マンモス団地のノラ猫250匹、お引っ越し大作戦! 『猫たちのアパートメント』特報映像
『子猫をお願い』(2001年)のチョン・ジェウン監督最新作となるドキュメンタリー映画『猫たちのアパートメント』が、12月に公開されることが決定。特報とティザービジュアルが解禁された。
【動画】猫たちの自由気ままな姿をとらえた特報映像
チョン・ジェウン監督のデビュー作『子猫をお願い』は、5人の20代女性の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をみずみずしく描き、韓国の女性監督や女性を主人公にした作品が注目を集めるきっかけを作った記念碑的傑作。世界各国の映画祭で上映され、主演のペ・ドゥナら女優たちをはじめとして多くの受賞をもたらした。それから20年の間、チョン監督は劇映画とドキュメンタリー映画を行き来する独自のフィルモグラフィーを築き上げてきた。
本作は、そんなチョン監督が、団地に暮らす「地域猫」と人々の交流を、猫目線で温かく見つめるドキュメンタリー。解体が近づくソウル郊外のマンモス団地に暮らす250匹のノラ猫たちのお引っ越し大作戦を、四季を通じて2年半にわたって捉えている。DMZ国際ドキュメンタリー映画祭をはじめ、韓国内の多くの映画祭に正式出品された本作の音楽を担当したのは、『哭声/コクソン』のチャン・ヨンギュ。
ソウル郊外・江東区にある、かつてアジア最大と呼ばれた遁村(トゥンチョン)団地。老朽化で再開発が決まり、少しずつ住民の引越しや取り壊し工事が進んでいるこの団地には、250匹の猫たちが住民たちに見守られながら住んでいた。やがて、猫たちと住人たちによるお引越し大作戦が開始。果たしてすべての団地が解体されるまでに、猫たちは新たな安住の地を見つけることはできるのか…。
今回解禁されたのは、団地に暮らす個性豊かな猫たちの姿を捉えた特報とティザービジュアル。特報は、「あなたの近くのノラ猫たちは、どうやって暮らしていますか?」という問いかけからスタート。そして、再開発前のまだ緑が生い茂る団地内を自由気ままに闊歩する猫たちの姿が、優しい音色と共に映し出されていく。最後は「ずっと一緒だよ」と猫に語りかけるようなキーフレーズが重なって締めくくられている。
映画『猫たちのアパートメント』は、12月よりユーロスペース、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。