銃誤発射事故の『Rust』撮影再開 アレック・ボールドウィンが撮影監督の遺族と和解
アレック・ボールドウィン主演のウエスタン映画『Rust(原題)』の撮影現場で起きた銃誤発射による死亡事故。亡くなった撮影監督の遺族がアレックと製作陣を相手取り訴訟を起こしていたが、この度和解に達し、撮影を再開することがわかった。
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事故は昨年10月、米ニューメキシコ州のボナンザ・クリーク牧場で撮影中だった『Rust(原題)』のリハーサル中に発生。アレックの構えた銃が誤発射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが亡くなり、監督のジョエル・ソウザが負傷した。
これを受け、今年2月に、無謀な振る舞いとコストカットが彼女の死を招いたとして、ハッチンズさんの遺族がアレックと関係者を相手取り訴訟を起こしていたが、この度両者の間で和解が成立。和解の一環として、ハッチンズさんの夫マシュー・ハッチンズがエグゼクティブ・プロデューサーとして製作に参加することが分かった。Deadlineによると、映画はこの後2023年1月から撮影を再開し、メインキャストがカムバックするという。
和解に際し、マシューが声明を発表。「(製作陣やボールドウィン氏に対し)非難を蒸し返したり、責任の所在を追求する意図はありません。我々はハリーナの死は恐ろしい事故が招いたものだと信じています。製作陣やエンターテインメント界が一丸となり、ハリーナの最期の仕事に敬意を表してくれたことに感謝します」と述べた。
一方アレックはインスタグラムでコメントを発表。「撮影監督ハリーナ・ハッチンズさんの遺族と民事訴訟で和解が成立したを報告できるのをうれしく思います。困難なプロセスを踏む間、関係者はみな、ハリーナさんの息子のために最善を尽くしたいという明確な思いを持ち続けていました。この悲劇的で辛い状況を解決するために尽力してくれた関係者のみなさんに感謝します」とコメントした。