海演じる叩き上げの取調官・真壁有希子を中心に、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「キントリ」のメンバー、梶山勝利(田中哲司)、菱本進(でんでん)、小石川春夫(小日向文世)らが数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるサスペンスドラマ第3弾。今回より、塚地武雅(ドランクドラゴン)が刑事・玉垣松夫役で新メンバーとして加わる。また、彼らと火花を散らす捜査一課チームの渡辺鉄次(速水もこみち)、監物大二郎(鈴木浩介)らが引き続き脇を固める。 @@insert2  「シーズン3まで続くドラマは初めてなので、緊張するとともに責任も感じます」と引き締まった表情で語る天海。今回もバッサリと髪を切って真壁役に臨み、「やはり役へのスイッチが入りますね」と気合い十分だ。閉ざされた取調室での攻防が見どころの本作では、毎回、豪華ゲストを迎えて激しい心理戦を展開するが、「私たちレギュラー陣はもとより、毎話来てくださるゲストの皆さんもかなり緊張されるみたいで。でも、撮影が終わると、緊張した分、達成感もかなり大きいようで、皆さん“楽しかった!”と言ってくださるんです。今回も、ゲストと繰り広げる生の舞台劇のようなお芝居を存分に楽しんでいただけたら」と意欲を見せる。@@separator また、「気心の知れたキャストやスタッフの皆さんと、再びご一緒できることが何よりも楽しみ」と笑顔がこぼれる天海。なかでも、田中、でんでん、小日向らおじさまメンバーとの再会は喜びもひとしおのよう。 @@insert3  「私が一番年下なんですが、一番威張っているんです。でも、それをおじさんたちが、“しょうがねぇなぁ”という顔をして一緒にその場を楽しんでくれるんです」とニッコリ。さらに、「皆さん本当におしゃべりで、おばちゃんみたいなんですよね。そう考えると、おじさんは年齢を重ねるごとにおばさん化し、おばさんはおじさん化するんですかね? 私も年々おじさん化しているので、もう同性みたいなもの(笑)。かわいいって言ったら失礼ですが、人として愛すべき方たちばかり」と目を細める。 @@insert4  ただ、今回は、おじさんメンバーの“癒し”担当でもあった大杉さんの姿はない。「まだ実感が湧かない」という天海は、「漣さんがいないと“今日は撮影休み?”と思ってしまう自分もいて」と語りながら、目にうっすら涙を浮かべる。「誰からも愛されたとても素晴らしい先輩でした。お芝居のことからプライベートのことまで、なんでも相談に乗ってくださったし、第3シーズンをとても楽しみしてくださっていたので本当に残念です。でも、みんなの心の中に漣さんがいますし、漣さんだったらこう言うだろうな、漣さんだったらこうするだろうな、と思うことをきちんとやっていきたい。『キントリ』でこれだけ密な関係を作れたことに今は感謝しかありません」と、亡き大杉さんへの思いをかみしめていた。(取材・文:坂田正樹 写真:高野広美)  ドラマ『緊急取調室』は、テレビ朝日系にて4月11日より毎週木曜21時放送(初回は15分拡大)。

  • “福岡の宝石 糸島の輝き”大原梓にインタビュー ※ヘアメイク=Toyoda Yousuke(Rooster)

    “福岡の宝石 糸島の輝き”大原梓、「夢は朝ドラ!」注目美女の素顔に迫る

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     シンガー・ソングライターのmiwaのシングル「RUN FUN RUN」のミュージックビデオで、みずみずしい笑顔を弾けさせている美女・大原梓。この春、福岡の糸島から上京して本格的に芸能活動をスタートさせた19歳だが、「夢は朝ドラのヒロインです!」とキラキラと目を輝かせる。「なんでも思い切って飛び込んでみる」というポジティブなオーラが最大の武器で、「週刊ヤングジャンプ」や「週刊プレイボーイ」では初のグラビアにもチャレンジ。出演映画『いのちスケッチ』(11月公開予定)の公開も控えるなど、大注目の女優の素顔に迫る。@@cutter この春上京してきたばかりだという大原。「RUN FUN RUN」のMVに抜擢された瞬間は「miwaさんの曲も聴いていたし、まさか私がミュージックビデオに出られるなんてと、とにかくビックリしました」とのこと。「名古屋、千葉、神奈川、東京などあちこちを走りました。『名古屋ウィメンズマラソン2019』のテーマ曲でもあったので、楽しんで走ることを意識して。弾丸の撮影でしたが、撮影自体もすごく楽しくて自然と笑顔になりました」と溌剌とした表情を見せる。  福岡で美容系専門学校のファッションショーのモデルやサロンモデルを経験し、今年福岡で今の事務所にスカウトされた。芸能活動に興味を持ったきっかけは、タレントのローラの存在だと話す。「高校2年生くらいの頃だったと思いますが、ローラさんが堂々とランウェイを歩いていたり、SNSでも自分の思いを発信しているのを見て“かっこいいな”と思いました。“ローラさんのようになれたら”と憧れました」。 @@insert1  そう思ってからは、ファッションショーのオーディションに応募するなど、行動派の彼女。初めてショーのモデルを務めたときのことは「よく覚えている」という。「ウォーキングもわからないし、初めてのことだらけで不安でした。でもいざ本番となると落ち着いてきて。ライトが当たって、観客の方が拍手を送ってくださると、その瞬間が忘れられなくなって。快感でした!」と持ち前の度胸を発揮。「幼稚園の頃からクラシックバレエをやっていて、小さな頃から表現することは好きでした。踊った後に拍手をもらえたりするとうれしかったので、ステージに上がることや人前で表現する喜びは、もしかすると身に染み付いていたのかもしれません」。  芸能活動に興味を持ち始めた彼女を当初、両親は心配したそう。「“ちゃんと考えているの?”と心配していました。でも私がオーディションを受けたり、自分から挑戦している姿を見て、徐々に応援してくれるようになりました」。上京する時には「サロンモデルをしていた美容室の方もクラッカーで送り出してくれて、“ビッグになって帰ってきてね”と言ってくれた友だちもいます。家族は“頑張ってきいよ”と言ってくれましたが、別れた後には“いつでも辛くなったら帰ってきていいけんね”とメッセージが来て。泣きそうになりました。さみしいですが、みんながすごく背中を押してくれたので“頑張ろう!”と思いました」とたくさんのパワーをもらったという。 @@insert2  憧れの女優像は「時代を代表する樹木希林さんのような、幅広い年齢層を演じることができる『令和』を代表する女優さんになりたいです」。また事務所の先輩である今田美桜からもたっぷりと刺激を受けている。「ある現場でご一緒したときに、緊張している私に、今田美桜さんから福岡の話など気さくに話しかけてくださって。緊張を解いてくださって、ものすごくうれしかったです。スタッフさんへの挨拶や気配りなど、見ていて勉強になることばかりです」。  グラビアにも挑戦したが、「プライベートでもビキニを着たことがないですし、こんなに肌を見せることもないので、緊張と不安だらけで!でもスタッフさんがみなさん優しくて、明るい現場でした。撮影しているうちに、どんどん楽しくなってきて。結果、ものすごく楽しかった!」と大きな笑顔。「やってみないとわからないことばかり。思い切ってぶつかってみたいです。自分の武器を考えると、その勢いなのかなと思います。ショーのモデルに応募したときもそうですし、いつも“やってみよう!”と立ち上がると、うまく進むことが多くて。自分自身、迷っていたとしても、そう切り替えた瞬間に元気になる気がします」と芯の強さを見せる。  「夢は朝ドラのヒロインです!福岡でもよく観ていて、先日までやっていた『まんぷく』も前に進む勇気を感じました。長期間、同じ役を演じられる機会もなかなかないと思いますし、私も誰かに元気を与えられるようなお仕事ができたら」と夢を膨らませる。キャッチフレーズは「福岡の宝石、糸島の輝き」。「磨きをかけて、たくさん輝きたい」という大原梓のまっすぐな思いに触れ、彼女のこれからが大いに楽しみになった。(取材・文:成田おり枝/写真:高野広美) ヘアメイク=Toyoda Yousuke(Rooster) @@insert3

