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その穴は12時間進んで3日若返る――フランスでまさかの大ヒット!『地下室のヘンな穴』公開決定

映画

 第72回ベルリン国際映画祭に正式出品され、フランスで大ヒットを記録したカンタン・デュピュー監督最新作『Incredible But True』(英題)が、邦題を『地下室のヘンな穴』として、9月2日より全国公開されることが決定。併せてメインビジュアルと場面写真が解禁された。

【写真】映画『地下室のヘンな穴』場面写真

 新居の地下には12時間進んで3日若返る奇妙な穴がありましたー。一瞬耳を疑う、微妙すぎるパワーを持った穴によって人生が一変していく夫婦の、世にも奇妙な物語を描く本作。『事故物件』や映画化が決定した『変な家』など家系映画の系譜に新たに名を連ねる突然変異のごときフランス映画が誕生した。

 6月に公開されたフランス本国では、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』『トップガン マーヴェリック』というハリウッド超大作に次ぐ、まさかの初登場3位、フランス映画ではNo.1大ヒットを記録した(6月15~19日 Box Office Mojo調べ)。

 監督は“フランスのスパイク・ジョーンズ”の異名をとるカンタン・デュピュー。殺人タイヤの『ラバー』、鹿革男の狂気『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』などの異色作、怪作で知られ、新作ごとに同国でスマッシュヒットを記録している。Mr. Oizo名義のフレンチ・エレクトロ・ミュージシャンとしても世界的に知られる。

 そんなデュピュー監督がこの最新作で創造したのは、「時間軸が半日進み、肉体が3日若返る」という微妙すぎるパワーを持ったヘンな穴。この穴にハマったせいで、平凡な夫婦の、胸の奥底に封印していた欲望、衝動が呼び覚まされていく。しかも若さと老い、男女の性(ジェンダー/セックス)をめぐる風刺も盛り込まれている。

 この不思議な最新作に、同国の名だたる人気俳優が集結。デュピュー監督作品の常連俳優アラン・シャバ、『ジュリアン』のレア・ドリュッケール、『彼は秘密の女ともだち』のアナイス・ドゥムースティエ。中でも主人公の上司を演じたブノワ・マジメルの怪演は見逃せない。かつて希代の美青年として一世を風靡(ふうび)したスター俳優が、持ち前のイケメンぶりをかなぐり捨て男の滑稽さと悲哀を体現している。そして、なぜか新居に住み着き、主人公の行く手に出没する“ネコ”の助演も見どころ。

 ビジュアルは、大きな時計の文字盤を背景に4名のメインキャストの顔が当てはめられており、その下には扉が開いた怪しげな新居が。

 場面写真では、主人公のマリーが思い詰めるかのような表情でリンゴを見つめている。彼女はいったいリンゴの何を見つめているのだろうか…。いずれも摩訶不思議なヘンな穴にとらわれた大人たちの<世にも奇妙な物語>を期待させるものになっている。

 映画『地下室のヘンな穴』は、9月2日より全国公開。

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