小林薫、余貴美子、阪本順治監督が主演・伊藤健太郎について語る 『冬薔薇』特別インタビュー映像公開
映画
俳優の伊藤健太郎が主演する阪本順治監督最新作『冬薔薇（ふゆそうび）』より、主人公の両親を演じる小林薫と余貴美子、阪本監督が伊藤について語る特別インタビュー映像が公開された。
【動画】小林薫、余貴美子、阪本順治監督が主演・伊藤健太郎について語る『冬薔薇』特別インタビュー映像
本作は、阪本監督がオリジナル脚本で描く最新作。オールロケ撮影で切り取られた横須賀の風景の中、人間の業を切なくはかなく紡ぐ。2年ぶりの映画出演となる伊藤が、主人公の青年・渡口淳を演じる。
ある港町。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳（伊藤）。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男だ。両親の義一（小林）と道子（余）は、埋め立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ませながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。
ある日淳は、不良グループ同士の揉め事で足に怪我を負い入院するが、頼みのグループからも距離を置かれてしまう。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は、思いも寄らぬ人物のものだった…。
今回解禁されたのは、主人公・淳の両親を演じる小林と余、阪本監督が伊藤について語る特別インタビュー映像。今回主演の伊藤に“当て書き”するかたちでオリジナル脚本を書き上げたという阪本監督は「伊藤健太郎を、大人の俳優で囲ってみたかった」とコメント。これまでの伊藤の出演作に同世代の共演者が多い印象を受け、今作では石橋蓮司、伊武雅刀、小林薫といった“大人の俳優”で伊藤を囲むことを思いついたと明かしている。ベテラン俳優陣と伊藤が交わす会話も、本作の見どころの一つだ。
淳の父・義一役の小林は「本当に好青年。改めてまたチャンスがあれば、共演したいと思う」とコメント。また、役者として「たたずまいがナチュラル。変に気負うところもなくて。役の感情をただ生きていこうという感じを凄く受けた」と高く評価している。
小林と同じく伊藤と初共演だった余は、伊藤を「かわいい」と評し、自身が演じた母親役の名前が伊藤の母親と偶然同じ名前だったと明かす。そして「こんな息子がいればいいなということを本当にイメージしやすいし、親子という感じが凄く想像しやすかった」と、笑顔を交えながら語っている。
映画『冬薔薇』は6月3日より全国公開。
