人気BL小説『タクミくんシリーズ』、2023年新たに映画化 森下紫温&加藤大悟がW主演
ごとうしのぶの人気BL小説『タクミくんシリーズ』が、新キャスト、新たなストーリーで実写映画化され、2023年に公開されることが決定。若手俳優の森下紫温、加藤大悟がダブル主演を務める。
【写真】新たに製作される映画『タクミくんシリーズ』ダブル主演・森下紫温&加藤大悟
本作は、名門の全寮制男子校に通う2人の男子校生、葉山託生(ハヤマ・タクミ)と崎義一(サキ・ギイチ)の2人が、さまざまな事件を経て、ついに恋人同士になる学園ラブストーリー。
1992年4月から2014年3月まで、小説「タクミくんシリーズ」として全28巻が刊行、2016年3月から2017年2月にかけて『タクミくんシリーズ 完全版』としてこれまでの物語を時系列順に収録された全11巻におよぶ文庫新装版が刊行されている。さらに、2014年12月より大人になった託生やギイたちを描いた「崎義一の優雅なる生活」が現在5巻まで刊行。シリーズ累計500万部超を誇り、コミックス化や、カセット・CD化、舞台化されるまでに至り、一大ブームを巻き起こした。
2007年に初めて『そして春風にささやいて』が実写映画化されて話題を呼び、2009年に『虹色の硝子』、2010年に『美貌のディテイル』と『Pure ~ピュア~』が立て続けに制作され、2011年にシリーズ完結となる『あの、晴れた青空』まで、全5作(以降、旧シリーズ)が劇場公開された。
小説が発売されてから30周年を迎える今年、待望の劇場映画の新シリーズが始動。このたび、試練を乗り越えて深い愛情を育むメインカップルの主演2名のキャストも決定した。
葉山託生役には、芸能界デビューしたばかりながら「TikTokの動画が癒される」と人気となり10万人超のフォロワーを集めて今回大抜てきとなる新人・森下紫温。そして託生の恋人・崎義一役には、ミュージカル『刀剣乱舞』など人気作品に出演する加藤大悟。監督は、旧シリーズに引き続いて横井健司が指揮をとる。
原作者・ごとうしのぶは「小説家デビュー30周年の今年、光栄なことに、タクミくんシリーズ6作目の映画が作られることになりました」とあいさつ。「現在は日本だけでなくアジア各国でBLの実写作品が花盛りですが、BL映画の先駆けの頃に作られた1作目、右も左もわからぬ中、果敢に挑戦してくださった1作目のおふたり、2作目以降を演じてくださったおふたりも、主役を引き継ぐプレッシャーにたいそう緊張しながらも、自分たちらしさを窮めていこうと努力してらしたことを、昨日のことのように覚えています」とこれまでを振り返る。
そして、「そうしてバトンが渡されて、年月を経て、再び、新作映画が作られることは、原作者として、光栄以外のなにものでもありません。新しいキャストで、どのようなタクミくんの世界を作っていただけるのか、とてもとても、楽しみです。みなさまにも、ぜひ、楽しみにしていただきたいですし、新キャストでのタクミくんシリーズを、ぜひとも応援していただきたく思います」と言葉を寄せた。
なお、「今回の6作目の映画は、『タクミくんシリーズ 完全版』を元に制作されています。『長い長い物語の始まりの朝。』『暁を待つまで』『そして春風にささやいて』の3タイトルを使い、原作にエンドマークがついたからこその、ストーリー構成となっています」と明かしている。
映画『タクミくんシリーズ』は2023年公開。
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