地獄巡り幻想奇譚へようこそ――田中俊介、山谷花純、萩原聖人、田中泯ら出演『餓鬼が笑う』公開決定
■田中俊介(大貫大役)
なんだか変な映画が生まれる気がするぞ…そんな匂いがプンプンする。企画書、台本を読ませていただいた時の素直な気持ち。ボーイミーツガールものではある。だけど、ん?骨董屋?餓鬼?如意輪?赤い月?なんだなんだ?この不思議な世界に興味津々になってる自分がいました。
撮影では演じた役と同じように異世界に迷い込んだ感覚に陥り、全編撮影を終えても鑑賞後の後味が想像つかない。そんな貴重で奇妙な体験をさせていただきました。
■山谷花純(佳奈役)
天使と悪魔は紙一重。そんな女性、及川佳奈役を演じさせていただきました。いつかきっと、そう言葉を交わしていた田中俊介さん主演作品のお相手役のご縁が舞い降りて光栄に思います。
この作品の終着点は、何処なのか。私自身、今だによく分かっていません。分からない美学。それを正当化する力があるのが映画だと思います。「お客様の方から寄り添ってください」と真正面から提示する勇気ある尖った作品です。是非ご覧ください。
■平波亘監督
『餓鬼が笑う』という映画を創りました。ここで言う「餓鬼」とは、こんな時代に生きながらも常に満たされず、無常の人間関係の森を彷徨い、情報社会の虚偽の海を漂う、私たちのことかもしれません。
そこに込めた想いは、皮肉めいた揶揄だけではなく、この薄闇の時代を生き抜いていくためのタフさだったりズル賢さだったり、どんな逆境に陥っても思わず笑ってしまうような図々しさだったり。そんないろんな願いや想いをごちゃ混ぜにしちゃいました。こんな映画を一緒に笑いながら創ってくれたスタッフ、キャストに心から感謝しています。是非映画館の闇の中で愉しんでください。