ジョニデ勝訴 アンバーに約20億円支払い命令 判決後両者がインスタグラムで声明発表
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ジョニー・デップ対アンバー・ハードの名誉棄損裁判についに判決が下った。ジョニーの主張を認め、アンバーに対して損害賠償1500万ドル(約20億円)の支払いを命じた。一方で、アンバーの主張も一部認められ、ジョニーに対し200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。
【写真】米裁判所に向かうジョニー・デップとアンバー・ハード
この裁判は、アンバーが米ワシントンポスト紙の意見記事の中でDV被害を告白したことについて、名指しこそしないものの加害者がジョニーであると示唆したとし、彼女を相手取り名誉棄損で訴えを起こしているもの。ジョニーはアンバーに対して5000万ドルの支払いを求め、これに対しアンバーは、1億ドルを求め反訴していた。
現地時間6月1日、米バージニア州フェアファックスの裁判所にて、4月から6週にわたって繰り広げられてきたこの裁判についに判決が下った。Peopleによると、下された判決は、ジョニーの主張を認めるもので、アンバーに対して損害賠償1500万ドル(約20億円)の支払いが命じられた。ただし、バージニア州法の規定により、1035万ドル(13億円)に減額されたという。
一方アンバー側も、申し立てていた3件の訴えのうち1件が認められ、ジョニーに対して、200万ドル(約2億6000万円)の支払いが命じられたそうだ。
当日ジョニーはイギリスでジェフ・ベックのコンサートに出演していたため、弁護士が出廷し、ジョニーはリモートでの出席だった。アンバーは弁護士と共に出廷した。
判決を受け、ジョニーとアンバーはそれぞれインスタグラムにて声明を発表。ジョニーは、「6年前、僕と子どもたち、身近な人、そして僕をサポートし信じてくれた大勢の人生が一転しました」「虚偽の、とても深刻な犯罪をメディアから問われ、立件されていないにも関わらず、絶え間ない憎しみが向けられるようになりました。それは瞬く間に地球を2周し、人生とキャリアに強大な影響を与えました」「この件を追求するという決断は、法律的に高い壁があることや、僕の生活を晒すことになるのを十分に理解した上での、熟慮の結果でした」とコメント。。自分のゴールは、いかなる結果になろうとも真実を追求することだったとし、「ついにそれを達成し、心に安らぎを覚えています」と発表した。
一方アンバーは、「今日感じた失望は、言葉で表せません」と失意を表明。「山のような証拠も、私の元夫が持つ巨大なパワー、影響力、支配力に立ち向かうには不十分だったという事に打ちひしがれています。それ以上に失望したのは、この判決が女性たちに与える影響についてです。立ち上がり声を上げる女性が公に名誉を傷つけられ、屈辱を受ける時代に後戻りしたのです。女性に対する暴力を軽視する時代に戻ったのです」とコメント。イギリスで認められた証拠が軽視されたことに触れ、「アメリカ人として自分がもっていたと思っていた権利…自由に、オープンに語る権利を失ったことに、もっと悲しみを覚えます」と発表した。