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戦慄の北欧イノセントホラー『ハッチング―孵化―』公開決定 予告解禁

映画

映画『ハッチング―孵化―』場面写真

映画『ハッチング―孵化―』場面写真(C)2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Vast

 第38回サンダンス映画祭でプレミア上映された北欧発ホラー映画『HATCHING(原題:Pahanhautoja)』が、邦題を『ハッチング―孵化―』として4月15日より公開されることが決定。予告編とポスターが解禁された。

【動画】『ハッチング―孵化―』予告編

 本作は、少女が孵化させた卵が、一見絵に描いたような幸せな家族のおぞましい真の姿をさらけ出していくイノセントホラー。今年1月に開催された第38回サンダンス映画祭では、その不穏でありながらも美しさを感じさせる世界観で大きな話題を呼んだ。3月には本国フィンランドでの公開を控える注目作だ。

 北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばせるため、全てを我慢し体操の大会で優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。やがて卵は大きくなりはじめ、遂には孵化する。卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく…。

 主人公の少女ティンヤを演じるのは、1200人のオーディションから選ばれたシーリ・ソラリンナ。母親を喜ばせるために自分を抑制する、この年代特有の儚さやあやうさを、初演技ながら見事に演じきった。母親役はフィンランドで多くの作品に出演するソフィア・ヘイッキラ。理想の家族像を作り上げ、娘を所有物として扱う自己中心的な母親を演じている。メガホンをとるのは、多くの短編作品を世界の映画祭に出品して高い評価を受け、今回が長編デビュー作となる新鋭女性監督ハンナ・ベルイホルム。北欧ならではの明るく洗練された一家の中に潜む恐怖を、見事に切り取ってみせている。

 予告編は、幸せそうな家族の姿を自らのブログで紹介する、誇らしげな母親の姿からスタート。しかし1羽の鳥が家にまぎれこみ、彼女の冷徹な一面が見えたところから不穏な雰囲気に。
 
 そんなある日、ティンヤは森で卵をひろい、「助けてあげる」と自らの手で育てることに。母親に抑圧される日々の中、卵は次第に大きくなり、やがて孵化する。

 卵から出てきた“何か”に、「いい子。似たもの同士ね」と笑顔で語りかけるティンヤ。やがてこの“何か”をきっかけに、さまざまな恐ろしい事件が起こる様子が映し出されていく。『ぼくのエリ 200歳の少女』『ボーダー 二つの世界』に次ぐ、北欧発の新たな傑作ホラーの誕生を予感させる、美しくも恐怖に満ちた映像となっている。

 ポスターは、4人家族がソファを囲んで仲睦まじく寄り添う姿を切り取ったもの。父親、母親、弟の顔は奇妙な仮面で覆われ、唯一顔をさらしているティンヤは巨大で不思議な卵を抱えており、明るい雰囲気ながらも不穏さを感じさせるビジュアルとなっている。

 映画『ハッチング―孵化―』は4月15日より全国順次公開。

映画『ハッチング―孵化―』予告編

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