ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作、デヴィッド・ボウイの代表曲に乗せて恋模様を描き出す予告解禁
本年度の第94回アカデミー賞で作品賞を含む3部門(作品賞・監督賞・脚本賞)にノミネートされたポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『リコリス・ピザ』より、90秒予告が解禁。併せて、本ビジュアルも公開された。
【動画】ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『リコリス・ピザ』90秒予告
トム・クルーズ主演作『マグノリア』(1999)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したほか、アダム・サンドラー主演作『パンチドランク・ラブ』(2002)でカンヌ、ホアキン・フェニックス主演作『ザ・マスター』(2012)でヴェネチア、ダニエル・デイ=ルイス主演作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)でベルリン、と世界三大映画祭のすべてで監督賞を受賞し、常に世界中の映画ファンが新作を心待ちにしている天才監督ポール・トーマス・アンダーソン。
そんなアンダーソン監督の最新作となる本作は、1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーが舞台。実在の人物や出来事を背景に、写真技師アシスタントのアラナと高校生ゲイリーの恋模様を描くロマンティックコメディだ。
主演は、3姉妹バンド「ハイム」のメンバーであるアラナ・ハイムと、ポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友で2014年に急逝したオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンさんの息子クーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、映画賞で主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめにした。2人の起用について、アンダーソン監督は「アラナの起用は本能的なもの。そして、クーパーの才能は信じられない(くらい素晴らしい)!」と語っている。
90秒予告は、アラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)が偶然出会い、すれ違ったり歩み寄ったりする恋模様を繰り広げる様を、デヴィッド・ボウイの初期代表曲である美しいバラード「Life on Mars?」に乗せて、鮮やかに描き出したもの。アラナがゲイリーの家を突然訪ねて「オッパイみたい?」とワンピースを脱ぎ、「触っても?」と答えたゲイリーを平手打ちをする衝撃のシーンなども収めている。
映像にはそのほか、バイクで爆走するショーン・ペン、バーに佇むトム・ウェイツ、車の窓を割り雄叫びを上げるブラッドリー・クーパー、政治家を演じるベニー・サフディなど、脇を固める豪華キャストたちの姿も。恋の痛みと喜びを経験した人であれば胸が高鳴るような、瑞々しい予告編となっている。
本ビジュアルは、海外版と同じイラストを使用した日本ローカライズ版。圧倒的な存在感を放つアラナと、彼女の手のひらの上にちょこんと乗ったクーパー、そして個性豊かな共演者が散りばめられている。1950~70年代に流行したイラストポスターを彷彿とさせる、レトロで温かみのある色調のデザインだ。本国では、70年代の懐かしさも呼び起こすその高いデザイン性が評判を呼び、「2021年のベストフィルムとテレビのポスター25枚」(IndieWire)、「2021年のベストフィルムポスター」(Playlist)など複数のベストポスターに選ばれ、大きな話題を呼んだ。
映画『リコリス・ピザ』は7月1日より全国公開。