『バッド・ジーニアス』監督×ウォン・カーウァイがタッグ! 『プアン/友だちと呼ばせて』公開決定
ウォン・カーウァイが製作総指揮を務めた、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤ監督最新作『One For The Road(原題)』が、邦題を『プアン/友だちと呼ばせて』として8月5日より公開されることが決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。
【動画】映画『プアン/友だちと呼ばせて』予告編
プーンピリヤ監督がカンニングを題材に描いた映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017)は、公開当時本国タイで年間ランキング1位、アジア各国でタイ映画史上歴代興収1位を記録。世界中からリメイク権を熱望され、日本でも大ヒットを記録した。
本作は、プーンピリヤ監督の才能に惚れ込んだ、『花様年華』『恋する惑星』の巨匠ウォン・カーウァイが自らプロデュースを熱望し製作したドラマ。プーンピリア監督が、若くして他界した自身の親友に捧げる半自伝的な作品だ。邦題にある「プアン」は、タイ語で“友だち”という意味。2021年サンダンス映画祭でプレミア上映され、ワールドシネマドラマティック部門で審査員特別賞に輝いた。
ニューヨークでバーを経営するボスのもとに、タイで暮らすウードから数年ぶりに電話が入る。ガンで余命宣告を受けたので、帰国してほしいというのだ。タイに駆けつけたボスが頼まれたのは、元恋人たちを訪ねる旅の運転手。カーステレオから流れる思い出の曲が、二人がまだ親友だった頃の記憶を呼びさます。忘れられなかった恋への心残りに決着をつけたウードを、ボスがオリジナルカクテルで祝い、旅を仕上げるはずだった。だが、ウードがボスの過去も未来も書き換える〈ある秘密〉を打ち明ける―。
予告編は、ニューヨークでバーテンダーとして働くボスが女性客といちゃついているとき、親友ウードからの電話を受けるところから始まる。「ガンになったんだ」「タイに帰ってきてくれ」と言われ、バンコクへ戻ったボス。痩せて弱々しいウードに驚きながらも「元カノに返したいものがある」というウードの願いを聞き入れ二人で旅に出る。
道中、かつてのように酒を飲みかわし楽しい時間を共有する2人だったが、ウードは血を吐き気を失ってしまう。それでも旅は続き、病気を隠して元恋人たちに会おうとするウードに気を揉むボス。しかし、旅も終わりにさしかかったその時、ウードはボスに「おまえにも返すものがあるんだ」と切り出す…。
そして最後はウードが「本当の目的は違うんだ。大事な秘密がある」とボスに語る場面、「クライマックスから、もう一つの物語が始まる」という意味深なキーフレーズで終了。果たして、「永遠の<友(プアン)>でいたいから」という二人の思いとは裏腹に語られるウードの<秘密>と、ボスの未来の行方は。
ポスタービジュアルは、さわやかな青空を背景に、ボスとウードが車のボンネットに腰をかけ、肩を組んだ姿を切り取ったもの。ふたりの旅の足となる車は、監督のこだわりによりチョイスされたBMWのクラシックカー。横には、「言えなかったことがあるんだ――」という過去の〈ある秘密〉を暗示するコピーが添えられている。
映画『プアン/友だちと呼ばせて』は、8月5日より全国順次公開。