松尾スズキ2年ぶり新作! 小説家をめぐる狂気のメロドラマに阿部サダヲ、間宮祥太朗、江口のりこ、吉田羊集結
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シアターコクーン芸術監督・松尾スズキの2年ぶりの新作舞台『ツダマンの世界』が、11月よりBunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定。阿部サダヲ、間宮祥太朗、吉田羊らキャストが解禁された。
【写真】『ツダマンの世界』チラシビジュアル
本作は、日本の昭和初期から戦後を舞台に、「ツダマン」を中心とした小説家たちの濃密な愛憎劇を描く。
物語の主人公ツダマンこと、弟子にほんろうされる小説家・津田万治を演じるのは阿部サダヲ。自己愛と名声欲の強い弟子・長谷川葉蔵にはシアターコクーン初登場となる間宮祥太朗。この物語の語り部となる女中・オシダホキには江口のりこ。葉蔵の世話係・強張一三には村杉蝉之介。劇団員で歌手志望の津田の愛人・神林房枝には笠松はる。葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女・兼持栄恵には今作が初舞台となる見上愛。ツダマンの友人の小説家・大名狂児には皆川猿時。そして津田万治の妻・津田数を、松尾スズキの舞台作品には初出演となる吉田羊が演じる。
さらに町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河合克夫ら実力のある舞台俳優らが集結した。
作・演出の松尾スズキは「昭和の文豪たちの逸話を読むたび“この人たちやってること滅茶苦茶だな”と思うのに、今では人から許され、愛され、尊敬されている。そうやって近代文学というジャンルを切り開いたパイオニアたちが、コンプライアンスという概念がない時代に、意外と狭い世界でもつれあい周囲を巻き込んで愛憎を繰り広げる悲喜劇姿にはエモさを感じるんです。そんな彼らの生き様を、文学に憑りつかれたエリートたちに巻き込まれた名もなき人々への鎮魂の意味も込めて描いていきたい」と話す。
さらに「個人的には自分の父親が佐賀県にいて原爆のキノコ雲を目にしていたりして、年齢的に戦争というものと地続きのところにまだ自分はいると感じられる今だからこそ、ここで少し戦争の話を書いておきたいという考えもありました。期せずして、まさに戦争が身近に感じられるタイミングになってしまったわけですが。とはいえ、実はちょうど現在のこの紛争が起こった当初、自分はギックリ腰になってしまっていて、それはそれで大変な時期だったんです。個人の中の宇宙とは、現実の戦争に匹敵するほどのカオスでもある。そういうことも今回、書きたいと思っています」としている。
COCOON PRODUCTION 2022『ツダマンの世界』は、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて11月23日~12月18日上演。ほか、12月下旬に京都ロームシアターメインホールにて上演。
※松尾スズキコメント全文は以下の通り
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