カンヌ最高賞の怪作『TITANE/チタン』、ついにベールを脱ぐ 予告&場面カット解禁
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第74回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いたジュリア・デュクルノー監督作『TITANE/チタン』より、スタイリッシュかつ刺激的な予告映像と場面写真が解禁された。
【動画】頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれたアレクシアの秘密とは?『TITANE/チタン』予告編
幼い頃、交通事故により頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア。彼女はそれ以来<車>に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。ついに自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴィンセントと出会う。10年前に息子が行方不明となり、今は独りで生きる彼の保護を受けながら、2人は奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた―。
出演はヴァンサン・ランドン、アガト・ルセル。監督は、デビュー作『RAW~少女のめざめ~』(2016)で世界にその名を知らしめたジュリア・デュクルノー。長編2作目にしてカンヌの最高賞を奪取するという偉業を成し遂げた。さらには世界各国で94ノミネート、22受賞と映画祭・映画賞を席巻している。
予告映像は、「すべての価値観が変容した時代に、カンヌが最高賞に選んだ規格外の“怪物”」というナレーションから始まる。頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれたアレクシア(アガト)が狂気をはらんで暴走する姿、哀愁をおびた消防士ヴィンセント(ヴァンサン)との出会い、印象的に登場するスポーツカー。数々の意味深で興味をそそる映像が、ゾンビーズの楽曲「She’s not there」にのせて、モンタージュのようにスタイリッシュに紡がれていく。
映像には、「頭をかち割られていく、衝撃と快感」(VARIETY)、「ひどく困惑させ、とてつもなく魅了する」(Rolling Stone)、「パルムドール史上最も奇天烈!」(The New York Times)、「信じられない。気づいたら泣いていた」(The Film Magazine)といった、本作に寄せられたマスコミからのコメントも挟み込まれる。果たして終盤で映し出される「<狂気>に走り、<愛>にたどり着く」という言葉の意味とは。あらゆる感情が揺さぶられる未踏の映画体験を予感させる、刺激的な予告編となっている。
場面写真は、主人公アレクシアが、炎があしらわれたスポーツカーの上で悦楽に浸るように横たわる姿をとらえたものとなっている。
映画『TITANE/チタン』は、4月1日より全国公開。