『わたし達はおとな』1シーン1カットを丸々使用した斬新予告&ポスター解禁
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女優の木竜麻生が主演を務め、俳優の藤原季節が共演する映画『わたし達はおとな』より、1シーン1カットを丸々使用した予告映像とポスタービジュアルが解禁された。
【動画】映画『わたし達はおとな』予告編
本作は、次世代をになう映画監督と俳優たちがタッグを組み、等身大の女性のリアルをそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(NOT) HEROINE MOVIES”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第一弾公開作品。メガホンをとるのは、数々のテレビドラマの脚本を担当し、『きれいのくに』(2021/NHK)では第10回市川森一脚本賞を受賞した加藤拓也。今作がオリジナル脚本による初の長編映画となる。
物語の主人公はデザイン学科に通う大学生の優実。ある日、演劇サークルに入っている知人から公演のチラシを作って欲しいと頼まれ、そのサークルの演出を手掛ける直哉と出会う。初めはサークル活動の関わりだけだったが、やがて直哉が優実の家へ頻繁に出入りするように。半同棲状態となり、言えないことがつもりつもったある日、バイトを終えて帰ってきた直哉に、優実は「怒らないで欲しい」と言いながら使用済みの妊娠検査薬を渡す。表面上の祝福をする直哉に対し、「話し合いたい…」と口にした優実。そしてここから、ふたりのクライマックスが始まっていくー。
主人公の優実を木竜、直哉を藤原が演じる。そのほか、菅野莉央、清水くるみ、 森田想、桜田通、山崎紘菜ら、加藤監督が信頼する若手俳優陣が集結した。
「私達の生活を非日常で俯瞰して体験する、そんなことがテーマの映画です」と加藤監督が語る本作は、撮影時 “覗いている感”に最もこだわる形で撮影された。緊張感と切迫感、狂おしいまでの人間らしさや感情のグラデーションが生々しく観る者に突き刺さる、これまでにない恋愛映画に仕上がっている。
今回解禁されたのは、優実と直哉のある日の出来事を映した1シーン1カットを丸ごと使用した斬新な予告映像。二人で出かけていた先で、急な体調不良をおこした優実。先輩が手掛けた舞台を観ている最中というタイミングの体調不良に苛立っていた直哉は、自宅に戻っても、休む優実のことを考えずに一人で勝手に夕食を済ませてしまっていた。いつも直哉の帰り時間にあわせて夕食を作り、一緒に食事をとっていた優実にとっては納得がいかないものの、衝突を避けて口をつぐんでいたのだが…。
「今ため息ついた?」「わかんない、ごめん。無意識かも」「気持ち悪いって言って寝てるから、ごはんいらないとか思うよね?」「別に…ただなんか、いつもごはんは直哉君が帰ってくる時間になるべく合わせて作ったりしてるのに、なんか今勝手に食べられてちょっとやだなって思っただけ」「待って。それ別に、おれ頼んだことあったっけ?勝手にそうしてくれて…それはありがたいけど。それでイライラされても困るんだけど」。
それぞれの思いをぶつけ合う優実と直哉。目線や仕草、会話の流れなど、絶妙な息遣いを見せる彼らの一挙手一投足に目が離せなくなる、まさに2人の生活を覗き見ているかのような生々しさを感じさせるシーンとなっている。
ポスタービジュアルは、優実と直哉が穏やかにじゃれ合う様子を切り取ったもの。予告映像で映し出された緊迫感とは異なる、幸せそうな雰囲気を感じさせるビジュアルとなっている。
映画『わたし達はおとな』は、6月10日より全国公開。