三浦透子、『鎌倉殿の13人』義経の正妻役で大河初出演 三谷幸喜が映画を見てオファー
女優の三浦透子が、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合ほか)に出演することが発表された。比企から送り込まれた源義経(菅田将暉)の正妻で、転落する義経への愛を貫き共に平泉に向かう里(さと)を演じる。大河ドラマ出演は初。
【写真】大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源義経の正妻・里を演じる三浦透子
本作は、平安時代末期、伊豆弱小豪族の次男坊の出身でありながら、源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)の結婚をきっかけに運命の歯車が回り始めた北条義時の半生を描く。脚本は三谷幸喜。
本年度米アカデミー賞ノミネート作品『ドライブ・マイ・カー』での好演も光る三浦が本作で演じるのは、源義経の正室・里。「自分は正室であり、相手には妾がいる、この感覚を掴むのは正直非常に難しかったです。が、根っこにあるものは、愛する人の心が別の人のところに向いている、その寂しさだと思います。それは理解できると思いました。自由とはいえない生活の中で、それぞれに自分の心を貫く静と里、違う強さを持ったとてもかっこいい女性だなと感じました。演じられてとても光栄です」とコメント。
大河ドラマ出演については、「大河ドラマの出演は初めてです。本格的な時代劇も初めてだったので、お着物の扱い等不慣れなことばかりでした。最初はやっていい事やってはいけない事を考えるのに必死でしたが、徐々に制約を楽しむ感覚というか、それがあるがゆえに生まれる感情もあるんだと発見できました。とても良い経験になりました」と語っている。
また、「三谷さんの作品も初参加です」という三浦。「映画を見て声をかけてくださったとのことで、とてもありがたく嬉しく思いました。静御前のエピソードは知っていましたが、里の存在には今回はじめて触れました。なので、まずはフラットに、三谷さんが書いてくださる里から感じられるものを大事にしようと意識しました。予備知識なしで演じられたのはある意味得だったのかもしれません。大河ドラマ、三谷作品、二つの初めてを一気に味わえたのは贅沢だったと感じています」と感激もひとしお。
撮影については、「主に菅田さん、石橋(静河)さんとシーンをご一緒しました。石橋さんとは初めての共演だったのですが、作品で何度も拝見していてとても魅力的な俳優さんだと感じていたので嬉しかったです。菅田さんは常にアイディアに溢れていて、現場で何度も助けられました。お二人とも、お芝居していて純粋に楽しかったですし勉強になりました」と感想を述べている。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、NHK総合ほかにて放送中。