  • 映画『麻雀放浪記2020』主演の斎藤工

    斎藤工、映画本来の“ギャンブル性”に刺激「全身全霊で向かっていく」

    映画

     俳優の斎藤工と『孤狼の血』(2018)などの白石和彌監督が初タッグを組んだ映画『麻雀放浪記2020』が4月5日よりついに公開された。本作は、イラストレーターの和田誠がメガホンを取った1984年版『麻雀放浪記』を“名作”として称える斎藤が、映画化を切望したことから企画がスタートし、構想10年の歳月をかけてようやくたどり着いた夢の結晶。「先の見えないものに全身全霊を懸けた」という斎藤が、本作への並々ならぬ思いと、とどまることを知らない日本映画への愛を語った。@@cutter 本作は、阿佐田哲也のベストセラー小説を基に、『東京ゾンビ』『東京闇虫』シリーズの佐藤佐吉が脚色し、白石監督がiPhoneなどを駆使した新たな世界観で再映画化した衝撃作。舞台は第三次世界大戦で東京オリンピックが中止となった2020年、第二次世界大戦後の1945年から時空を超えてやってきた主人公・坊や哲(斎藤)は、少子高齢化に伴う人口減少、マイナンバーによる過剰な管理社会、AI導入による労働環境破壊など、想像を絶する未来の戦後に愕然としながらも、“自動雀卓”という新たなステージで死闘を繰り広げる。 @@insert1  原作、そして1984年版の映画をこよなく愛する斎藤は、映画化することに「ワクワクすると同時に恐ろしさも感じていた」と、企画立ち上げ当初の心情を振り返る。ところが、佐藤の大胆な脚本を読んで吹っ切れた。「これが本当に『麻雀放浪記』? と思うほど鋭角的で奇天烈な世界観に唖然・呆然としながらも、気がつくと、喉が渇き切るように最後までページをめくっていました。これこそ、邦画がいつの日か失った、映画が持つ自由表現の行使であり、阿佐田哲也のスケール」と絶賛。 @@insert2  そして、このプロジェクトに白石監督が参加することで、「原作をリスペクトしながらも、佐藤氏×白石監督という掛け算が、リメイクではなく“リニューアル”と言ってもいいほどの強度を持った」と自信をのぞかせる斎藤。「白石監督の目には正解が見えていて、そこにわれわれを自然と導いてくれました。新たな挑戦にも意欲的で、前作で描かれた伝説的なシーンを完璧に再現するというトライには鳥肌が立ちましたし、さらに今回、全編iPhoneでの撮影にも果敢に挑戦している。回転寿司の皿にiPhoneを乗せて寿司を撮るシーンがあるんですが、“寿司の気持ちになれる”あのアングルは、映画史上初かもしれません(笑)」。@@separator また、主人公・坊や哲の新たな役づくりについては、「屈強な敵の長所を吸収しながら成長していく順応性が坊や哲らしさ。決して完全無欠ではなく、傷を負いながらも、そこがカサブタのように分厚くなっていく成長譚みたいなものを表現できればと思いました。あとは、昭和の匂いを象徴する存在であることは、常に意識していました」と述懐。さらに、「今回は、勝負にこだわる昭和の雀士が、イカサマの通用しない現代の自動雀卓で勝負したらどうなるのか、というところも見どころの1つ。撮影中は、(手になじむように)右手に1945年当時の竹牌、左手に自動雀卓の牌をクルクル回しながら過ごしていました」と麻雀漬けであったことを明かした。 @@insert3  それにしても、斎藤の映画に注ぐ愛の深さはハンパない。俳優業はもとより、長編映画『blank13』で監督に挑戦したり、移動映画館「cinema bird」を運営したり、さらにはカメラマンとして映画のメインヴィジュアルを撮影したり、その活動は多岐にわたる。「俳優以外の角度から映画に携われるのは、俳優を長く続けてきた時間があるからこそ。コンパスの中心はあくまでも俳優であり、そこは勘違いしてはいけない」と自身を戒める。ただ、「その一方で、マルチに活躍している海外の俳優たちを見ていると、いろんな関わり方があってもいいのかなという思いもあって、自分と映画との距離が一番自然なところを今、模索しているところ」と笑顔を見せる。 @@insert4  構想10年を費やした本作もその一環だが、「先が見えないものに全身全霊で向かっていく」という映画本来のギャンブル性に「好奇心を刺激された」という斎藤。「企画の段階から“損”をしない方向で作られたものにワクワクしないですよね。でも、この映画は、それこそ麻雀ではないですが、劇場にどれだけの方が足を運ぶか“賭け”に出た作品」と目を輝かせる。「映画は世界の共通言語。かつて日本映画が世界と渡り合いながら会話ができた時代を取り戻したい。そういった意味では、白石監督のような存在は貴重です」。永遠の映画少年・斎藤の夢は始まったばかりだ。(取材・文・写真:坂田正樹)  映画『麻雀放浪記2020』は全国公開中。 @@insert5

  • 映画『ラ』に出演する福田麻由子

    福田麻由子、「芝居自体ができなくなった」10代後半 女優人生20年目の今を語る

    映画

     ドラマ『女王の教室』、映画『Little DJ 小さな恋の物語』『ヘブンズ・ドア』など、数多くの作品で印象を残してきた女優・福田麻由子。その女優人生は、2000年にドラマデビューし、今年で20年目を迎えるが、音楽青春映画『ラ』では、執着にも映る愛を主人公に向けるゆかりを演じ、大人の女性として新たな顔を見せている。演じることの原点に戻れたという福田が、芝居ができなくなっていた10代後半のもがきを告白した。@@cutter バンドのボーカル・慎平(桜田通)だけを見てきたゆかり。バンド解散後も思いは変わらなかったが、ある出来事をきっかけに、ふたりの関係に、そして彼女自身に、変化が生じていく。  「ゆかりは私とは全く価値観の異なる役でした。でも、お話をいただけてうれしかった。これまでやらせていただいた多くが、芯が強くて自分をちゃんと持っている役でした。それらとは違う、他人に依存してしまうような役をやりたいとずっと思っていました。だからとてもうれしかった。ただ、実際に演じてみて、ゆかりには弱さもあるけれど、私にはない強さもあると感じました」と振り返る福田。 @@insert1  ゆかりを演じていた間は、自分自身を役に捧げた。  「昔、役と自分を切り離せなくなってしんどい思いをしたことがあったんです。そのこともあって、役と自分をどこかで冷静に切り離したほうがいいと思ってきたところがありました。でも、これから役者としてどうやっていくべきかと考えたとき、そんなことを言ってないで全部染まってみようと思ったんです。私のすべてをゆかりに捧げようと」。 @@insert2  全霊でゆかりを演じた福田だが、今に至るまでの10代後半には、子役出身ゆえともいえる“もがき”を経験していた。  「周りの目も、私自身も、変化に戸惑っていました。周囲も私に子役としてのイメージを持っているし、私自身も大人の役者として現場にいることに追いついていない部分があった」。そうした不安定さが、焦りやプレッシャーへとつながっていった。@@separator 「子どもの頃から、一生この仕事を続けたいと思ってきました。その気持ちがブレたことはないし、ひとつひとつのお芝居を本気でやってきました。だけど、仕事なんだから、ただ役になるだけじゃダメなんじゃないかと考えるようになっていた…。どういう風に見えるのか、お客さんを楽しませるにはどうしたらいいのか。もちろんそうした意識も大切だけれど、そこに縛られてしまった。ちゃんとやらなきゃとがんじがらめになって、芝居自体ができなくなってしまったんです」。 @@insert3 しかし福田は立ち止まらずに、行動を起こした。  「人間として自分が変わらなければ、本物の役者になれないと感じました。それで、二十歳くらいのときに1年ほどワークショップに通い、そうしたこととはまた別に、アルバイトもしました。冷凍の荷物の仕分けとか、教科書の分別とか、1日中ポスターを丸めるとか。役者を続けたいからこそ、芝居以外のことにも触れようと」。  自分自身を模索するなか、立った舞台が転機へとつながっていった。  「『まゆをひそめて、僕を笑って』という、加藤拓也さん作・演出の恋愛劇でした。そこで自分をさらけ出すことができた。観てくれた方々にも、それまでの福田麻由子ではなく、恋愛をしているひとりの女性ジュリアとして観てもらえた感覚があったんです。その辺から、徐々に子役から、ひとりの役者へと自分自身の意識も変わっていったのだと思います」。 @@insert4  そうして『ラ』で、「すべてを捧げた」ゆかりと出会う。  「どっぷり浸かってみて、でも私、大丈夫だと思えた。私は本当にお芝居が好き。そこはずっと変わっていません。変に自分を客観的に見始めて、芝居自体ができなくなってしまった時期もありましたが、とにかく自分の好きなように、余計なことは考えずにやってみようとやったら、そのほうが自分にも周りにも還元できるものが多かった。頑張りたいという気持ちだけで空回りしていたのが、どこに力を入れたらいいのか、見えてきた感じがあります」。  吹っ切れたように柔らかな笑みを浮かべる福田。その女優人生は、これまでの20年を経て、これからの20年、そしてさらに先へと、続いていく。(取材・文・写真:望月ふみ)  映画『ラ』は全国公開中。 @@insert5

