トム・クルーズ、約4年ぶり24回目の来日 「皆さんに作品を届けることができてうれしい」
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トム・クルーズが23日、主演映画『トップガン マーヴェリック』のプロモーションのため、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』以来、約4年ぶりに来日し、東京ミッドタウンで行われた会見に出席した。実に36年ぶりとなる続編にトムは「また皆さんにこの作品を届けることができてうれしい」と日本のファンに向けて熱いメッセージを送った。会見にはプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも参加した。
【写真】約4年ぶり24回目の来日を果たしたトム・クルーズ
本作は、1986年に公開されたアメリカのエリートパイロット養成機関である“トップガン”を舞台に繰り広げられる青春物語『トップガン』の続編。トップガンに教官として戻って来たマーヴェリック(トム)が、非常に過酷な任務を遂行するために、訓練生たちと共に奮闘する姿を描く。
通算24回目の来日を果たしたトム。「とても興奮しています」と満面の笑みを浮かべると「大きなスクリーンで楽しんでいただけるものを作ることができました。ジェリーと共にこの作品を届けられることができてうれしいです」と感無量な表情を浮かべていた。
36年という年月が空いたことにトムは「何十年もの間、続編を求められてきていましたが、とても支持された作品だったので、正しいものを生みださなければいけない」とヒット作だからこその苦悩があったことを明かすと「観客にまるでコックピットにいるような感覚になってほしかった。そのための映像へのこだわりや、感情的なストーリーをしっかり作りたいという思い。それがそろったのが今だったんです」とこだわり抜いた作品として、これだけの時間を要したことを強調する。
ジェリーは「トムとの仕事は、リアルなものを求められる。実際にトムは免許を持ったパイロットなのですが、3ヵ月間のトレーニングプログラムを作成し、Gに耐えうる訓練をしてもらいました」と空撮シーンもリアルにこだわった。トムも「ただ続編を作るだけでは意味がない。限界を超えるものをお届けしたかった」と過酷な訓練にも耐え、ベストなものをファンに提供するために飽くなき戦いに挑んだという。
今年7月には60歳という年齢を迎えるトム。そんな中、常にベストを求める姿勢について「特別なことではない」と軽やかに笑うと「とにかく一生懸命に仕事をすること。とてもシンプルなことです」と回答する。そのモチベーションとなっているのが「僕は夢を生きている。世界中を映画と共に旅をして、映画を通してその国の文化を体験してもらえるものを作りたいと思っている。そして映画の作り手として有能でいようと思って、向上心を持っているんです」と説明していた。
「常に観客の皆さんのことを考えている」と断言したトムは「続編は容易な選択肢ではなかったけれど、失望させたくないという思いで作った作品です。この映画を観て、笑顔になってほしい。楽しく過ごしてほしい」と作品に込めたメッセージを伝えた。