吉田美月喜×常盤貴子の母娘共演で舞台『あつい胸さわぎ』映画化
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演劇ユニットiakuの舞台『あつい胸さわぎ』が、女優の吉田美月喜と常盤貴子の母娘役でのダブル主演で映画化され、2023年初めに全国公開されることが決まった。
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原作は、iakuの横山拓也が母と娘の視点から乳がんをテーマに描いた作品。これを上海国際映画祭にてアジア新人賞を受賞したまつむらしんご監督と、映画『凶悪』にて日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した脚本家・高橋泉の手によって映画化する。
物語は、灯台のある港町の古い一軒家に住む母娘の日常から始まる。母の昭子(常盤)と2人、慎ましくも笑いの絶えない日々を過ごしていた武藤千夏(吉田)は念願の芸大に合格し、とても忙しい毎日を送ることとなった。
特に大学から出された創作小説の課題「初恋の思い出」のことで彼女は頭を悩ませていた。千夏にとって初恋とは幼なじみの光輝のことだ。しかし中学生の頃、光輝から言われた一言が奇妙な“しこり”となり、今でも彼女の胸に突き刺さっている。千夏はそんな感情を課題小説にぶつけることで、その高鳴る“しこり”を昇華しようと必死であがいていた。
ある日、母の昭子は千夏の部屋で一通のお知らせを見つけた。それは娘が受けた乳がん検診の“再検査”に関わるお知らせだった。
娘の身を案じた昭子は本人以上にネガティブになっていく。それとは裏腹に再検査に訪れた病院でもなぜか気の乗らない様子の千夏。娘のささいな変化に母は戸惑いを隠せない。その返事はどこか人ごとのように聞こえてしまう娘。そしてそんな最中に訪れた2人の日常のちょっとした変化。するといつの間にか胸のしこりが熱を持って小さな高鳴りに変わっていくのを千夏は感じた。けれど、その小さな胸の高鳴りは、いつしか“胸さわぎ”になっていくのだった…。
撮影は和歌山県にて行われた。8月にはiakuによる舞台の再演も決定している。
映画『あつい胸さわぎ』は、2023年初め、全国公開。