  • 高岡早紀、『向かいのバズる家族』インタビューフォト

    高岡早紀、デビュー30年を越え「さらに自由に、人生を楽しみたい」

    エンタメ

     デビューから30年を数え、ますます美しさと輝きを増す高岡早紀が、内田理央主演で4月4日にスタートするドラマ『向かいのバズる家族』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週木曜23時59分)で、バズることに夢中になっていく主婦を演じる。SNSという今どきのツールを使って家族の関係を描き出す本作に対し、高岡は「家族だからこそある“表の顔”と“裏の顔”を分かりやすく面白く描いている」と語る。自身が演じる役柄についてやSNSに対する考え方、さらにはデビュー30周年を迎えての思いを聞いた。@@cutter SNSに翻弄される家族の崩壊と再生を描く本作。主演を内田が務めるほか、白洲迅、木下隆行(TKO)、小野武彦、山中崇らが脇を固める。高岡が演じるのは、子育てが一段落したことから、料理動画の投稿を始め、その胸元に思わぬ反応が集まったことでSNSに夢中になっていく主婦の緋奈子だ。  今や多くの日本人にとって非常に身近な存在となった“SNS”を題材にした本作に対し、高岡は「今、SNSでバズるってことは注目を集めるという意味だけでなく、怖いことにもなっている。その表と裏を“家族”という関係性の中で上手に描いていると思います」と語る。  「家族だからこその表の顔と裏の顔ってあると思うんです。家族はずっと一緒に生活するからこそ、ときには嘘もつかなきゃいけない。例えば、仕事で疲れていても疲れた顔ばかり見せていたら心配させてしまうから笑顔で帰ったり…。だから、家族は一番身近だけど怖い存在でもあるんじゃないかなと思います。このドラマでは、『本当の家族とは』っていう大きなテーマが最後に見えてくると思います。なんでSNSに走りたがるのか、裏の顔を持ってしまうのか、家族ってなんだろうって見直すチャンスになればいいなと思っています」。 @@insert1  自身でもインスタグラムやツイッターなどSNSを公開している高岡だが、ドラマで演じる緋奈子とは打って変わって「歌手活動を再開したのをきっかけに、なんとなく(笑)」とその付き合い方はとてもフランク。  「私はマメな方ではないので、たまたまかわいい写真が撮れたからとか、おいしいものができたからっていうタイミングでしかやってないんですよ(笑)。テーマも何も決めてない。だから、フォロワー数が増えないんだと思います(苦笑)」。 @@separator ところで、そのSNSを始めるきっかけにもなったという歌手活動は、昨年30周年を迎えた。今は女優という印象の強い高岡だが、「もともと歌手になろうと思って始めたものでもないし、女優になりたくてこの仕事を始めたわけでもない」と話す。そして、「女優をやっている時の自分と歌手活動をやっている自分は全然違うものでいていいと思っています。いろいろなことをやらせていただけているからこそ、私は続けていられる」と歌手、そして女優という仕事について持論を展開。さらに高岡は、今後は、「さらに自由に、人生を楽しみたい」とにっこり。 @@insert2  「年齢を重ねて、いろいろな経験を積み重ねてきたからこそ、自由さを出せるようになってきた。今になってやっと、自分の中に持っているものを包み隠す必要もないと感じられるようになったし、自分をもっと解放していけたらいいなって思います。プライベートでも、子どもたちが大きくなって、手が離れてきたので、自分の時間もこれから増えていくと思います。今までも楽しかったけど、これからも楽しみなことがたくさん待っている気がしています」。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美) @@insert3  木曜ドラマF『向かいのバズる家族』は、読売テレビ・日本テレビ系にて4月4日より毎週木曜23時59分放送。

  • 映画『4月の君、スピカ。』に出演する大原優乃

    大原優乃「コンプレックスばかりでした」 “危機感”からグラビアの女王に

    映画

     人気ドラマ『3年A組 −今から皆さんは、人質です−』でオペラを軽やかに歌う女子高生・辻本佑香を演じ、インパクトを残した大原優乃。以前はダンス&ボ―カルユニット・Dream5でNHK紅白歌合戦(『妖怪ウォッチ』エンディングテーマを披露)に出場し、グラビアアイドルとしても今年「カバーガール大賞」を受賞するなど、多彩な分野で才能を発揮している。そんな彼女が、最新映画『4月の君、スピカ。』では、切ない恋物語にアクセントをつける3人娘の1人・立花楓を好演。「今年はお芝居を深く追求したい」と語る大原が “コンプレックス”をバネに切り拓いてきた、これまでの道のりを振り返った。@@cutter 本作は、小学館「Sho-Comi」で連載された杉山美和子の同名人気少女コミックを『NANA』『黒執事』の大谷健太郎監督が実写映画化した青春ラブストーリー。長野の高校の天文部を舞台に、転校生・早乙女星(福原遥)と宇田川泰陽(佐藤大樹/FANTASTICS from EXILE TRIBE)、そして大高深月(鈴木仁)が繰り広げる三角関係を描く。 @@insert1  長野県に泊まり込みで撮影が行われたという大原は、今回、原作にはないオリジナルキャラクターに挑んでいる。「私たち3人組は、主人公たちの胸が痛くなるようなラブストーリーの “箸休め”的な役割。だから、役作りというよりも、大谷監督をいかに笑わせて“OK”をもらうことができるか、そこに全てを懸けていました(笑)」。  主演の福原とは、『3年A組』でも共演した子ども時代からの親友。「お互いに『ピチレモン』という雑誌で専属モデルをしていて、中学生の頃から一緒だったので、プライベートでもすごく仲がいいんです。お互いに自分に自信がないタイプで、物事の捉え方が似ていたり、現場での居方が同じだったり…尊敬できる部分もあるので、いつも相談に乗ってもらっていますね」とニッコリ。 @@insert2  映像や雑誌から伝わるイメージは、いつも明るくポジティブな女子。ところが本人は、前言のような性格で、そのギャップに悩んだことも。「バラエティー番組や雑誌などでは笑顔でいることが多かったので、元気なイメージを持たれるようですが、素顔の自分はどちらかというとネガティブ。グラビアも、最初は水着を着て撮られることに自信がなかったし、この高い声も、Dream5にいるときは、グループの空気を壊すと思って、わざと低めの声で自己紹介することもあって…コンプレックスばかりでした」と吐露する。 @@separator それでも奮起してここまで来られたのは、「Dream5が解散し、しばらくお仕事がない時期があって。何か自分でがんばらないと“終わってしまう”という危機感を感じたので、それならば、自分にできること、求められることは、どんどんチャレンジしていこうと前向きになれた」と述懐。今では表紙を一番多く飾った「カバーガール大賞」(オンライン書店Fujisan.co.jpで取扱いのある雑誌を中心に約1万誌を調査。表紙を飾った回数が多かった女性を選定)に選ばれ、グラビア界の女王に。「最近、撮られることが、演じることにリンクしているな、と思うことがいくつかあって。それは、自分が着ている衣装だったり、自分が立っている景色だったり、シチュエーションを考えると、笑顔にもいろいろな種類があるんだなと気づいたり…」。 @@insert3  その思いがだんだん膨らんで、「お芝居を真剣にやってみたい」という気持ちにつながった。その後、数々の舞台で経験を積みながら、2018年から今年にかけて、ドラマ『99.9 ‐刑事専門弁護士‐ SEASON II』や『3年A組』、映画『お前ら全員めんどくさい!』や本作など、女優として一気に加速した大原。「よく“優乃ちゃんは何がやりたいの?”って聞かれるんですが、それを聞かれないくらい今年はお芝居でがんばりたい。昨年は、いろいろなことに挑戦させていただきましたが、その経験を生かして、よりお芝居を深く追求できたら」と意欲を見せる。 @@insert4  「大原優乃の第2幕」という思いは一切ない。なぜなら、「今までやってきたこと全てが私の中で力になり、全てがずっとつながっているから」。できる限り「グラビアも続けていきたい」と語るその目には、撮られることに対する喜びと自信があふれているようにも見えた。(取材・文:坂田正樹 写真:高野広美)  映画『4月の君、スピカ。』は4月5日より全国公開。

