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広末涼子、“40代の今、大切にしたい言葉”とともに綴るエッセイ発売「ちょこっと元気になってもらえたなら」

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執筆活動をする広末涼子
執筆活動をする広末涼子

 女優・広末涼子が、初の書き下ろしエッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』(宝島社)を4月14日に発売される。それに先駆けて、執筆活動への思いが込められた本書掲載の「はじめに」が全文公開された。

【写真】広末涼子・初の書き下ろしエッセイ表紙

 本書は、哲学者が残した言葉や尊敬する女性たちの言葉を広末自らがセレクトし、自身の思いを綴った書き下ろしエッセイ。これまでの人生に起こった出来事や日常でのシーンを交えながら、その言葉になぜ惹かれたのか、人生にどう役立つと考えたかなどが描いている。

 今回の刊行にあたって、執筆のすべてを広末が行い、約2年をかけて書き上げた。40代を迎えた広末が女優・妻・母・一人の女性として、今何を大切にして生きているのか、心に響くさまざまな言葉とともに綴る。さらに、自身で撮影した日常の写真や、執筆風景などの写真もカラー16ページで掲載される。

 また、広末が朗読した音声と書籍に掲載されている広末の画像1カットと直筆原稿の超レアな画像が全7種から1種の画像2点のセットが付いたNFTデジタル特典付き特装版も限定部数で発売される。

『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』(宝島社)を4月14日発売。
定価:1650円(税込)/ 特装版定価:2640円(税込)


『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』はじめに<全文>

私は、ポジティブ人間です。
それでも、落ち込むこともあります。
私は、「明日があるさ病」です。
それでも、今日が終わらない日(終わらせられない日)もあります。

南国土佐で生まれ育ち、その風土と県民性そのままに楽観的で祭り好き! 人が好きで明朗快活な私。元気だけが取り柄で突っ走ってきたこれまでの私。
だからこそ、前向きなメッセージで〝人〟を笑顔にできるんじゃないか!と思ってきました。
〝芝居〟以外でも人を元気にできたなら……。〝役者〟という仕事ではなく他の手段で、誰かの背中を押すことができるとしたら……。
30代も終わりに近づいた頃、そんな思いを巡らせていたら、この書籍出版というチャンスが訪れました。
 
これまで、世の中を変えようとか、何かを伝えたいというのはどちらかというと自分の仕事ではないと思ってきた。けれど私も大人になり、作品(役柄)だけでなく生き方や人生をかっこつけずに書ける時がきたのかもしれない……と思い、チャレンジすることに決めました。
 
私がこれまで生きてきた中で、一番「自分を探していた時期」に何か〝答え〟に近いものをくれたり、〝形〟にできない思いに姿形を与えてくれたのが、哲学者の言葉たち。
高校・大学時代に、数冊の台本と共に必ず私のカバンに入っていたのが、哲学書でした。
 
時は過ぎ、今はすっかり「不惑」の私は、孔子のお言葉に反してまだまだ迷ってばかりの41歳ですが、あの頃に好きだった言葉たちと哲学の世界に立ち返り文章を書いてみようと思いました。今に安住するのではなく、人生の折り返し地点に、新しい挑戦をしてみよう。こんな思いから、私の人生初の執筆作業はスタートしました。

本当は「私の好きな哲学のコトバ100」にしたかったのですが、今回は60でご容赦ください(笑)。
私がパワーをもらった言葉、日々に彩りを添えてくれる言葉、明日に活力を与えてくれる言葉。そんなコトバたちを選定してみました。
その言葉の中には、哲学というカテゴリーを超えて、私の好きな、尊敬する女性の方々の言葉も掲載させていただきました。
そして、その言葉と共に私の経験や思いをつれづれなるままに綴らせていただいた一冊です。
 
いかんせん、作家でもないただのヒロスエの書いた文章ゆえ、表現力は貧相で読み応えに欠けるかとは思いますが…… 。
クスッと笑ってもらえたり、ほほぅと共感してもらえたら。
そして、ちょこっと元気になってもらえたなら。

嬉しいです。

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