タランティーノ、マーベル俳優は映画スターじゃないとコメント クリス・エヴァンスではなく「キャプテン・アメリカがスターだ」
『パルプ・フィクション』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などを手掛けるクエンティン・タランティーノが、マーベル化したハリウッドに映画スターはもはやいないとコメントした。
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Mediaiteによると、ポッドキャスト『2 Bears,1 Cave(原題)』に出演したタランティーノが、今のハリウッドは「マーベル化」しているとコメントしたそうだ。
「マーベル化したハリウッドでは…皆マーベルヒーローを演じて有名になるよね。だけど、彼らは決して映画スターじゃない。(クリス・エヴァンスではなく)キャプテン・アメリカがスターであり、(クリス・ヘムズワースではなく)ソーがスターなんだ。これを指摘するのは僕が初めてじゃない。もうすでに散々言われていることさ」と話したという。
とは言え、タランティーノはマーベル映画が嫌いなわけではなく、映画の主演俳優を見下すつもりもないそうだ。「子どもの頃はマーベルのコミックを集めていた。12歳の頃にマーベル映画が公開されていたら、大喜びだったと思う。つまり、映画はマーベルだけじゃないということだ。ほかの映画とともに存在するべきだよね。僕はもうすぐ60歳だ。マーベル映画にそれほどワクワクしないからね」と語っている。
なおコミックを原作とするスーパーヒーロー映画に関しては、これまでマーティン・スコセッシ監督も「映画ではない」と非難。スティーヴン・ソダーバーグ監督やフランシス・フォード・コッポラ監督、ジェームズ・キャメロン監督も疑問を呈している。Varietyによると、タランティーノは、今月初めにもマーベル作品についてコメントし、監督をするつもりはないと断言していたそうだ。