  • 映画『4月の君、スピカ。』に出演する福原遥

    福原遥、“まいんちゃん”と呼ばれるのは「うれしい」 変化した女優への思い

    映画

     女優の“まいんちゃん”こと福原遥が、青春ラブストーリー『4月の君、スピカ。』で、正反対の男子の間で揺れるヒロインを演じている。最近はバラエティーでの天然で愛らしい姿も注目を集める福原。そんな彼女に話を聞くと、イメージそのままのほんわかした印象のもと、本作の現場の雰囲気に始まり、現在でも“まいんちゃん”と呼ばれることについて、そして20歳となった今、生まれている女優としての意識の変化を語ってくれた。@@cutter 人気少女コミックの実写化となる『4月の君、スピカ。』。福原は転校先で周囲になじめない女子高校生・早乙女星(さおとめ せい)役で、学年トップの秀才・宇田川泰陽(うだがわ たいよう)を演じる佐藤大樹(FANTASTICS from EXILE TRIBE)とダブル主演を務めている。いわゆる胸キュンシーンがいくつも登場する本作。泰陽が、生徒の集まる体育館で、星との関係や自分の思いを話す場面では、演じる福原自身もドキドキしていたと振り返る。 @@insert1  「泰陽がみんなの前で話した後、星のところにきて『本気なんだ』って星の手を取って自分の胸に当てるんです。そこは本当に相手の心臓の音を感じて、『わー、キュンキュンする!』と思いました」と笑顔を見せる。泰陽役の佐藤も「泰陽そのまんま」で明るく、現場を引っ張っていってくれたそう。  星は泰陽ともう一人の男子の間で揺れる。泰陽の親友の、天文が好きな無口な青年・大高深月(おおたか みづき)だ。演じるのはメンズノンノモデルとしても活躍する鈴木仁。  「仁くんとは現場でトランプの“スピード”をして遊んでいたんですけど、2人ともゆっくりで全然進まなくて(苦笑)。『いっせいの~せ! え~っと。はい。えー。あれ?』みたいな感じで、途中から“スロー”して遊ぼうって、スピードじゃなくてスローって呼んでました(笑)」と屈託のない笑顔を見せる。 @@insert2  その鈴木と連続共演となったのがドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』。作品は大きな話題を集め、福原の演じた涼音がフィーチャーされた第6話では、放送後のツイッターで“まいんちゃん”がトレンド入りする反響を見せた。“まいんちゃん”とは、2009年から2013年まで放送された子ども向けの料理・食育番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で福原が演じたキャラクターだ。放送終了から約6年にも関わらず、この反響。今でも“まいんちゃん”の愛称で親しまれることに対して、本人はどう思っているのだろうか。@@separator 率直に尋ねると、「覚えていてくれていることはとてもうれしいです」と迷いのない答えが返ってきた。「街を歩いていても『3A見てました。小さい頃にまいんちゃんも見てました』と言っていただけたこともあって、ちゃんと両方、私だと分かってくれていることがうれしかったです」と、今なお“まいんちゃん”と呼ばれることに抵抗はないとキッパリ。素直に感謝する。  しかし同時に「でも、これからは演じる役によって、観る人にいろいろな印象を与えられるようになっていけたらなと思っています」と決意を覗かせる。実際、今は女優としての意識が昔とは違うという。 @@insert3  「昔は、習いごと感覚のところもあったと思います。第2の学校みたいな感じで、現場がただただ好きで楽しかった。でも中学生の頃に井上真央さんの朝ドラ『おひさま』(2011)を観て、勇気や元気をたくさんもらって、そのときに、自分もこうやって人に何か与えたり、笑顔にできる人になりたいと思いました。そして『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』(2014)で本格的にお芝居をして、もっとお芝居を磨いていきたいと感じました。今は明確に女優というお仕事をしたいと思って、臨んでいます」。  『3年A組』で本気の涙を見せ、待機作の『映画 賭ケグルイ』(5月3日全国公開)では笑顔を見せず、全く違ったキャラクターでキーパーソンを演じる福原。20歳になったまいんちゃん、いや、福原遥のさらなる活躍に期待するとともに、まずは『4月の君、スピカ。』で文句なくかわいいヒロインの姿を堪能しながら、青春のきらめきに身を任せたい。(取材・文:望月ふみ 写真:松林満美)  映画『4月の君、スピカ。』は4月5日より全国公開。

  • コリン・ファレル、『ダンボ』インタビュー

    二児の父、コリン・ファレル 『ダンボ』で再認識した父親としての在り方

    映画

     ディズニー・アニメーションの名作を鬼才ティム・バートン監督で実写化した『ダンボ』。本作で、大きな耳を持った小象ダンボの世話係で、二児の父親でもあるホルト・ファリアを演じたのがアイルランド出身の名優コリン・ファレルだ。2005年の『アレキサンダー』以来、14年ぶりに来日したファレルが、バートン監督との現場で感じたことや、父親としての心得などを語った。@@cutter 近年、ディズニー・アニメーションの実写化は活発に行われており、日本でも『シンデレラ』や『美女と野獣』などは興行的にも大きな結果を残した。本作も、1941年にアメリカで公開され、大ヒットを記録したアニメーション映画の実写化だ。ファレルは「『ダンボ』を実写化するアーティストたちのプレッシャーはすごいものだったと思うよ」と語ると「作品タイトルが『ダンボ』なわけで、そのビジュアルの出来が作品を大きく左右する。リアルとアニメの微妙なラインを描かなければいけない」と実写化ならではの難しさを挙げる。  それでも、出来上がった作品を観たファレルは「本当に美しかったよね。見事にキャラクターに息が吹き込まれていた」とクオリティの高さを絶賛する。彼の言葉通り、スクリーンに映し出されたダンボからは、リアルに喜びや恐怖心、遊び心や喪失感などが伝わってくる。そこには、バートン監督をはじめとする製作陣の妥協なきクオリティの追及があったのだろう。 @@insert1  今回バートン監督と初めて現場を共にしたファレルは「マジックな人」とバートン監督を表現すると「彼の細胞のすべてが、クリエイティブなエネルギーに息づいている。それは僕にとってなんとも言えない好物なんです」とすっかり魅了されたようだ。そんな強固なクリエイティビティのなか、俳優としては名作アニメの実写化に対して「特に意識するようなことはなかった」という。@@separator 「感覚的には50%がアニメのリメイクで、残り50%は新しい作品というイメージだった」と語ったファレル。続けて「特殊な象であるために、馬鹿にされたりするなか、ユニークな力のおかげでみんなが一つになるという骨格はオリジナルから引き継いでいるけれど、そこから先は新しいストーリーが展開する。だから、多くの人から愛され続けている作品ということで、緊張することもなかった」と作品に臨むうえでのスタンスを明かす。 @@insert2  実写ならではの“新しい部分”として、プロデューサーのカッテルリ・フラウエンフェルダーは、オリジナルのダンボと母親との感動的なストーリーを活かしつつ、人間の家族のドラマも色濃く描いていると語っている。その通り、ファレルが演じるホルト家を含めた“家族の再生”も作品の大きなテーマの一つだ。  劇中では、兵役で家族の元を離れている間に、最愛の妻を亡くし、複雑な感情を抱えた子どもたちと“家族を再生”していく父親を演じたファレル。プライベートでも二児の父親であるが「この映画では、親というものは、子どもの人生を導き、規律を教えなければいけない存在ではあるが、親として全て完ぺきである必要はないということを教えてくれる。そして、ホルトという役を通じて、子育てにおいて、親は子どもたちがしっかりと自分の道を切り開いていけると信頼して、手を放すことも必要なんだということを再認識させられました」と親としての在り方を語ってくれた。(取材・文:磯部正和)  映画『ダンボ』は全国公開中。

