吉田羊×大原櫻子、日本初上演舞台『ザ・ウェルキン』で共演 ビジュアル解禁
女優の吉田羊と大原櫻子が共演し、7月より日本初上演される舞台『ザ・ウェルキン』の詳細情報が決定。併せてビジュアルが解禁された。
【写真】舞台『ザ・ウェルキン』に出演する吉田羊と大原櫻子
本作は、『チャイメリカ』(2013年上演)でローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞し、英国期待の若手劇作家として一躍メインストリームに躍り出たルーシー・カークウッドの新作として、コロナ禍直前の2020年1月下旬に、英国ナショナルシアターで開幕。ロックダウンで中止になるまでの限られた期間の上演だったが、若い観客層を中心に大喝采を浴びた。
タイトルの「THE WELKIN」は、英語の古語で「天空」を意味する。神の使いなのか、科学の予見なのか、75年ぶりに「天空」に舞い戻る大彗星(すいせい)(のちにハレー彗星と命名)を待つ18世紀半ばの英国辺境を舞台にサスペンスフルに展開する物語を通じ、現代にも残る女性たちの苦難の歴史が、陪審員審議の会話の中でドラマチックに語られていく。
出演は、吉田羊、大原櫻子、鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜、西尾まり、豊田エリー、土井ケイト、富山えり子、恒松祐里の13人のパワフルな女性たちが登場。土屋佑壱、田村健太郎と声で出演する段田安則が物語にスパイスを加える。そして、気鋭の劇作家・演出家の加藤拓也が、初めて翻訳戯曲の演出に挑む。
1759年、英国東部サフォークの田舎町。人々が75年に一度天空に舞い戻ってくるという彗星を待ちわびる中、一人の少女サリー(大原)が殺人罪で絞首刑を宣告される。しかし、彼女は妊娠を主張。妊娠している罪人は死刑だけは免れることができるのだ。その真偽を判定するため、妊娠経験のある12人の女性たちが陪審員として集められた。これまで21人の出産を経験した者、流産ばかりで子供がいない者、早く結論を出して家事に戻りたい者、生死を決める審議への参加に戸惑う者など、その顔ぶれはさまざま。
その中に、なんとかサリーに公正な扱いを受けさせようと心を砕く助産婦エリザベス(吉田)の姿があった。果たして、サリーは本当に妊娠しているのか? それとも死刑から逃れようとうそをついているのか? なぜエリザベスは、殺人犯サリーを助けようとしているのか…。法廷の外では、血に飢えた暴徒が処刑を求める雄叫びを上げ、そして…。
シス・カンパニー公演 『ザ・ウェルキン』 は、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて7月7~31日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて8月3~7日上演。