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北陸最凶の心霊スポット「坪野鉱泉」での“恐怖体験” 市職員&地元民の証言を入手

映画

■地元の人は『牛首村』をどう観たか?

 『牛首村』は、坪野鉱泉の廃ホテルに行ったまま行方不明となった女子高生を探すことから始まるホラー映画。Koki,が女優デビューを果たし、不可解な出来事に翻弄される女子高生姉妹の一人二役を熱演していることでも話題だが、劇中には現在の荒れ果てた坪野鉱泉が登場し、不思議な世界への入り口として異様な存在感を放っている。

(C)2022「牛首村」製作委員会
 本物の心霊スポットで撮影が実現したことで、より一層恐怖感の漂う映画となったが、魚津市商工観光課の加藤さんによると「心配だったのは地元住民の感情、撮影への同意が得られるかという点」だったそうで、「地元の方々と何回も会合を行い、東映や制作会社、県の方々にも何度も足を運んでいただきました。また、地権者への交渉も難航いたしましたが、最終的には何とか地元関係者や地権者の皆様から合意をいただき撮影に入ることができました」と感謝を口にした。

 そして富山凱旋試写会として、地元の人々にいち早く映画を鑑賞してもらうと、「エレベーターシーンが怖くて次から乗れないかも!」(50代)、「坪野鉱泉でのエレベーター墜落は最初から迫力があり、音楽効果が恐怖感を増幅させました」(70代)、「終始鳥肌が止まらなかった」(20代)、「たくさんの村人たちの霊が怖かった」(30代)、「高速バスで後ろのシートから目がのぞいているシーン。とても怖かった」(40代)と身の毛もよだつ思いをした人が続出。

(C)2022「牛首村」製作委員会
 もちろん恐ろしい映画であることには間違いないが、物語が進むごとに“牛首村”と呼ばれる村の秘密や、人間の狂気、浮き彫りになる姉妹愛など、ドラマチックな広がりを見せる作品として完成していることもあって、加藤さんは「地元の方々からの“本当に素晴らしい坪野地区からの景観を、映画を通してたくさんの人にみせてほしい”という期待の声に応えていただいた」と喜びをかみ締めつつ、「ドローン撮影によって坪野の穏やかな田園風景、富山湾まで一望ができるその景色を見事に表現していただけたことに非常に感謝しております。またホラー映画としてだけではなく、姉妹愛や親子愛が表現されている点も良かったです」と語っている。

(C)2022「牛首村」製作委員会
 アンケートにも「村シリーズはストーリー性があって本当に面白いです!ただ怖いだけではないのが面白いポイントですね」(10代)、「時空を超えて話が繋がっていくところが面白く、単に恐怖をあおるだけではない映画でした。全体的にゾクリとした怖さがありました」(40代)、「村の昔の風習とホラー要素がうまくマッチしていた」(40代)、「悲しさで何度か泣いた」(40代)などドラマ性に触れた感想が多く集まっていたことも印象的だ。

 いわくつきの場所として人々の関心を集める心霊スポット。今では廃墟となり、恐ろしいうわさも絶えない坪野鉱泉だが、今回入手した地元民の声からも、かつて利用していた人々の楽しい思い出が眠っていることも事実だ。そんな坪野鉱泉で実際に撮影が行われた『牛首村』には何が映っているのか、 “恐怖の現場”を目撃してほしい。

(取材協力・文:成田おり枝)

 映画『牛首村』は2月18日より全国公開。

※Koki,のoの正式表記はマクロン付き

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