  • 連続テレビ小説『なつぞら』でヒロイン・奥原なつ役を務める広瀬すず

    広瀬すず、亀梨和也の言葉に救われた過去 朝ドラ撮影の日々も「楽しい!」

    エンタメ

     2018年はドラマ『anone』で辛い過去を持つ影のあるヒロインを好演し、NHK紅白歌合戦では初めての司会にも挑戦、多くのCMに出演するなど、破竹の勢いで活躍する女優の広瀬すず。そんな彼女が、2019年、新たな一歩を踏み出す。連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)で主演を務めるのだ。トップ女優の登竜門ともいえる朝ドラのヒロインに挑む広瀬に、作品に懸ける思いを聞いた。@@cutter 本作は、広大な北海道、そして日本アニメの草創期を舞台に、まっすぐに生きたヒロイン・なつの夢と冒険、そして愛を描いたドラマ。戦争で両親を亡くした少女・奥原なつ(広瀬)が、北海道・十勝の大地で強く優しい大人たちに囲まれ成長し、そこで育まれた豊かな想像力と根性を活かしてアニメーションの世界に挑戦していく姿を描く。  制作発表では「プレッシャーを感じている」と語っていた広瀬だが、北海道ロケも終え、撮影が順調に進む現在「朝ドラが生活の中心にあるという日々が長くなってきたので、今はそれも普通のこととしてフラットな気持ちでいます」と笑顔を見せる。  姉の広瀬アリスは、葵わかなが主演した連続テレビ小説『わろてんか』でヒロインの恋敵・リリコ役を務めており、姉妹そろっての朝ドラ出演経験となるが、その姉からは「ヒロインじゃないけれど、私でも大変だった」と聞いていたという。しかし、そんな姉の言葉もどこ吹く風。広瀬は「楽しい」とにっこり笑って繰り返す。  「(アリスとは)あまり仕事の話はしないし、お互いに出る作品もテレビを見て知るぐらいなのに、今回は『朝ドラのヒロインは大変だよ』ってお姉ちゃんからメールが来たんです(笑)。これまでヒロインをされていらっしゃった皆さんからも、大変だというお話は聞くので、覚悟してはいました。でも、私は楽しい! これからだよ、とは言われますが、今はまだ楽しい毎日です」。 @@separator そんな広瀬が演じるのは、戦争孤児でもたくましく生きる女性、なつだ。広瀬はなつを演じるにあたって、「幸せを感じながら生きてはいるけれど、子どものときに両親を戦争で亡くして家族とも離れちゃった分、勝手に距離を作ってしまうところがある」と分析する。  「なつは、『ありがとう』や『ごめん』をたくさん言う少女だなという印象があります。幸せだという思いを言葉や表現で伝えることができる子。そこにいるだけでみんなが明るくなれる、太陽みたいな存在で、私自身も見習わなきゃなって思うところがたくさんある素敵な子です」。  また、本作は連続テレビ小説100作目となる記念すべき作品となるが、それについて聞くと「私自身もなつと同じように、人に恵まれているなと思います。巡り合わせの運だけは異常に強い自信がある!」とお茶目に笑う。  「紅白歌合戦で司会をさせていただいたときも『平成最後』という特別な言葉に出会えて、すごく幸せなことだし、光栄に思いました。こんな自分で申し訳ないという思いもあるのですが…。実は、以前に出演した作品で不安に思っていた撮影のときに、亀梨和也さんから『せっかくだから楽しみなよ』って声をかけてもらったことがあったんです。その言葉にすごく救われました。だから、今は都合よく『せっかくだから』と思っています」。  「せっかくだから」の思いを胸に、前へ前へ前進する広瀬。十勝の大地を舞台にした、ニューヒロインの誕生から目が離せない。(取材・文:嶋田真己)  連続テレビ小説『なつぞら』は、NHK総合にて4月1日より毎週月曜~土曜8時放送。

