高嶋政宏、ロマンポルノ『愛してる!』SMクラブの常連客で芸名出演 企画監修も担当
俳優の高嶋政宏が、ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」第2弾となる白石晃士監督の映画『愛してる!』に、SMクラブの常連客役で出演することが発表された。
【写真】女王様に踏まれる!? 高嶋政宏『愛してる!』メイキング写真
本作は、地下アイドルとして活動するも鳴かず飛ばずのミサ(川瀬知佐子)が、SMの素質を見込まれ、その世界に目覚めてゆく過程を描くフェイクドキュメンタリー。研修として人気女王様のカノン(鳥之海凪紗)から手解きを受けるうちに、自分でも気付かなかった快感に目覚めてゆき、アイドルとSM、両方の世界を駆け上がろうと決意するのだったが…。
高嶋が演じるのは、SMクラブ「Hentai Shinshi」の常連客。劇中でも俳優・髙嶋政宏という名前のまま登場し、ミサの才能を見いだしサポートしていく。
プライベートでもSM好きを公言し、SMとの出会いから人生を見いだした自身の過程についてつづったエッセー『変態紳士』の著書もある高嶋だけに、本作では企画監修も担当した。SMの心理を熟知した高嶋だからこその、SMの世界観や脚本へのアドバイスなども手掛けながら、フェイクドキュメンタリー映画として一層の輝きを帯びて登場している。
さらに、高嶋の紹介で、大阪・東京を中心に活動している緊縛師の蒼月流(あおつき ながれ)がSM監修として参加。出演者たちにSMプレイの指導などを行った。
高嶋は出演オファーを受けたときの感想を「そっから来たか!というのが最初の感想ですが、それよりも私とSMを題材にどんな風に映画にするのか?の興味の方が大きかったですね」と話す。
出演のみならず企画監修としても携わったことについては、「いや~最初は人生初の、自分がSM映画の企画に携わる! 興奮で浮かれてましたが、すぐに、いつもお世話になってる歌舞伎町の皆さんに恥じない作品を作らねばのプレッシャーが押し寄せ、第一回目の会議の時、一般の人たちが抱いてるSM BARと実際のものがどれだけ違うかの思いの丈を喋りまくってしまいました。とにかく僕がいつも接する人たちは間違いなく観るわけで、監督、脚本家、プロデューサーとすぐにお店に行く日にちを決め、絶対の信頼を置いてる指導者と引き合わせ、僕の話とあわせてSMの真髄を聞く会を催しました」と明かしている。
白石監督は「高嶋政宏さんは紳士かつ真摯で、少年のように純粋な好奇心とプロフェッショナルな厚みとユーモアを兼ね備えており、お仕事をご一緒することは非常に刺激的で興奮しました。クライマックスのひとつである髙嶋さんのあるシーンは、感動と笑いの波状攻撃にノックアウトされること必至です。そんな高嶋さんの監修を受け、そのSMへの情熱に突き動かされて、楽しく激しく燃え上がる映画を作り上げました」とコメントしている。
映画『愛してる!』は、9月30日より全国順次公開。