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ドキュメンタリー『ウクライナから平和を叫ぶ』公開決定 2016年製作、ウクライナ戦争の始まりを捉える

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ドキュメンタリー映画『ウクライナから平和を叫ぶ』ポスタービジュアル

ドキュメンタリー映画『ウクライナから平和を叫ぶ』ポスタービジュアル(C)All4films, s.r.o, Punkchart films, s.r.o., RTVS Rozhlas a televízia Slovenska

 ウクライナで起こっている紛争の本質に迫る2016年製作のドキュメンタリー映画『ウクライナから平和を叫ぶ』が、8月6日より渋谷ユーロスペースにて緊急公開されることが決定。ポスターと、監督のユライ・ムラヴェツ Jr.から日本の観客に向けたメッセージが到着した。

【写真】『ウクライナから平和を叫ぶ』撮影中のユライ・ムラヴェツJr.監督

 ロシアとヨーロッパに挟まれるその立地から、親ロシア派と親欧米派に分かれて対立してきたウクライナ。本作は、2010年より旧ソ連の国々を取材してきたスロバキア人写真家ユライ・ムラヴェツ Jr.が、当時のドネツク側とウクライナ側の両方の生の声を記録し、ウクライナ紛争の本質に迫るドキュメンタリー。紛争の渦中にいた国民に何が起きたのか。この状況をどう捉えてきたのか。生活はどう変わったのか。ドネツク側とウクライナ側の両方の住民に平等に話を聞くことで見えてくる、「繰り返される戦争の理由」とは。

 ポスタービジュアルは、多数の住民たちの姿や、カメラを構えるムラヴェツ Jr.監督の姿が配置されたもの。上には「21世紀になっても人は戦争がしたいのです」という重い言葉が添えられている。

 今回の日本公開にあたり、ユライ・ムラヴェツ Jr.監督は「私のデビュー作『ウクライナから平和を叫ぶ』が、8月にみなさんの美しい国で上映されることを大変光栄に思います」と語り、「この作品は2014年から2016年にかけて撮影しました。そして、今日世界中が注目しているウクライナ戦争のまさに始まりを捉えています。現在ウクライナで起きている戦争は、2022年2月24日に始まったものではありません。8年前の戦争が、新しい局面に変化したものなのです。そのため、現在起こっていることの全体像を把握するためには、時間を遡る必要があります」と説明。

 続けて「私の映画が、完成から数年を経てもその意義を失わずにいることを嬉しく思います。長い間、世界はウクライナで起きていることを忘れていました。そして今、私たちはその代償を払っているのです。悲惨な崩壊を防ぐことができるのは、賢明で見識のある人々だけです。時間を割いて映画館に足を運び、学ぼうとする一人ひとりに心から感謝します」とメッセージを寄せている。

 また、2014年と2022年にユライ・ムラヴェツ Jr.監督がウクライナにて撮影した写真を使用したチャリティTシャツの発売が決定。売上金の一部をウクライナ大使館に寄付する。

 映画『ウクライナから平和を叫ぶ』は、8月6日より渋谷ユーロスペースにて公開。

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