  • 映画『シャザム!』メイキングカット

    ホラー畑出身の『シャザム!』監督、新たな挑戦は「夢のようだった」

    映画

     アメコミ史上初となる、“ダサかわ”ヒーローの活躍を描くDC映画最新作『シャザム!』。メガホンを取るは、長編デビュー作『ライト/オフ』、2作目『アナベル 死霊人形の誕生』を立て続けにヒットさせたスウェーデン出身のデヴィッド・F・サンドバーグ監督だ。ホラーからスーパーヒーロー映画へ――。キャリアの新たな1ページを築いた監督に、ビッグバジェット作品を手掛けた感想や、製作の背景を聞いた。@@cutter ある日突然スーパーパワーをゲットし、見た目はオトナ、中身はコドモのシャザムに変身できるようになった主人公ビリーの活躍をユーモラスに描く本作。  もともとアメコミやヒーロー映画が好きだというデヴィッド監督は、本作のオファーを受けたときのことを、「ホラー映画しか手掛けていなかった自分のところにこのような企画が来るなんて、夢のようだった」と振り返る。製作はストーリーをイチから作るところから始まり、「スタジオと脚本家と週1ペースでストーリー打ちみたいなのを繰り返していく作業はとても楽しかった。コラボレーションもすごく密だったしね」と新たな挑戦の感想を明かす。 @@insert1  前作の『アナベル 死霊人形の誕生』に比べると、予算も作品の規模も格段にアップしたが、一番の大きな違いを尋ねると「VFX」と即答。「以前の作品であれば、最悪自分でできる範囲のものだったけど、今回はさらに大規模で、学ぶ必要もあったし、自由もあった。自分がいいと思ったVFXショットをほかの人が形にしてくれるわけだからね。それが一番の挑戦だったんだ」と語る。続けて、「観ていて本当に凄い! と思うカットほど、実際の制作状況は淡々としていて、いかに面白みがないものかということを学んだよ」と監督。飛行シーンでは役者を複雑なリングにはめて、何度も飛行の練習を重ね、毎日少しずつ撮影するという作業を行ったそう。「こうした作業のおかげで素晴らしいショットが生まれるんだけどね」と語った。  長編デビュー作『ライト/オフ』では、シンプルな設定とショッカー描写でホラーファンを魅了しつつ、精神を病んだ母親を取り巻く家族のドラマも丁寧に描いた。シリーズものの監督を任された『アナベル 死霊人形の誕生』では、精度の高いクラシックな恐怖描写を連発し、その能力の高さでファンをうならせた。これらの経験と姿勢は、全くテイストの異なる本作へとどうつながったのか。@@separator 「前2作はホラーでありながら、実はユーモアを忍ばせていて、そこで培ったものを本作で大きく使うことができたのはすごく楽しかった。ホラーとコメディはちょっと似ている部分があり、それは『間』とか『タイミング』がばっちりでないと、笑いも恐怖も味あわせることはできないというところ。また、観客が劇場で叫んだり笑ったり、すぐに反応が見られるところも、ジャンルとして気に入っているよ」と話す。本作でも、冒頭や悪役のシーンにホラー描写が登場するが、「血とかゴアとかは扱えないけど、少しだけホラー要素を取り入れることができたんだ」とうれしそうに口にする。さらにデヴィッド監督は、「『シャザム!』では軽妙になりすぎず、ちゃんとドラマも描きたかった」と熱を込める。「だってこれはビリーが母親を探すという物語でもあるし、胸にジーンとくるようなシーンもいくつか入っているからね。だから本作は伝統的なドラマの作り方に近いんだ」。 @@insert2  デヴィッド監督のキャリアは、前2作で製作を手掛けたホラー界のヒットメーカー、ジェームズ・ワンと重なる部分が多い。ジェームズは『ライト/オフ』の短編バージョンを観てデヴィッド監督を見出したが、マレーシア出身の彼自身もホラーの短編作品からヒットシリーズ『ソウ』を生み出した。そして徐々に大作を手掛けていき、今年日本で公開されたDC映画『アクアマン』で世界興収10億ドル越えの大ヒットを記録している。デヴィッド監督は「彼は僕より10年前にキャリアをスタートさせていて、彼の道のりは僕に大きな影響を与えているよ」とし、「彼が僕の『ライト/オフ』をプロデュースしたいと言ってくれた時はすごく光栄だったし、これからも大きなインスピレーションを受けるだろうね」と話す。  最後にこれから撮りたい作品について聞くと、「大好きなホラーはもちろん、アクションなどいろんなジャンルをやってみたいけど、唯一ジェームズと違うのは、車の映画(『ワイルド・スピード SKY MISSION』のこと)は作りたくないんだよね、特に好きじゃないから(笑)」と冗談を飛ばした。確かな実力で大きなキャリアアップに成功したデヴィッド監督が、これからどんなヒット作を生み出すのか。まずは『シャザム!』を観て、その手腕を堪能したい。(取材・文:川辺想子)  映画『シャザム!』は4月19日より全国公開。

  • ヘイリー・スタインフェルド、『バンブルビー』インタビュー

    多彩な女優ヘイリー・スタインフェルド 将来は「監督もやってみたい」

    映画

     ハリウッド屈指の大ヒットシリーズ『トランスフォーマー』の最新作は、シリーズはじまりの物語。“ドジだけど優しい”バンブルビーと、心に傷を抱えた少女の出会いと友情、そして戦いが描かれる。主演は子役からキャリアをスタートし、モデル、シンガーとしても華々しい活躍をしているヘイリー・スタインフェルド。こじらせティーンの主人公と彼女自身の共通点や、アクションシーンに挑戦した感想を聞いた。@@cutter 2010年の映画『トゥルー・グリット』に出演し、わずか14歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたヘイリーは、その後シンガーやモデルとしても大活躍。今やティーン憧れの存在だ。そんな彼女が本作で演じたチャーリーは、最愛の父の死から立ち直れず、鬱屈とした生活を送るティーンエイジャー。その役どころについて「全く共感出来ない役を演じるのは不可能だと思う」と話すヘイリー。これまでもティーンの難しい心情を演じて評価を受けてきた彼女は、チャーリーにも共感できるところがあると話す。「周囲が自分のことをちゃんと見てくれていない、聞いてくれていないと彼女は感じている。それは、この年代ならではの感情だと思う」と分析。「私自身そんな思いをしたし、いまだにそう感じたりもする。その思いは、もしかしたら一生終わらないのかもしれないけれど、その感情はとても共感できる」と胸の内を明かす。 @@insert2  本作は、アクションシーンも大きな見どころで、作品後半は怒涛のアクションの連続だ。トランスフォームする直前に、走行中のバンブルビーから飛び降りるシーンでは、スムーズにいくよう何度も撮影が行われたという。「うまくドアが開かなかったり、私の片ひじだけが出たりと、危ない状態になったりしたわ(笑)」と愉快そうに振り返る。飛び降りた後に、彼女が隠れたゴミ箱が吹き飛ばされるシーンでは、「ゴミ箱から転がり出る正しいやり方があるなんて知らなかった」と笑って告白。苦労の甲斐あり、迫力のシーンに仕上がった。  また、映画のクライマックスでは、高いクレーンに上るシーンにも挑戦。「私は肉体的に大変なことに挑戦するのが好き。自分の心地よいところから抜け出して、シーンのために準備をしたり鍛えたりすることが好きなの」とヘイリー。「エンディングは楽しく撮影できた」と明るく胸を張る。@@separator ヘイリーはシンガーとして、本作ではエンディングテーマも担当。「詞としても音としても映画を代表する曲になるよう心掛けた」という。その上で、「私のファンにも楽しんでもらえるように、現代っぽさも出したかった」とのこと。楽曲は複数のバージョンが製作され、作品の中では80’sらしさを押し出したサウンドのバージョンを使用。サウンドトラックやストリーミングで聴けるものは、80’sらしさを抑えたバージョンとなっている。 @@insert1  売れっ子のヘイリーは、Appleのテレビシリーズ『Dickinson(原題)』の撮影を終えたところ。「(出演とともに)エグゼクティブプロデューサーの仕事をしたけど、すごくワクワクする体験だったわ。すべてをまとめていくという作業だった」と興奮を隠さない。「監督もぜひやってみたいと思っているし、音楽も作り続けたいし書き続けたい。幸運にもさまざまなことに挑戦できる立場なので、たくさんのことに挑戦してみたいと思っています」と意欲を見せる。これからの活躍がますます楽しみだ。(取材・文・写真:寺井多恵)  映画『バンブルビー』は公開中。

