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関西ジャニーズJr.・池川侑希弥が初主演 映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』、2023年春公開

映画

映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』場面カット
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』場面カット(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会

関連 :

関西ジャニーズJr.

臼田あさ美

浜野謙太

新津ちせ

永瀬正敏

河井青葉

足立紳

 Boys be/関西ジャニーズJr.の池川侑希弥が、2023年春に全国順次公開される足立紳監督最新作『雑魚どもよ、大志を抱け!』で映画初主演を務めることが発表された。

【写真】2023年後期・NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の脚本を務める足立紳

 本作は、『百円の恋』『アンダードッグ』『喜劇 愛妻物語』と、常に欠点だらけで、それでいて愛すべき者たちの織り成す人間賛歌を描き、数々の賞を総なめにしてきた映画作家・足立紳が、自身の執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作として映画化する、少年時代の“葛藤と前進”、“出会いと旅立ち”を描く物語。足立監督は「プライドを必死に獲得しようともがいている少年たち。その姿を今の世の中に問うてみたい」と意欲を燃やす。

 主役たちは、昭和の終わりごろ、とある地方の町で育つ小学6年生男子たち。主人公・高崎瞬(池川侑希弥)は、がんの手術で片方の乳房をなくした口うるさい母親・佳子(臼田あさ美)と多くを語らない父親・作郎(浜野謙太)の下で育つ、仲間たちとのバカな遊びやいたずらに夢中なやんちゃな男子。その瞬の親友たちには、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、さまざまなバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たちがいる。子供同士のシビアな権力争いやいじめを前に、友達を守るため、そして大嫌いな自分と決別するためにも、瞬は勇気を振り絞る。

 オーディションで抜てきされ映画初主演を務める池川は、子供同士の争いや家族の事情にほんろうされながら育つ主人公・瞬の揺れる心情を、繊細に演じ切った。

 同級生たちには田代輝、白石葵一ほか、松藤史恩、蒼井旬、坂元愛登、岩田奏ら、オーディションで選ばれた少年たちがそろい、昭和の地方都市に住む、それぞれ複雑な家庭環境で必死に生きる個性豊かな子供たちを熱演する。

 そのほか、瞬の母親・佳子を臼田あさ美、父親・作朗を浜野謙太、妹・ワコを新津ちせ、瞬の親友・隆造の父親・真樹夫を永瀬正敏、母親・美奈を河井青葉が演じる。

 池川は「『オーディションで選ばれました』と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1ヵ月間飛騨市での撮影で共演者の皆さんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することが出来ました」と感想を。

 そして「この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達と色々な経験をして成長していくお話です。どこか自分にもそういう所があるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長出来たと思っています。1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!」と言葉を寄せている。

 「本作のシナリオを初めて書いたのは20年以上も前」という足立監督。「人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた」と明かす。

 「エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子供たちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子供たちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った」とコメントしている。

 映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、2023年春、全国順次公開。

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