ストリートカルチャー誕生を追ったドキュメンタリー映画、スチャダラパーらのコメント到着
■ANI(スチャダラパー)/ミュージシャン
この映画で描かれてるカルチャーの影響をモロに受けて、今もまだ活動を続けてます。
■SHINCO(スチャダラパー)/ミュージシャン
1990年、初めてのニューヨークで行ったクラブが「マーズ」でした。この映画を観て初めて知ったのですが、この年の春に「芝浦ゴールド」でサイコーなプレイをかましていたDJクラークケントが、「マーズ」でレジデンツを勤めていたなんて知りませんでした。
当時のラッパーやスケーター達が絶妙に交わって、あのNY独特のカルチャーが育っていったのだなぁ、というのがよくわかって非常に興味深かったです。
■江川芳文/Hombre Ninoディレクター/XLARGE デザイナー
とにかくこの10年の間(1987‐1997)に分かった事はヒップホップとスケートボードは“自由だって事”。派閥だのルールだの決め込む奴ら本作観て出直して来やがれ!
■梶谷雅文/VHSMAG
僕にとってNYCのストリートシーンの黄金期とはまさにこの時代。これほどまで当時の貴重なフッテージが残っていることに驚愕するとともに、スケートボードが記録文化であることを再確認させられる。スケートボードとHIP‐HOPが融合したグラウンドゼロにあんなエピソードがあったなんて。ストリートカルチャーが好きであれば観るべき作品です。
■国井栄之/mita sneakers Creative Director
リアルタイムで影響を受けた自分には懐かしくも初めて観る映像満載で再考の連続。きっと次世代にとっては、ストリートカルチャーの本質に触れられる最高のドキュメンタリー。ある意味、過去はいつも新鮮で未来はどこか懐かしい。
■森田貴宏/FAR EAST SKATE NETWORK
90年代初期、当時の日本には伝わり辛かったNYのスケートシーン。それがNYヒップホップの台頭と共に堰を切ったように僕達の住む日本にも流れ込んできた。それはそれまでの技術至上主義的な西海岸のスケートとは全く異質なものだった。音楽的スタイルやセンスを持った、言わばアートフォーム寄りのスケートシーンに当時の僕達はただただ圧倒された。
この映画は今日まで勢い衰えず続く、NYスケートムーブメントの発端と仕掛けを当時の温度感と共にリアルに伝える貴重なモノだ
■森直人/映画評論家
それはリアルなのか。それはクールなのか。
ストリートカルチャーという概念には矛盾が付きまとう。「売れる」という成功と共に現場や初心の本来性はどこか削られていく。システムの巨大化とは、民主化なのか、本末転倒の堕落なのか。
あるいは、こういったジレンマとの格闘こそが当文化の魅力なのかもしれない。その最も濃密な神話の内実を映し出した傑作だ。
■マキヒロチ/漫画家
90年代のアメリカのスケートカルチャーの熱気に当時踏み出せなかった自分の悔しさが蘇る。スケーターの添え物でしかなかった女の子達も滑れる時代にはなったけれど、歴史を作ってきたのはやはりぶっ飛んだ男達なのだ。
■DJ DARUMA[PKCZ(R)]/クリエイティヴ・ディレクター
“HIP HOP最高! Supreme最高!”と感じている全キッズに、ストリートカルチャー史の基礎教養として必ず観てもらいたい作品です。勿論、90s育ちの大人たちが観てもメチャクチャ面白いので是非。
■Azusa Nigo/スケーター
スケーターにとってストリートは、世の中からはぐれた自分たちの居場所を確立させる事ができた原点の場所。世界中を虜にするブランドや音楽を生み出した物語には、スケーターの原動力を高めてくれる要素が溢れてる!
■サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)/ラッパー
マジでYAVAY! 雑誌や服屋のおっかねえ店員さんに、勇気出して話しかけて聞くことしか出来なかった、90年代ニューヨークスケートシーン事情の答え合わせ。俺にとっては30年超えのご褒美すぎる。まさかこんな事が2022年に起きるとは。相方のロベルト吉野家でダラダラしながらずっと見ていた映画、“MIXTAPE”。その続編じゃ無いけど、本当にすごい映像ばっかだし、格好良すぎて一瞬でKIDSに戻りました。ヒーロー達みんな死んじゃったのはマジで悲しいけど。
あとスケートシーンとHIPHOPが融合し出す瞬間を結構ジャストで体験出来たのは宝だし、都内からわざわざ俺達の地元DRMに滑りに来てた、有名スケーターとSUGAI KENの家で「VIDEOの音楽はHIPHOPじゃねえ! HARD COREだ!」って言ってきて、朝までケンカしたのを思い出しました。つまり最CORE!