  • 『バンブルビー』チャーリー役の土屋太鳳と、メモ役の志尊淳

    土屋太鳳、『バンブルビー』吹替えで初共演の志尊淳と意気投合「また共演したい」

    映画

     世界中で大ヒットしている映画『トランスフォーマー』シリーズの最新作『バンブルビー』で、土屋太鳳と志尊淳が日本語吹替版キャストとして初共演を果たした。シリーズきっての人気キャラクター・バンブルビーをめぐる物語で、心を通わせていく男女に声を吹き込んだ二人。声の演技の難しさや、力をくれる“大切な存在”までを語り合ってもらった。@@cutter 本作の舞台は、1980年代のアメリカ・サンフランシスコ。郊外の海沿いの町で暮らす孤独な少女チャーリーが、ボロボロに傷つき、記憶を失った地球外生命体のバンブルビーと出会い、予想もしない運命に巻き込まれていく姿を描く。バンブルビーの相棒となっていくチャーリーを土屋、チャーリーに密かに想いを寄せる少年メモを志尊が演じている。 @@insert1 ■土屋太鳳、バンブルビーは理想の男性像! 志尊淳の理想は?  ハリウッド実写映画の吹替えは初めての経験となる土屋は「声のお仕事をするときは、難しさを感じることがとても多くて。自分は未熟者だなと感じています」と恐縮しきりだが、「映画を観て、すごく感動して。練習のためになんども観たんですが、そのたびに感動したんです。映画からパワーをもらい、“この物語をぜひ日本の方々にも届けたい”と思いました」と力強く語る。  吹替えに初トライした志尊は「僕は、声に対して昔からコンプレックスがあったんです」と打ち明ける。「そんな中で今回のお話をいただけて。精一杯やりたいという気持ちで挑ませていただきました。吹替えでは、実写で演じている方の思いまで、きちんと伝えることが大事だと思っていました。息遣いやリズムを合わせることは難しくもありましたが、メモという役柄がとても楽しい男の子で。初めての吹替えが、メモでよかったなと思っています」と役柄への愛情もたっぷりだ。  父親を亡くした哀しみから立ち直ることができずにいたが、バンブルビーと出会うことによって成長していくチャーリー。一生懸命にチャーリーを助けようとする、優しいメモ。土屋と志尊がみずみずしく彼らを演じているが、お互いの役柄へのマッチ度を聞いてみると「ぴったりだった!」と声を揃える。 @@insert2  アフレコは別録りだったそうだが、土屋は「志尊さんが演じるメモの声を聞いて、すごくうれしかったんです。声に優しさがあって、チャーリーを演じる上でも色々な感情を引き出されていくようでした」と目を細め、志尊も「僕も土屋さんの声を聞いて、描いていたチャーリーとリンクしました。凛としていて、爽快な強さがある。ものすごくリードしていただきました」と相思相愛の思いを吐露。声での初共演となったが「これまで共演がなかったのが不思議なくらい」と顔を見合わせつつ、「機会があれば、ぜひまた共演したいです」と再共演を楽しみにしていた。  また“ドジだけれど優しい”バンブルビーは、かわいさマックスで話題となること必至のキャラクターだ。「ものすごく愛おしかった!」と笑顔を弾けさせる土屋は、「大切な人を守ろうとするところや、見ていて温かな気持ちになるような存在」とニッコリ。  志尊が「抜けているところもあるのに、正義感や勇ましさがあって。メモ役の僕としては、“かわいい”というのはおこがましいなあ。助けてもらっている立場ですから(笑)。“武士みたいだな”と思いました」と語ると、土屋は「実は私、“理想のタイプは?”と聞かれると、いつも“武士みたいな人”と答えていたんです!バンブルビーは、やっぱり私の理想の男性像ですね」と告白。では、チャーリーは志尊の理想の女性像に当たるだろうか?すると志尊は「頼もしすぎますよね。それがチャーリーの切ないところ。そんな彼女の弱さがチラッと垣間見えた瞬間、キュンとしちゃいますね」と女性観を教えてくれた。 @@insert3 ■大切な“相棒”の存在を告白  バンブルビーとチャーリーが最高の相棒となっていくことから、「これがあるからこそ、強くなれる」と感じるような“相棒”について、胸の内を明かしてもらった。 @@insert4  土屋は「インスタやブログなどでも、返事をいただけるととても大きな力になります。エキストラさんなどに来てくださるファンの方もいて、そうやって応援してくださる方がいるからこそ、お仕事ができるんだと思います。あと、バンブルビーって車にもなりますよね。私は車が大好きで、相棒となる車が欲しくて!でも免許を持っていないんです…。いつか免許を取って、海に行くのが憧れです」。 @@insert5  志尊は「家族ですね。僕の家族は、“やり切ったと思ったら、いつでも帰ってきなさい”と言ってくれるんです。だからこそ全力で仕事に打ち込むことができるし、家族の思いにも応えたいと思う。自分にできることをしっかりとやろうと、いつも支えてもらっています」と語るなど、お互いに大切な人の存在を胸に刻み、前進していた。(取材・文:成田おり枝/写真:中村好伸)  映画『バンブルビー』3月21日(木・祝)先行上映“緊急”決定。3月22日(金)全国ロードショー。

  • 『キャプテン・マーベル』を鑑賞した「福田朋夏」にインタビュー

    フリーダイビング金メダリスト・福田朋夏、『キャプテン・マーベル』で描かれる“諦めずに立ち向かう心”に共感

    映画

     世界を股にかけて活躍中のフリーダイバー、福田朋夏。スキューバタンクを背負わず、呼吸するための機材も使わずに、素潜り状態で海に深く潜る過酷なスポーツに、強靭な精神力で挑み、何度も壁を乗り越えてきたという彼女は、キャプテン・マーベルを彷彿とさせる。女性ヒーローとして葛藤を抱える主人公に共感するという福田が、映画『キャプテン・マーベル』の魅力を語ってくれた。@@cutter 3月15日から公開される『キャプテン・マーベル』は、新時代を象徴する女性ヒーロー伝説の物語。オスカー女優ブリー・ラーソン演じる主人公キャロル・ダンバース(のちのキャプテン・マーベル)は記憶を失っているが、彼女の記憶には恐るべき戦いの引き金となる“秘密”が隠されていた。正体不明の敵に狙われた彼女が、最後につかむ“衝撃の真実”とは…? 禁断の記憶をめぐるサスペンスフル・アクションが幕を開ける! @@insert2 ――映画『キャプテン・マーベル』をご覧いただいた率直な感想を教えてください。  ものすごく強くて、ちょっとビックリしました(笑)。今まで登場したマーベルヒーローの中で最強じゃないかと思うくらい! でも、彼女は強くてカッコいいだけじゃなく、チャーミングなところや女性らしいところもあって、そういうところに魅力を感じました。 ――作中、一番心に残っているシーンを教えてください。  主人公キャロルが親友のマリア(ラシャーナ・リンチ)と再会するシーンですね。自分と親友との関係を思い出してちょっとウルッとしました。私がフリーダイビングの競技をやる前からの友達で、会った瞬間に気持ちが通じる感覚を思い出しました。 @@insert1 ――本作は、マーベル史上初の女性が主人公のヒーロー映画ですが、キャプテン・マーベルのような強い女性に憧れる気持ちや共感する部分はありましたか?  やっぱり私も強い女性になりたいという気持ちはすごくあるので、憧れますね。『キャプテン・マーベル』でも過去に失敗した経験が描かれていましたが、何度大変な目に遭っても諦めずに立ち向かう主人公の姿にすごく共感しました。私が考える強い女性とは、体力的にとかではなく、目標に向かって精神的に貫くことができる女性です。    フリーダイビングは、「自分をどれだけ信頼しているか」を試される競技なんです。自分の弱さを意識してしまったら絶対に潜れなくなってしまいます。実際、水の中に入るのが怖くなることもありました。気絶したりすることもあるので、その後は「また潜ったら気絶しちゃうかもしれない」というトラウマになったりもします。でも、1メートル深く、2メートル深くと少しずつ目標を決めて「私なら絶対できる!」と信じて潜ります。弱さや不安を乗り越えるのが楽しいんです(笑)。もしかしたら、キャロルも不安に満ちた記憶を巡る冒険を楽しんでいたのかもしれないですね。 ――キャプテン・マーベルのように、“更なる高みを目指す”ために努力していることはありますか?  自分の弱い部分と向き合うのはつらいことなんですが、あえてそこを見直して、目標に向かって、弱い部分を徹底的にトレーニングするようにしています。自分の弱点と向き合わないと強くなれないので。キャロルは絶対弱音を吐かないですよね。黙々と鍛錬するシーンも私自身の日々のトレーニングと重なりました。記録に挑戦していく上で孤独や不安は常にありますが、周りの人の優しさや応援が心に響いて頑張ることができます。何度も壁にぶち当たって、その度にトレーニングをして、「まだまだできる、まだまだできる!」と思いながらやっています。 ――キャプテン・マーベルの姿と重なりますね。  本当にとても共感するところが多いキャラクターだったんです! しかも、彼女のスーツって、ウェットスーツみたいですし(笑)。私も、いつもこういうのを着ているなぁと思いながら観ていました! ――本作を誰かにオススメするとしたら、どんな人にオススメしたいか教えてください。  女友達同士で観に行きたい映画です。今は女の子が強い時代だけど、それに乗っている映画ですよね。爽快感もあって元気になれるし、もっと頑張ろうと思えるし。何回でも観たい作品です! (取材・文:清水久美子/撮影:高野広美)

