感染者たちが涙を流しながら残虐行為に走る…『哭悲/THE SADNESS』本予告
世界のジャンル系映画祭を席巻した台湾発のホラー映画『哭悲(こくひ)/THE SADNESS』より、謎のウイルスに感染した人々が、涙を流しながら残虐行為に走る衝撃的な姿を収めた本予告と本ビジュアルが解禁された。
【動画】地獄と化した台湾『哭悲/THE SADNESS』本予告
本作は、感染者の凶暴性を助長する謎のウイルスの感染拡大により、暴力であふれ返る台湾を描くエクストリーム・ホラー。
監督を務めたのは、本作が長編初監督となるロブ・ジャバズ。大のホラー映画好きでもある彼は、さまざまな名作ホラーからインスピレーションを得て、パンデミックを経験した後の世界で目を背けたくなるような暴力が横行するという、決して絵空事とは言い切れない衝撃的な映画を創り上げた。
謎の感染症に長い間対処し続けてきた台湾。専門家たちに“アルヴィン”と名付けられたそのウイルスは、風邪のような軽微な症状しか伴わず、不自由な生活に不満を持つ人々の警戒はいつしか解けてしまっていた。ある日、ウイルスが突然変異し、人の脳に作用して凶暴性を助長する疫病が発生。感染者たちは衝動を抑えられず、思いつく限りの残虐な行為を行うようになる。
そんな暴力に支配された世界で離ればなれとなり、生きて再会を果たそうとするカップルの姿があった。感染者の殺意から辛うじて逃れ、数少ない生き残りと病院に立てこもるカイティン。彼女からの連絡を受け取ったジュンジョーは、独りで狂気の街をさまよい始める。
本予告は、凶暴化した感染者であふれかえった台湾で、かつて幸せな日々を過ごしていたカイティン(レジーナ・レイ)とジュンジョー(ベラント・チュウ)が、必死に再会を果たそうとするさまが映し出されたたもの。感染者たちは自制心が壊れその罪悪感から涙を流しているが、満面の笑みを浮かべ残虐行為を思いつくままに実行していく。地獄絵図が繰り広げられる街で、「本当に愛してるわ」「必ず助けにいく」と連絡を取り合う二人。果たして逃げ場をなくしたカイティンは生き残り、離れ離れになってしまったジュンジョーと再会を果たすことはできるのか―。
本ビジュアルは、あちこちで煙がたちあがり地獄と化した台湾の街と、血にまみれ涙を浮かべるカイティンのアップを配置したもの。横には「この悲しみと悪意は感染する」というコピーが添えられており、彼女の運命と感染者であふれた台湾の行方が気になるビジュアルに仕上がっている。
映画『哭悲/THE SADNESS』は、7月1日より全国公開。