「ジャガイモは豚に食わせておけ」 宮廷を追われた料理人が起こす“食革命”『デリシュ!』予告
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世界初のレストラン開業秘話を描く映画『デリシュ!』より、日本版予告編が解禁された。
【動画】宮廷を追われた料理人が起こした“美味しい革命” 『デリシュ!』予告編
本作は、美食の国フランスを舞台にした、世界で初めてレストランを作った男の爽快な人間ドラマ。監督は、フランスで長く脚本家のキャリアを積んだエリック・ベナールが務めており、長編第7作にして初の時代劇となる。
今回解禁された予告編は、宮廷料理人のマンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)が自慢の創作料理「デリシュ」を貴族たちに振る舞うシーンから始まる。豪華絢爛な料理が並ぶ中、「デリシュ」を口にした司祭は「トリュフとジャガイモは豚に食わせておけ」と皿ごと投げ捨てる。当時、豚のエサとして使われることが多かったジャガイモ。貴族たちは、「我々は豚だと思われた」と声高に嗤い、神妙な顔つきの料理人に対し、主人である公爵(バンジャマン・ラベルネ)は「詫びるのだ」と怒りに震えながら命令する。
公爵から解雇され、失意の中息子と実家に戻ったマンスロンの前に「弟子にしてください」と謎めいた女性ルイーズ(イザベル・カレ)が現れる。「料理人は辞めた」と冷たく言い放つが、熱意に押されて彼女を受け入れるマンスロン。そして、息子(ロレンゾ・ルフェーブル)に「このまま人生を諦めないで」と叱咤され、ルイーズからは「あなたは料理を作ればいいんです」と激励され、再び美味しい料理をつくる喜びを見出していく。
やがてマンスロンは「誰でも食事を楽しめる場所をつくる」と決意。「世界は変えられるんだ」と明日を見つめる息子、そしてルイーズに支えられ、料理人としての誇りを取り戻していくが…。
果たして、フランス革命前夜、宮廷を追われた料理人が起こした“美味しい革命”の行方は。当時の豪華なフランス料理の数々にも目を奪われる、波乱のドラマを予感させる予告編となっている。
映画『デリシュ!』は、9月2日より全国公開。