意味深に現れるナゾの猫――『地下室のヘンな穴』本編映像初解禁
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第72回ベルリン国際映画祭に正式出品され、フランスで大ヒットを記録した鬼才カンタン・デュピュー監督最新作『地下室のヘンな穴』より、劇中で意味深に現れる謎の猫の愛らしい姿を集めた本編映像が解禁された。
【動画】可愛すぎる! ナゾ猫シーン『地下室のヘンな穴』本編映像
本作は、欲望に満ちた大人たちが織りなす世にも奇妙な物語。「時間軸が半日進み、肉体が3日若返る」という微妙すぎるパワーを持ったヘンな穴にハマったせいで、平凡な夫婦の、胸の奥底に封印していた欲望、衝動が呼び覚まされていく。
緑豊かな郊外に建つモダニズム風一軒家の下見に訪れた中年夫婦のアラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)。購入すべきか迷う夫婦に怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝える。地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というのだ。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越すが、やがてこの穴はふたりの生活を一変させていく。
本作でアランとマリーの夫婦は、新居で白とグレーの毛並みが綺麗な謎の猫に出会う。外堀や庭の廃車のボンネットなどを我が物顔でうろつく猫の姿は、まさに古株の住人。さらに、不動産屋と夫婦しか知らないはずの謎の穴についても知っているようで、夫婦の家に勝手に入ってきては地下室のヘンな穴に直行する。この猫は、新参者の夫婦より、この穴の秘密を知っているようだ…。
今回解禁されたのは、この謎の猫が登場するシーンを収めた、2つの本編映像。1つ目は、アランが「さっき、隣の猫が家に入ってきたんだ。妙なことに、迷わず地下室に直行した。追い出そうと後を追った。するとあいつは、穴の上に座って僕を見ながら大声で鳴き始めた。ゾッとしたよ。何かを訴えてるようだった」とマリーに語る姿と、猫が車のボンネットの上で愛嬌を振りまく姿を収めている。
2つ目は、アランが自ら猫を地下室に連れて行き、穴の上に乗せ、反応を探る場面。しかし穴に乗った猫は、アランが「どうだ? 言うことは?」と問いかけたり、猫の鳴きまねをしても、すまし顔で何も反応しない…。果たして、気まぐれな行動で夫婦を振り回すこの謎めいた猫は、穴の秘密を握っているのか。その真相を、ぜひ劇場で確かめたい。
映画『地下室のヘンな穴』は、9月2日より全国公開。