  • 『キャプテン・マーベル』を鑑賞したモデルの花音にインタビュー

    モデルの花音が『キャプテン・マーベル』を鑑賞「人間味ある姿がサイコー!」

    映画

     マーベル・コミックスのヒーローたちを実写映画化して快進撃を続けるシリーズ“マーベル・シネマティック・ユニバース(通称MCU)”の最新作であり、アベンジャーズ誕生の鍵を握るヒーローが登場すると大注目の『キャプテン・マーベル』。シリーズのファンだというモデルの花音が作品を鑑賞し、「女の子にもおススメ! 自分自身のモチベに繋がります!」と目を輝かせた。@@cutter 「まず、もうとにかく強い!」と第一声を挙げた花音。そして「マーベルが好きな人は絶対に観なきゃいけない映画です。本当に面白かったです。今から次の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(4月26日公開)が気になって仕方ありません」と大興奮。  舞台は1990年代。記憶を失ったクリー帝国の女性ソルジャーが地球に不時着する。彼女は“失われた記憶”を狙うスクラル人との戦いを繰り広げながら、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)と行動を共にすることになる。彼女は記憶を取り戻せるのか、そしていかにして“キャプテン・マーベル”となるのか?  MCU初の女性単独ヒーロー映画となる『キャプテン・マーベル』。最強のヒーローとの呼び声も高く、クールで完璧な女性像を浮かべがちだが、実はそうした想像とは異なる。  「確かに圧倒的に強い! でも、とっても可愛いんです。人間味があって親近感が沸く。アベンジャーズって、ソーのような神的な存在もいながら普通の人間もいますよね。私はアイアンマンとかキャプテン・アメリカのように、誰でもヒーローになれるんだと感じさせてくれるヒーローが特に好きなんですが、『キャプテン・マーベル』は、神のような強さも、人間らしさもどちらも兼ね備えていて新しいです」。 @@insert1  なかでも花音が燃えたというのが、キャロル・ダンバース(ブリー・ラーソン)の「倒れても何度でも立ち上がる」精神だ。  「キャロルは、彼女を軍人に育て上げてきたクリー帝国の司令官(ジュード・ロウ)に“感情的にならないこと”を指摘され続けてきたんです。でも、彼女は人間味のある感情的な部分が強くて、負けないぞ!と何度でも立ち上がってきたからこそ、真のヒーローになっていくんです。本当にカッコイイ! 永遠に鳥肌!ってなりました」と前のめりの花音。  さらにその姿に共感を覚えたという。  「私はロサンゼルスで育ったのですが、中学生のころに日本に移住しました。当時はカルチャーショックを覚えて大変でした。乗り越えられたのは、キャロルと同じように、友達の存在が大きかったと思います。それに、私もキャロルの負けん気の強さと同じように、普段から『できる、頑張る!』と言いがちです。感情的になりすぎちゃうことってマイナスになることもあるけど、キャロルの姿を見ていて、彼女はそうした負けん気の強さをプラスにできていると思いました」と語り、続けた。  「ただただ強いだけじゃないんだな。彼女も何度も挫折してきたんだ。自分も頑張らなきゃ、立ち上がらなきゃ!と思いました。マーベルの映画を観に行くのは男の人のほうが多いかもしれないけれど、女の子も絶対楽しめると思います。可愛くて強くてギャップ萌えだし、彼女の、人間味があるからこその強さは、私たちみんなのモチベに繋がります!」と笑顔に。  また脇キャラも見逃せないと言及。  「フューリーが若い! 最初に出てきたとき、分からなかったですもん(苦笑)。今のアベンジャーズでの絶対的な存在というかボス感ではなくて、彼も普通の人だったんだなと思えました。面白いし。あとはコールソンが出てきたのも嬉しかった! それと、猫です。猫。あの猫は、すごく気になります」と引っかかる発言も。しかしこの意味は自分の目で確かめてほしい。 @@insert2  また「普通の女の子としても、そして仕事の面でも刺激を受けました」という花音は、モデル業のほかにもバラエティ番組やラジオ番組など、幅広く活躍している。そして「今は芝居にとても興味があります」と明かし、「ぜひこうした役をやれるようになりたいです。目指したい。自分自身がスゴイと思える作品に出られたらスゴイことですよね。本当にモチベーションに繋がる作品でした。私も頑張ります!」と最高の笑みを見せた。(取材・文:望月ふみ/写真:高野広美)

  • 『キャプテン・マーベル』を鑑賞した狩野舞子にインタビュー

    バレーボール元日本代表・狩野舞子、キャプテン・マーベルは「強さゆえの美しさがある」

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     マーベル初となる女性ヒーロー単独主演作『キャプテン・マーベル』が先週末からついに日本でも公開となった。オスカー女優ブリー・ラーソン演じる主人公キャロル・ダンバース(のちのキャプテン・マーベル)は、これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品のなかでも、キラリと輝くヒーローの魅力を放っている。元日本代表バレーボール選手・狩野舞子も彼女の「強さゆえの美しさ」に魅了されたという――。@@cutter MCU第21作目となる本作は、アイアンマンやソーが登場する前の1990年代が舞台。最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”誕生のきっかけとなった人物であり「もっともパワフルなキャラクターの一人」でもある。劇中では、さまざまな困難が降りかかるなか、葛藤しつつも、周囲と信頼関係を築きキャプテン・マーベルとして大きな成長を遂げる。  そんなキャラクターに、度重なる大きな怪我を乗り越え一流アスリートとして活躍し、オリンピックメダリストとなった狩野も、強く感情移入したという。「素直に強い女性って美しいなと思いました。プラスしてただ強いだけではなく、優しさもある。裏切りなどが横行するなか、すべてを受け入れる器の大きさこそ、本当の強さなんだと、彼女を見て実感しました」。 @@insert1  そして、強大な力を持っていることによって、周囲から特別視されているキャプテン・マーベルと、小さいころからバレーボールのエリート選手として、周囲の期待のなか競技を続けてきた自身を重ねてこう語る。「キャプテン・マーベルも使命感に駆られていろいろな行動を起こしてきたと思うんです。“絶対にあの人ならできる”という期待のなか“成し遂げなければいけない”と自分にプレッシャーをかける姿はとても共感しました」。  また、キャプテン・マーベルを取り巻く周囲の人間関係にも感情が動いたという狩野。「私も大きな怪我をして、バレーボールを続けていけるかわからないという時期がありました。先が見えない不安に負けそうになったとき、支えてくれたのが、同じ目標に向かう仲間や家族の存在でした。映画を観ていても、キャプテン・マーベルに仲間が増えていくところはワクワクしますし、チームスポーツに共通する部分があるなと感じたんです。そういうところも、この作品の魅力だと思います」。 @@insert2  キャプテン・マーベルというキャラクターに魅了されたという狩野だが、もう一つ独特の見どころを提示してくれた。「私はミステリー作品が大好きなのですが、この作品は登場人物の関係性が二転三転したり、怪しいキャラクターもたくさん登場したりと、サスペンスやミステリーが好きな人でも、展開を推理したくなる映画だなと感じました。可愛い猫のグースにも『秘密があるのかな…』という視点で観るのも楽しいと思います」。  狩野の言葉通り、キャプテン・マーベルを取り巻く、クリー帝国の精鋭部隊“スターフォース”の面々や、自在に姿を変えるスクラル人、マーベル作品のレジェンド俳優サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーらの距離感も、作品に大いなる緊張感を与えている。  2018年、バレーボール選手として現役を引退した狩野。「これまでバレーボールしかやってこなかったので、知らないことばかりなんです」と語ると「『絶対にこうなりたい』ということは決めずに、いまはいろいろなことをして、どんなことが自分に向いているか見つけている途中」と目を輝かせる。 @@insert3  最後に狩野は「私の姉(狩野美雪)はデフバレーボールのナショナルチームで監督をしていますが、いままで女性が少なかったという職業で活躍されている方も増えています。そういう頑張っている女性に、キャプテン・マーベルの姿は刺さると思います」とおすすめポイントを挙げてくれた。(取材・文:磯部正和/撮影:高野広美)  映画『キャプテン・マーベル』は全国公開中。

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