ダイアナ元妃の歴史的葬儀から25年 “国民葬”の一部を収めたドキュメンタリー本編映像解禁
没後25年を迎えるダイアナ元英皇太子妃の人生をたどるドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』より、1997年9月6日に行われた葬儀の模様の一部を収めた本編映像が解禁。併せて、当時日本でそのニュースを伝えた著名人が本作に寄せたコメントも到着した。
【動画】ダイアナ元妃の“国民葬”の様子
本作は、世界初となるダイアナ妃の劇場版ドキュメンタリー。アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートを果たした経験を持つエド・パーキンズ監督(Netflix『本当の僕を教えて』)が手掛けた。
歴史に残る結婚式。子どもが生まれた日。離婚にまつわるスキャンダル。AIDSの子どもを抱きあげる姿。そして彼女が亡くなった日―。ダイアナ妃の人生、そして悲劇的な死については過去にも何度も語られてきたが、本作は1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から、世界中が悲しみに暮れた突然の死までの16年間が、当時のニュース番組の映像やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像をつなぎ合わせて語られ、これまで以上にダイアナを新鮮で身近に感じられるよう構築されている。
25年前の1997年8月31日、ダイアナ元妃は事故で帰らぬ人となり、同年9月6日に大規模な葬儀が行われた。ダイアナ元妃の葬儀は「国民葬(議会の承認が必要で極めて対象が限られる『国葬』よりも対象が広く、女王の合意のみで営むことができるもの)」として執り行われ、イギリスのみならず世界中で推定25億人が中継を視聴。日本でも約2時間にわたって衛星放送で生中継された。
今回解禁されたのは、その葬儀の模様の一部を収めた本編映像と、当時日本でそのニュースを伝えたマスコミ業界の著名人が本作に寄せたコメント。
本編映像では、厳かな葬儀の様子と、複雑な表情を浮かべる皇室の面々、そして悲しみにくれる大衆の姿が次々と切り取られていく。特徴的なダイアナの首の傾きを思い起こさせる、ウィリアム王子の悲しみをこらえながらも懸命に自我を保とうとする姿、感情を読み取らせないエリザベス女王の凛とした佇まいなど威厳を示す王室のメンバーと、まるで自身の家族を亡くしたかのように素直に嘆き悲しむ大衆の対照的な様子が印象的な、興味深い映像となっている。
コメントを寄せた著名人は、安藤優子、久米宏、小宮悦子、近藤サト、デーブ・スペクター、平野早苗の6名。安藤は「世界中を虜にした美しい『おとぎ話』のお姫様は、確かに『最後まで仲良く暮らしましたとさ』のハッピーエンドは迎えられませんでしたが、自らの死の直前まで『自分らしくありたい』と闘った一人の不屈の女性であったことに、この映画で初めて気がつき、胸をうたれました」と、心を動かされたことを明かす。
デーブ・スペクターは「金魚鉢にいたダイアナ妃を長年覗いた私たち。素敵な女性だったダイアナを懐かしく思う一方、公共されたプライベートを楽しむ私たちも学ぶ事があるか。『プリンセス』を観た後も考えさせられる」と問いを投げかけている。
映画『プリンセス・ダイアナ』は、9月30日より全国公開。