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香取慎吾、3年ぶりの主演作『犬も食わねどチャーリーは笑う』公開決定 共演に岸井ゆきの

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映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』より(左から)岸井ゆきの、香取慎吾
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』より(左から)岸井ゆきの、香取慎吾(C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS

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 俳優の香取慎吾が主演を務め、女優の岸井ゆきのが共演する映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が、9月に公開されることが決定した。本作は香取にとって、『凪待ち』(2018)以来3年ぶりの映画主演作となる。

【写真】映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』の監督・脚本を務めた市井昌秀

 香取と岸井が初共演を果たす本作は、すれ違う夫婦が絆を取り戻そうとする様を描くコメディ。

 メガホンをとるのは、『台風家族』の市井昌秀監督。香取と市井監督も今回が初タッグだが、2人の接点は14年前までさかのぼる。市井監督がまだキャリアをスタートさせたばかりのころ、2008年のぴあフィルムフェスティバルで当時審査員だった香取が、市井の作品を高く評価していたという(結果はグランプリ受賞)。その時から市井監督に、いつか一緒に香取と映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えた。

 その後市井監督は、2020年1月にリリースされた香取のソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のミュージックビデオを撮ることに。それが後押しとなり、MV撮影終了後に市井は本作の脚本の執筆に取り掛かる。そして、香取を主演に当て書きした脚本を無事に完成させた。

 結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(ひより/岸井)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそりSNSに投稿していた「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。二人は大切な関係を取り戻そうとするが…。

 市井監督は本作を構想する段階で、二つの要素を思い描いていた。一つは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう一つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的な、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を2人がとてもユーモラスに演じているのは、市井監督の狙いだった。

 絆は些細なことで強くもなればもろくもなる。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のセリフを借用すると、本作で描かれる崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」。ユーモアと狂気は紙一重だと気付かされると同時に、誰にでも起こりうることだと痛感させられる、共感度の高い絶妙のコメディに仕上がっている。

 また、タイトルにある“チャーリー”とは劇中に登場するフクロウのことで、裕次郎と日和が飼っているペットの名前。このチャーリー(3歳/オス)の愛くるしい佇まいも要注目だ。

 本作について、裕次郎役の香取は「初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。恐怖の連続でした! 自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している! コメディです。コメディだけど、泣けるんです。いい意味で…」とコメント。

 日和役の岸井は「毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆様がこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!」と語る。

 市井監督は「結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう? なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう? わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に」と作品に込めた想いを語っている。

 映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、9月全国公開。

 コメント全文は以下の通り。

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