その瞬間、ロックが生まれた! 映画『エルヴィス』熱狂のライブシーン解禁
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バズ・ラーマン監督がメガホンをとるエルヴィス・プレスリー伝記映画『エルヴィス』より、無名だった若き日のエルヴィスが“スーパースター”になる瞬間を描く、興奮と熱狂のライブシーンが解禁された。
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“ロック”を創り世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリー。彼がいなければ、ビートルズも、クイーンも存在しなかった。本作は、そんなエルヴィスの<誰も知らなかった>真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化したミュージック・エンタテインメント。数々の逆境を打ち破り世界を変えていくエルヴィスの生き様が、多くの伝説的なライブとともに描かれる。第75回カンヌ国際映画祭アウトオブコンペ部門への出品が決定している。
若い無名の歌手だった頃から時代を背負うアイコンになるまでのエルヴィス役に抜てきされたのは、新星オースティン・バトラー。ほぼ全編にわたり、吹き替え無しで本人になりきり歌唱とダンスを披露している。若き日のエルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた強欲で悪名高いトム・パーカー役を演じるのは、二度のアカデミー賞受賞歴を誇るトム・ハンクス。
今回解禁されたのは、無名だった若き日のエルヴィスが“スーパースター”になる瞬間を描く、興奮と熱狂のライブシーン。バンドメンバーと共に自分たちで車を運転し、地方巡業を行いながら徐々に知名度を上げていったエルヴィスが、当時のアメリカで主流だったカントリー音楽の世界で最も敬意を寄せられている公開ライブ放送のラジオ番組のひとつ“ルイジアナ・ヘイライド”に出演するチャンスを掴み、そのステージに出演したときの様子が描かれている。
緊張した面持ちでステージに立つ、まだ無名の新人歌手エルヴィス(オースティン)。メイクをしてピンクのスーツを身にまとい、長い髪をオールバックにした当時では馴染みのない姿をしていることから、観客からヤジを飛ばされる。しかし、「Baby Let's play house」を歌い出すと、先ほどまであざ笑っていた観客の表情は一変。腰を小刻みに揺らす独特のセクシーなダンス、そして誰も聴いたことのないロックを熱唱するエルヴィスに、女性客は大興奮する。叫び声が次々と上がり、会場はやがて熱狂の嵐に。そのパフォーマンスを見たトム・パーカー(トム)は、“運命の出会い”だと確信する…。
同シーンでエルヴィスが披露した、カントリーとブラックミュージックを融合させた“ロック”の原点でもある楽曲は、アメリカの若者たちを中心に熱狂的な支持を獲得。このライブを機に、マネージャーとなるトム・パーカーの手腕によってエルヴィスは世界へと飛躍していく。
一足早く本作を鑑賞したエルヴィスの元妻プリシラ・プレスリーは、自身のフェイスブックで「バズ(・ラーマン監督)ならではのユニークで芸術的な手法で、見事に、そして創造的に語られた実話です。オースティン・バトラーはエルヴィスそのもの。素晴らしかった…彼は重責を担っていることを自覚していて、この役を演じるにあたり、非常に神経質になっていたようです。(彼の心労は)想像に難くありません」と感想をコメント。
バズ・ラーマン監督によると、プリシラに認められたオースティンは、背負っていた重責からなのかその場で泣き崩れてしまったという。5月3日(日本時間)にニューヨークで開催されたファッションの祭典「メットガラ」では、オースティンやバズ監督、プリシラほか『エルヴィス』チームが参加し、プラダがデザインしたクールで華やかなブラックコーディネートを披露し大きな注目を浴びた。本年度のカンヌ国際映画祭にてワールドプレミア上映される際には、どんな反応が待ち受けているのか注目が集まる。
映画『エルヴィス』は7月1日より全国公開。